自民党も民主党と同じ経済政策するんだぞ!
#3年前の自分に言っても信じてもらえないこと
— MS-06F ザクU (@FoxQbee) 2014, 9月 15
安倍内閣は救国内閣で、安倍さんは救世主!!そんなふうに思ってた時期が俺にもありました(AA略
まあ、結局、安倍って野田とどこが違うんだよ?!って状態なんですけどね┐(´-`)┌
しかし、現在の安倍政権の体たらくを見た時、改めて、かつて中野剛志さんが言っていた「結局のところ、右翼も左翼も同じ」という言葉は至言であるように思います。
では、一体、一見正反対の主張をしているように思える日本の右翼と左翼はどこが同じなのか?よくよく見てみれば似ているところは数多くあるのですが、今回は、一つ戦後の歴史観に関する右翼と左翼の共通点を挙げてみたいと思います。
日本において、右翼と左翼では、第二次世界大戦に対する認識や評価はある意味で正反対のものであります。左翼にとってはあの戦争は、言うまでもなく残虐非道な侵略戦争であり、日本の歴史上最大の汚点であると評価しており、逆に右翼は、あの戦争は東アジアにおける欧米の植民地支配からの解放戦争であり、東アジアが一体となって欧米列強に対抗するための大東亜新秩序を形成するという大目標を伴った聖戦であるという歴史観を持っており、この意味において右翼と左翼の認識は全く真逆といえるほどに分裂しているわけです。
しかし、一方で戦後日本の歩みという点では、右翼と左翼に奇妙な認識の一致が見られます。左翼にとっては、戦後とは敗戦と占領を契機としてアメリカから輸入した自由と民主主義の価値観を受け入れ平和と繁栄を手に入れ先進国の仲間入りを果たした歴史であり、右翼にとっては、敗戦後の焼け野原から立ち直り世界第二位の経済力を持つに至った誇らしい成功の物語であります。つまり、ありていに言って、右翼と左翼は日本の戦後の歴史に対し非常に楽観的な肯定的評価を与えているという点において一致しているわけです。
しかし、現実に、戦後の日本の繁栄と成功がどこまで戦後の日本人自身の実力においてなされたのか?といえば大いに疑問符がつけられます。まず第一に、佐藤健志さんや中野剛志さんらが指摘するように戦後の繁栄は、明らかに東西冷戦という特殊な条件下においてなされたものであり、その影響が非常に大きい。具体的には、軍事的にもアメリカは東西冷戦における最前線にあった日本を軍事的に保護する必要があり、そのために日本の軍事的負担は大きく軽減され、また経済的にも、日本が貧困国であり続ければ、日本で共産革命が起こる恐れが発生するため、経済的にも可能な限りアメリカがサポートしてきたという歴史があります。さらに、日本が本格的に経済的に成長するきっかけとなった景気は朝鮮戦争による特需であり、また、軍事的負担の軽減という意味においては、沖縄に米軍基地などの負担を押し付けることで、本島の負担をさらに相対的に軽減してきましたし、また、経済構造の問題に関しては、戦前に重工業を発達させていたという戦前からの遺産も非常に大きいと言えるでしょう。当時は、重工業が発達していた日本以外のアジアの国家はほとんど皆無であったわけですからこの意味は相当に大きいと考えられます。現在の状況で例えるなら、アメリカが、中国と韓国からの工業製品に禁輸措置を取った上で、日本から優先的に工業製品を輸入するような状況を想像してもらえればその意味の大きさが理解できるのではないかと思います。
長々と戦後日本の繁栄の特殊要因について説明してきましたが、結局のところ、右派も左派も自分たちの「戦後日本SUGEEEEEE!!」幻想を保持しようとするために、このような重要な要素を見落としているんですね。いや、見落とすというのは、もしかしたら正確ではないかもしれません。何故なら、こういった諸々の条件は歴史の授業を受けた中学生や高校生なら誰でも知っている話であって、名だたる論客がそのような歴史的事実を知らないわけがないのであって、見落としているというよりはむしろ、(意図的か、あるいは無意識に)過小評価しているんですね。
しかし、孫子の「己を知れ」という言葉を持ち出すまでもなく、運や状況による要素を無視して、自分の実力を過大評価する慢心は失敗のもとであり、結局、このような状況的要素を無視することで、右翼はやたらと「日本人には底力がある!!」などと言って虚勢を張ってみたり、一方で左翼は、「もう日本はおしまいだー!!」と過度に自虐的な悲観論を垂れ流したりするわけです。ここも、やはり一見真逆に見えて、その原因を辿れば、右派も左派も、どちらも戦後の日本の歴史について冷静に客観的に分析できていないことが原因であり、同じ病状を抱えているということがみてとれるのではないでしょうか?
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