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2014年01月23日

『まともな日本再生会議』(中野剛志×柴山桂太×施光恒)を読んで そのA〜非効率部門の淘汰は国家にとって正しいのか?〜

中野剛志 政治のように利害関係を調整するような世界に比べると、ビジネスマンの世界って非常に単純なんですよね。自動車産業であれば、自動車のことだけを考えていればいい。しかし、本当は世界はもっと複雑なんですよ。でも、自分の単純な世界にいる人たちは、世の中がうまくいっていないのは自分のビジネスモデルを適用しないからだと思い込んでいる。緊縮財政もそうですよね。企業は借金経営をしない方が望ましい、政府は借金をしていいという違いがある。でも、企業と政府の違いがわからないから、政治も借金経営をしないようにさせたがる。また、国内は需要が低下するのだから外に打って出るべきだと。企業レベルではそうかもしれないが、国全体が外に打って出るなんていうのはあり得ない。
「非効率部門を淘汰せよ」というのも同じで、企業は非効率部門を淘汰することで株価が上がったりしますが、国というのは非効率な国民を淘汰できない。
(『まともな日本再生会議』中野剛志×柴山桂太×施光恒 P64)


 この文章で最後に出てくる「非効率部門を淘汰せよ!!」という言説は、実はTPPの議論においてTPP賛成派の論客が非常にしばしば用いる説明でした。私は、この説明について全くおかしいと昔から思っていましたが、中野剛志さんは、この問題について、
>企業は非効率部門を淘汰することで株価が上がったりしますが、国というのは非効率な国民を淘汰できない。
と論じています。

 どうやら、「非効率部門淘汰派」の人々もこのような反論は耳に入っているようで、そこで池田信夫のようなTPP賛成派の人々は次のような説明をします。
「競争に敗れて落ちこぼれた人々は生活保護などのセーフティーネットで救ってやればいい」
と。このような説明は、「仕事によって、社会との関わりを持ち、社会の中で一定の役割を果たすことで、自己の存在価値を感じ取るような人間」といった人間に心理的、社会的側面をまったくもって無視した低劣な言論であると思いますが、それ以前の問題として、そもそも、効率化のために非効率分野を淘汰したにも関わらず、再び落ちこぼれた人々を社会保障によって救うのであれば、国家全体としては確実に効率性は低下し、効率性を高めるために非効率部門を淘汰したにも関わらず、結果として、落ちこぼれた人々の社会保障のために足を引っ張られて全体の効率が低下するというなんとも本末転倒な話にしかなりえないように思えます。

 こんなもの別に真面目に政治や経済について勉強せずとも簡単に理解できる理屈でしょう。国家全体でより多くの財やサービスを生産供給しなければならない状況で、失業率が5%であれば、残りの95%の労働者で財を生産すればいいのですが、非効率部門を淘汰し失業率が20%に達したとするなら、たとえ生産的な分野にリソースを供給したとしても80%の労働者で財やサービスを供給しなければならないのです。さらに、特に効率性が高い分野はITや金融といった特定の高技能の持ち主のみが就ける職業に限られているため、実際に、これらの生産性の高い分野へ人材を移動させたとしても、実際の生産性の向上の程度はたかが知れているでしょう。おまけに、労働者一人あたりの生産量を向上させたとしても、その報酬のうちの一定の割合を非効率であるからという理由で労働市場から淘汰した人々への社会保障に取られるのですから、これは淘汰した側にとっても、淘汰された側にとってもあまり幸福な状況とはいえません。

 さらにTPPの議論においては、非効率部門として農業分野が名指しで指定されていましたが、当然ながら食料の自給は国家の独立の最も重要な基本の一つです。企業のような利益集団であれば、非効率な分野を、「金が稼げないから」という理由で切り捨てることは可能ですが、国家は「ただ、お金を稼げればいい」という企業のように単純な構造をとっていないため、一見経済的な視点から見て非効率であったとしても、より大きな包括的な視点から見た時には非常に重要な意義を持つ分野(軍事・農業・教育・技術開発etc・・・)がいくらでも存在するわけです。

 以上のような複数の理由から、国家というもののあり方を包括的に捉えるのならば、「非効率部門を淘汰せよ」という言説は全く愚かであるとほぼ断言できるのではないでしょうか。


ASREADさんに記事寄稿しました!!こちらもよろしくお願いします!!⇒『どうして日本の行政改革は進まないのか?』http://asread.info/archives/395




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posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 02:54 | 神奈川 | Comment(1) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どっちを優遇するかという話。

非効率な人の取り分が効率的で才能あり努力して金を稼ぐ人より多ければ、実質的な身分制度となり、不公平だ。

規制緩和で格差ができるが、既得権益(身分)による格差より何倍も良い。

そもそも能力を賞賛するための格差は善である。

我々改革派は非効率な者を処刑するのではなく、効率な者と同等以上の取り分を要求するなと言ってるだけ。

味噌糞一緒では、頑張る人のヤル気が無くなる。

普通の労働者は東電社員貴族のように税金で守られるわけではなく、経営が傾けばクビ。既得権益者が血税で優遇されている現状は身分差別だから差別被害者救済のために平等にすべき。

構造改革は、平成の部落解放運動だ。
Posted by 東電社員処刑 at 2014年02月12日 01:49
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