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2014年01月01日

『モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする』(著 マリー=フランス イルゴイエンヌ 訳 高野 優)を読んで・・・そのA

 今回の靖国参拝の問題に関して、韓国も猛反発しているようです。しかし、少しばかり近代史を勉強すれば分かるように、明治以降において日本は韓国と戦争を行ったことはなく、ネットの一部では「日本は韓国と戦争をしたという事実はなく、韓国が安倍首相の靖国参拝に抗議するのは筋違いだ!!」という声も上がっています。

 論理的に考えてどちらが正しいかは明白で、韓国とは戦っていないにも関わらず日本の戦死者の追悼に対し、韓国があれこれ言うのはおかしいでしょう。では、なぜ韓国は靖国参拝に関してこれほど文句を言ってくるのか?意外にも、『モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする』という本の中にこの問題と密接に関係しているであろう興味深い記述がありましたので、紹介してみたいと思います。

 被害者の立場になりたがる

 世の中には被害者の立場になりたがる人たちがいる。そういった人たちは自分から進んで困難な状況から抜け出そうとはしない。というのも、自分は被害者だということであれば、そのことで不平を言うことができるし、何よりも自分の不幸な人生に意味を与えることができるからである。したがって、この種の人々はいつでも自分が被害者でいるために絶えず加害者を探し、償いを要求しようとする。ところが、その償いに満足することは決してないのだ。私はよくこの手の人々を診察室に迎えることがあるが、その人たちは「私は被害者です」と勝ち誇った顔で入ってくると、その状況からどうやって抜け出せばよいのか、私に相談するのではなく〈これはモラル・ハラスメントだ〉という診断書を出してくれるよう、私に要求する。そうして、その診断書を自分が置かれていると思い込んでいる不幸な状況に復讐するために使うのである。個人的な恨みを晴らすのに利用する場合もあるし、補償金を請求するのに利用する場合もある。(中略)
 いや、確かに被害者の立場でいることには、多くの利点がある。たとえば、失敗をして困難な状況に陥っても、責任をまぬかれて文句を言うことができる。「これは私のせいじゃない。誰それが私を陥れようとしたのだ」というわけだ。悪いのはいつも他人なのである。もしそうなら、自分をふり返ることもなければ、罪悪感を持つこともない。いつでも潔白でいながら、それでいて同情を買うことさえできるのだ。これほど心地のよいことはない。(P95)


 「この手の人たち」を「韓国」(あるいは場合によっては「中国」)と置き換えれば、そのまま現在の日本と韓国の状況に通じるでしょう。私から見ると、保守や右派の人々や言論人は、どうしても真面目すぎるというか、あまりにも韓国や中国の流すデタラメなプロパガンダに一つ一つ生真面目に対応しすぎるきらいがあるように思えます。もちろん、南京大虐殺などなかったという問題、日本が韓国を併合するほかなかったという状況説明、あるいは日本は韓国を植民地として苦しめるどころか、むしろ韓国の近代化のための基礎的インフラを提供した等の事実を列挙し、正論によって押さえ込もうとする努力は不可欠ではありますが、そもそも、彼らにとってはそのような事実はどうでもいいのです。彼らにとって、大切なのは、「大日本帝国の数々の残虐な行為があったのだと信じたいという気持ち」それ自体なのです。事実など、実際にはどうでもよくて、もうそういうことにして欲しいのです。

 もちろん、歴史的な史実を事細かに検証していくことが重要であるのは当然ではありあすが、その一方で、この本で「世の中には被害者の立場になりたがる人たちがいる」と書いてあるのと同様に、「この世界には被害者の立場になりたがる国々が存在する」という明白な事実をしっかりと認識し、それらの国家の心理的な側面まで渡って対応することが、このような歴史問題の解決あるいは、せめて改善するのにあたって不可欠なのではないかと思います。


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posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 15:32 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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