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2013年09月07日

『あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか』(著 レイチェル・ハーツ 訳 安納令奈)を読んで・・・

 人間の抱く嫌悪感について解説した本。ごくごく簡単にわかりやすく解説すると嫌悪感は恐怖のような直接的な危険や死に対する反応ではなく、病気や毒などより緩慢緩やかな危険や死に対する防御のために発達した人間独自の感情であるとこの本では解説する。つまり、常に身の回りに危険が存在し、死と隣り合わせにある野生動物では発達しなかった、ゆっくりとその生物を死に追いやっていく毒や病、病原菌に対する拒否反応として人間は嫌悪感を発達させたというのだ。そして、その嫌悪感は個々の人間特有の感覚に限定するのではなく、社会全体の防御反応として、社会学的に応用させている点もこの本の面白いところである。

 嫌悪感はきわめて社会的な感情である。この感情は、自分がどの社会集団に属するのか、その社会での相互関係の大切さを理解しているかに影響されている。同じように、病気に対しても嫌悪感をいだき、健康を損ねないように病気を避けなければならない。嘘つきや詐欺師は、道徳的にも不愉快で、私たちの生き方を破綻させる恐れがあるので、避けなければならない。嫌悪感と共感の抽象的で自己中心的な側面はまた、政治基盤の根底にみられる。政治には、他者の要望や目標を理解し、それをコントロールし、グループ内部の力関係をまとめる働きがある。道徳的、および社会的嫌悪感―なかでも誰を回避し、排除し、反対すればよいのか―は、政治で用いる初歩的なテクニックである。
「私に投票してくれれば、やつらを締め出してこれを法律にしましょう」というようにだ。同時にこれは共感を有効に使うスキルであり、民衆の問題に取り組む政治家だったら熟知している巧みな手腕だ。彼らはこうして社会全体にとってより良い暮らしを約束する。(『あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか』p325)


 一般に、ある特定の集団が集団内の団結力を強化しようとする際に、多くの場合外部に打ち克つべき、あるいは排除すべき敵を想定する、そうした場合外部の敵に打ち勝つべくあるいは排除するため集団内の団結力、結束力が強化される。これは国家の場合でも同様であり、仮想敵国に打ち勝つべく、あるいは他国からの侵略に対抗すべく国民が一致団結し国力を高める。もちろん、これは必ずしも一概に悪いことでばかりであるとは言えない、かつて過激な排外的思想を持った尊皇攘夷論者に命を狙われたこともある福沢諭吉も、一部にイカレタ排外主義者が存在することを認めつつも、尊王攘夷の思想について、他国からの侵略に負けないように、国民が一致団結して大きな力を発揮したことは良いことであったと認めている。

 このようなある意味で、排外的かつ国粋主義的な思想や運動の根源の一つに、極めて社会的な感情である嫌悪感という感情が存在する。

 しかし、この嫌悪感の利用は、集団内の団結力を高める可能性がある一方で、政治家や政治活動家などがこの嫌悪感を利用し自らの権力獲得の目的のために使おうとした場合、非常に大きな問題が発生し得る。このような敵意や嫌悪感を他国へと向けた場合、場合によっては他国との関係は著しく悪化し戦争すら起こりうる。では、はっきりと他国への敵意を表明することのできない臆病な政治家は何を行うか?このような政治家は多くの場合国内に敵を想定する、いわゆる既得権者というやつである。

「国内に○○という、甘い汁を吸っている既得権集団が存在する、こいつらが甘い汁を吸っているせいで我々は大変な生活を送っているのだ。この既得権を潰せば我々にもその分け前が回ってくるに違いない!!」
と。外部に敵を想定する場合と内部に敵を作る場合、このような対立を煽る人間にとってはどちらにしても大衆の支持を集め権力を得られるという同様の効果があるが、この手法によって起こる現象は前者と後者で全く違う。前者のように、外部に敵を想定する場合は国内の団結力を高めるのであるが、一方で後者の国内の特定の集団を敵に見立てる方法は国家の分裂をもたらす。それまで、一つの国家のもとで暮らす国民であったはずであったのが、このような対立を煽られることによって自分たちの利益を侵害する敵へと変化させられる。

 しかも、このような対立を煽られた側は何も得るものがない。現実の日本でも過去に散々に既得権を叩いて、「こいつらが、悪いんだ!!こいつらがいなくなれば、我々の生活はもっとよくなるのだ!!」と煽る政治家や評論家は散々に現れてきた!!曰く「自民党が悪い!!」「土建屋が悪い!!」「郵政が悪い!!」「官僚が悪い!!」「農協が悪い!!」「公務員が悪い!!」こいつらが我々の足を引っ張っているのだと。

 しかし、このように民衆を煽り既得権と思われる集団を散々に叩き続けてきた結果一体何か一つでも良いことがあったのか?結果として、政治は混乱し、国家の一体感は失われ、経済は長期のデフレ不況へと低迷していったのではなかったか?

 つまり、簡単に言いたいことをまとめるとこうだ。多くの論者はかつてのナチスのような排外主義や国粋主義を嫌うあまり、国粋主義や排外主義には十分すぎるほどの警戒感を持ち続けて来た。しかし、現実には、現在のように国内に既得権を仮想敵として想定し、それとの対立を煽ることはある意味でナチスのような排外主義以上の弊害をもたらしてきたのではないか?簡単に言えば、極度の排外主義がナチスを生み出すとするなら、極度の既得権叩きは魔女狩りと文化大革命という別の悲劇を生み出すということである。

 もちろん、現在の日本がナチスや魔女狩りと同等の悲劇的な結末を迎えることは考えにくい、しかし、一方で以前の記事でも指摘したように、非常に煽られやすい空気や、全体主義的な警告が国家として醸成されつつある現在、このような悲劇を想定しつつ慎重な行動や判断が政治家やあるいは政治に携わる全ての者に求められているように思えるのである。



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posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 02:39 | 神奈川 ☁ | Comment(1) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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