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2013年08月14日

『人生の科学 「無意識」があなたの一生を決める』(著 デイヴィッド・ブルックス 訳 夏目 大)を読んで〜ステレオタイプのカリスマについて)

 この本は、自己啓発を小説にしたような一冊。全米で発行部数45万部突破というベストセラー本である。

 主人公は、ハロルドとエリカという架空の男女。生まれも育ちもまったく違う2人の誕生から、青年期、出会いと結婚、壮年期、老年期、そして最期の瞬間までをたどり、「無意識」が人間の一生にいかに大きな影響を及ぼすかを、脳科学、心理学、行動経済学、哲学などの先端諸学の成果から明らかにする。

という触れ込みであるが、何しろ主人公が生まれた直後(正確には、主人公の両親の出会いと主人公が生まれる前の胎児の時期)から物語が始まるので、前半はかなり冗長な感が強い。何か、経営理論の解説のための小説であった『ザ・ゴール』の劣化版のような感じがして、途中何度か読むのを止めようかとも思ったが、中盤〜後半部分はそれなりに示唆に富んだ内容であり、全体としては良書だと思った。

 この本の中で、俺が特に面白いと感じたのが主人公のエリカの社会人時代のエピソードである。主人公のエリカが入社する会社では、ある経営者が登場するのだが、その経営者の描写がある人物にそっくりで非常に面白かった。

 人間はほぼすべて、自分を過信しがちな生き物であると見て、まず間違いはないだろう。エリカが入ったケーブルテレビ会社の社員たちも例外ではなかったが、彼らは単に自分たちの力を過信していただけではなかった。それだけではなく、能力を人に見せびらかそうとするのである。CEOのブライズ・タガートは、どの会社に行っても、必ず大きな改革を仕掛けた。入社するとすぐに「旧態依然の官僚主義、古い考えに対し、戦いを挑む」などと言って、宣戦布告をするのだ。その改革の熱意が時に、経験豊かなマネージャーや、古くから受け継がれてきた慣例に対する軽蔑にすり替わることもあった。彼はよく真夜中に指示を出したが、その多くが単なる思いつきにすぎず、おかげで社内のあちこちの部署が大混乱に陥った。金言、警句の類を多用するのも特徴だった。どれも言葉の上ではなるほどもっともと思わせるものの、社内の現状とはまったく関係のないことがほとんどである。社員たちがプレゼンテーションをしても、じっと座って見ていることが出来ない何週間もかけて入念に準備されたプレゼンテーションをしばらく上の空で眺め、ついには「どうも心に訴えかけてくるものがないな」などと言い放つ。そして取り巻きたちが追従笑いをする中、外へ出て行ってしまうのである。
 タガートは人から「勇気ある改革者」だと思われたがった。
(p341)


 このケーブル会社のCEOである、どこに行っても「改革大好きー!!」なタガート氏の描写がセリフから、俺は思わずある人物を連想してしまったのが誰の事だかわかるだろうか?

 このブログの読者であれば、もしかしたら分かってくれる人もいるかもしれない・・・そう俺の大嫌いな人物橋下徹現大阪市長その人である。

 自分の能力を過信するだけではなく能力を人に見せびらかそうとする自己顕示欲、大阪府知事になっても、市長になっても「改革改革!!」。旧態依然の官僚主義、古い考えに対し、戦いを挑む威勢の良い姿勢!!思いつきのアイディアで現場を大混乱に陥れる責任感のなさ・・・どれを取ってみてもあの橋下市長そのまんまではないか!!正直言って俺はこの人物が登場した時には、「もしかしたらこの人物は橋下大阪市長をモデルにして作られたキャラクターなのではないか?」と結構本気で思ってしまった。

>社員たちがプレゼンテーションをしても、じっと座って見ていることが出来ない何週間もかけて入念に準備されたプレゼンテーションをしばらく上の空で眺め、ついには「どうも心に訴えかけてくるものがないな」などと言い放つ。そして取り巻きたちが追従笑いをする中、外へ出て行ってしまうのである。

というタガートCEOの態度と、藤井聡さんに対して
 
>藤井教授の震災復興の著書が、現実の政治・行政を預かる僕の心に全く響かなかったのは、藤井教授の政府の実態分析の弱さ、そして組織を動かした経験のないことに起因する。

とツイッターで書いた橋下氏の態度なども恐ろしいほど酷似している。しかし、アメリカで書かれた小説の登場人物のキャラクターが、日本の政治家に酷似しているということから分かるのは、つまり、このようなタイプの改革者は結局日本だろうがアメリカだろうがどこにでも出てくるステレオタイプの人物であるということだろう。つまるところ、橋下現象とは、バブルになればいつの時代にも現れてくるほりえもんのような経営者を英雄視し、旧態依然とした守旧勢力と対決する改革者として過度に持ち上げられた、あの時の現象とほとんど同じような構図なのである。

 景気が後退し始めた時、会社の幹部たちはむしろ喜んでいた。ジョン・F・ケネディの「『危機』という中国語は、二つの文字からできている。ひとつは危機を表す文字、もう一つは好機を表す文字である」という言葉を互いにかけ合っていた。収益が減っていることも、新しいことに挑戦せよという警告と受け止め、積極的に、組織の再編、改革に取り組む。各部門の長は別の人間に入れ替える。不況をてこに大きく飛躍を遂げるべく、長期戦略を立てた。なりふり構わず、犠牲を厭わずに会社を成長させる戦略だ。10パーセント以上の成長が見込める部門だけに資金を集中し、成長せず横ばい状態が続きそうな部門はなくしてしまう。「これまでやってきたことを、ただ繰り返すような贅沢は我々にはもはや許されない」タガートはそう言い放った。「古い本は破って捨てる。全てをゼロから考えるんだ」
(p354)


>景気が後退し始めた時、会社の幹部たちはむしろ喜んでいた
↑とあるが、『ショック・ドクトリン』で書かれているように、急進的な改革を好む者はみな、危機の到来を歓迎する、なぜなら人々の精神を不安に陥れる大きな危機こそが自分たちの改革プランを急進的に推し進める好機であるからだ。橋下然り、その取り巻きのブレーン然りである。

>収益が減っていることも、新しいことに挑戦せよという警告と受け止め、積極的に、組織の再編、改革に取り組む。
橋下は、様々な改革プランを提言しているが、中でも最も積極的に打ち出しているのが統治機構改革である。彼とその周りのブレーンたちには、「潰れかけてる会社ほど狂ったように、組織再編を繰り返す」(BY中野剛志)という言葉を贈りたい。

>10パーセント以上の成長が見込める部門だけに資金を集中し、成長せず横ばい状態が続きそうな部門はなくしてしまう。
↑これも、高い収益を上げられる強い分野や地域を優遇し、弱者切り捨てを行うTPP参加、道州制、経済特区といったプランに近いだろう。

>「古い本は破って捨てる。全てをゼロから考えるんだ」
↑そして、最後のこのセリフは、ちょうど維新の連中が呪文のように繰り返し唱えている「グレートリセット」という言葉とほぼ同じ意味だろう。

 いやはや、本当にセリフや描写の一つ一つが本当に橋下そっくりである・・・ちなみに、橋下徹とそっくりなこのタガートCEO、この物語では最後に主人公一派にクーデターを起こされ社外に追放され、その評判も地に堕ちるのであるが、さてはて、現実世界に存在する日本の橋下大阪市長は果たしてどうなっていくのだろうか?



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posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 19:17 | 神奈川 ☁ | Comment(1) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。池田貴将さんをググって、おじゃましました。

なぜ池田さんをググったかというと、前の夫と知り合いだったような名前だった気がしたからです。井口あきらさんとかも。

自己啓発とかアンソニーロビンスとか本多健とか金持ち父さんとか大好きでした。絶対成功するからといってMLM やってました(もちろん挫折)。サラリーマンはろくすっぽ続かず、親族一同からの結婚祝い300万だけでなく、さらに200万借金をしてFX で儲けようとしました。情報商材もやってました。

うまくいかず、収入がなくなって、わたしが「働いてほしい。そして子供がほしい。」と言ったら「夢を壊す悪魔だ。サラリーマンなんて死んでもならない」と言われました。そして離婚届持ってきました。

それからというもの、自己啓発とかもうそういう本、出さないでほしいと思ってます。
Posted by 小日向みすず at 2013年08月18日 18:40
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