薬ネット販売:三木谷氏「解禁ないなら政府の議員辞任」
政府の産業競争力会議で民間議員を務める楽天の三木谷浩史会長兼社長が、一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売解禁を巡る議論が進まないことから、一時、議員を辞任する意向を漏らしていたことが分かった。成長戦略第3弾の目玉を探していた安倍晋三首相が5日、「全面解禁」を表明したため、結果的に同会議の内紛は回避された。
政府関係者によると、全面解禁を主張する三木谷氏は最近、「実現しないなら辞める」と同会議や厚生労働省への不満を周囲に伝え、世耕弘成官房副長官らが「辞めたら経済人としての名がすたる」などと説得していた。
全面解禁の方向になったのを受け、三木谷氏は「英断に感謝します」と首相にメール。首相も「また一緒に仕事をしましょう」と返信したという。首相周辺は「これで三木谷氏が辞めることはない」と胸をなで下ろしている。
(http://mainichi.jp/select/news/20130607k0000m020039000c.html )
自社の都合のために、国内の特に国民の安全に深く関わるような日本の法律を変えるよう平気で圧力をかけてくる三木谷にも驚くワケであるが、そこでの「実現しないなら辞める」という脅し言葉に屈する首相周辺には呆れたと同時に、ああ、コイツ等は本当に何も分かってないのだなと確信させてもらった。
保守派の中には、未だに安倍さんに期待している人たちも、まあ少なからず存在していて、そのような人たちも含め、現在保守派の人々の中には安倍首相に対して大きく分けて二つの見方が存在しているように思う。
一つは、「安倍首相は一見おかしく見えるような事も多々やってはいるが、アレは実際には現実の厳しい外交状況、国内の政治状況の中で様々な複雑な要素を考慮しているのであって、実は頭の中では深い事を考えているんだよ」派と、もう一つは単純に「安倍さんは何も分かってないよ、ただのバカだよ」派の二つである。
首相就任当初から現在までの動きを見て冷静に判断するのであれば、俺は大いに皮肉を込めて、前者を根拠なき妄想的楽観派と、そして後者を現実派とでも名付けたくなってくる。
選挙後、安倍首相の第3の矢についての発言に国民の多くが失望することになるだろう。国民は安倍首相が何かをひそかに用意していて、選挙後まで満を持していると期待し続けている。そして、その時こそ抜本的な改革──つまりアベノミクスの第3の矢が放たれるべき時となるだろうと。しかし、これまでも、そして、今日も私はそれが真実だと確信したことはない。安倍首相は何も準備していないとみている
(http://realtime.wsj.com/japan/2013/06/10/%E5%AE%89%E5%80%8D%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%81%AE%E7%AC%AC3%E3%81%AE%E7%9F%A2%E3%80%81%E5%8F%82%E9%99%A2%E9%81%B8%E5%BE%8C%E3%81%AB%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%81%AF%E5%A4%B1%E6%9C%9B%E3%81%B8%EF%BC%9D%E3%82%B3/)
先のニュースに関して、まずもって言いたい事は、三木谷が自社の都合で議論をかき回した末に産業競争力会議のメンバーから抜けたいと申し出たなら、さっさと辞めさせればいい、いやむしろ辞めさせるべきだ。何故、国家全体の国益を考えて議論しなければならない場で、自社の都合ののみを持ち出して脅しをかけるような人間をそこにとどめなければならないのか?
中野剛志さんは、先日の勉強会で、「アメリカは完全にウォール街に政治を乗っ取られているから、もはやどうしようもない」というような事を言っていたが、すでに日本の政治も半分程度経団連の連中に乗っ取られていると考えていいのではないだろうか?半分が経団連で、残りの半分がアメリカ。
ちなみに、中野剛志さんが先日の勉強会で参考資料として取り上げたアメリカの国家情報会議によるレポート「グローバル・トレンド2030」では、今後20年間でアメリカが進んでいく方向の最善のシナリオとして「米国と中国が協力し、様々な問題に対処する。」事だとしている。つまりは、世界を米中で分割統治していこうという戦略であるが、この最善(もちろん日本にとっては最悪)のシナリオが完成したあかつきには、経団連とアメリカと中国に乗っ取られることになるだろう。
安倍さんの各種政策における基本方針をたった一言で説明すると「強いもの、大きいものに媚びる」ただそれだけ、三木谷の主張を全面的に受け入れた事と、米中接近後に歴史認識等々で妥協しまくってる様子を見て確信した。こんな状況で未だに安倍さんなら憲法改正などという大それた仕事が出来ると思ってる人がもしいたとしたら、正直不憫でならない。
かつて、チャンネル桜の討論で原発問題と日本の各種エネルギー政策について議論が行われていた時に、寺脇研は「孫さんは、100億円寄付した事で、得意になって偉そうにエネルギー政策について菅直人にアレコレくちだししているようだが、いつから日本は金さえあれば何でも思い通りにできるようなゲスな国家になったのか?」といったような事を語っていたが、おそらく現状は、菅直人政権期異常に悪化していると考えていいだろう。
もはや、有権者からの支持率が非常に不安定だった菅直人政権期と比較して、現在の安倍政権はもっとずっと国民からの支持も安定しており、また同時にそれは、ちょっとやそっとアメリカや経団連に妥協あるいは、迎合し国民の利益を失っても大した問題ではないというこの上なく間違っている上に下衆な考えを安倍さんに植えつけていると考えてよい。
事実、とあるスジからの情報によると、現実に安倍さんはTPP交渉参加表明を行う際に、周りの人間に、
「私の支持者のおよそ7割がTPPに反対していることは知っている。しかし、だからといって彼等は私がTPP交渉参加表明を行っても支持は取り下げない。」
と言っていたという。
自民党の総裁選で安倍さんが勝利した時には、俺も安倍さんを支持するといったような事を書いてはいたものの、ここまで来てしまえばもはや現在安倍さんを積極的に支持する理由は何一つないと感じている。
↓応援よろしくお願いします

【その他の最新記事】
- ブログタイトル変更&新ブログ作成のお知らせ
- 新ブログ作成!!
- 誰でも簡単♪お手軽言論弾圧講座.+:。ヾ(o・ω・)ノ゚.+:。
- 【拡散希望!!】“公権力による言論封殺には屈しません 藤井聡”
- 止まらない安倍の暴走〜今の日本の状況がどれだけヤバいか簡単に説明してみた〜
- 改革の達成=政治家としての実績と捉えるバカウヨ政治家〜橋下徹と稲田朋美の場合〜
- ヘドロ市長のちくり攻撃〜橋下徹の小物化に歯止めが掛からない件〜
- アクロバティック 浮かれ擁護♪〜安倍信者脳のトリセツ〜
- うさんくせーフランス出版社襲撃事件〜陰謀論のすゝめ〜
- 憲法9条はお子様ランチ?〜間違いだらけの改憲論〜
- ピケティ先生!!日本はゼロ成長ではありません!!
- どうしようもない稲田朋美さん┐(´ー`)┌
- アベノミクスはモノサシを短くしてお金を多く見せる経済政策?(´・ω・`)
- 真実は勝つ(´・ω・)?
- 支離滅裂な保守論壇
安倍さんがやるのならむしろ反対ですね、私は。というのも、国防軍だの、愛国心だの保守受けするような事を書き連ねていますが、「施平蔵」が変える憲法など、実際は「アメリカの国益のために自衛隊を差し出す」ように運用されることは目に見えていますから。
(その意味では、共産党社民党の批判も的を射ていると言えるでしょう)。
これからの予想ですが、TPPが仮に米国議会で承認されれば、内容を明らかにしない癖に「守るべきものを守れた。」の一点張りで強弁し、反対派議員を説得に来るでしょう(「心から心から、心からお願い」 または「ネバーネバーネバーネバーギブアップ」かな?)。
仮に自民党や民間のTPP反対派が行っている米国議会への通告(自民党の6条件)を受けて米国議会で日本の参加が否決されたとすれば、それはそれでまた事前協議以上に「さらに譲歩するから、どうか日本の参加を認めてください。お願いします。」と当然国民に対して内容を隠したまま米国に頭を下げるに決まっています。
その時に備え、山田としお先生や西田昌司先生に対し、「仮に安倍首相に対する不信任決議を可決した場合の後釜候補(中韓に媚びず、かつ新自由主義とも距離を置く)選定を急ぐように。」と懇願しています。
仮に党内から内閣不信任決議案を出すとすれば、今回の三木谷に媚びた件といい、党の反対派を押し切って独裁のような手口で交渉参加に踏み切った件といい、情報を公開すると言いながら隠してきた件 これだけで十分大義名分になり得ると思います。もし首相が「TPPに批准しなければ、米国の機嫌を損ねて、大事な日米関係が危うくなる」と脅しをかけてきたらそれこそ絶好の的で、「お前は最初からそのつもりだったんだろう。米国という圧力があるからどうせ最初に反対を唱えていた奴らも賛成せざるを得ないだろう、 そう考えている訳だろ。民主主義を舐めているよな。」と行けばよいかと思います。
イソップの寓話に、「鹿とブドウの木」というものがあります。恩を仇で返すような人間は碌な死に方をしない という戒めなのですが、安倍さんはどんな目に遭うやら・・・
私の予想ですが、エジプトのムバラクやリビアのカダフィみたいな結末になるでしょう。
いまだに安倍さんなら何か策があるに違いない と言っている人には、「ジパング」菊池砲雷長の言葉を聞かせたいですね。今の我々に当てはめれば、さしずめこういう事でしょう。
「我々はすでにTPP事前協議で国益を削られた状態だ。 安倍さんがこれまでやってきたことを考えれば、参議院選で自民党が安定多数を取れば新自由主義から方向転換してくれる保証は全くない。 今回はっきり分かったことがある。 彼らに生半可な意見具申は通用しない。 我々は日本を取り戻す安倍政権を支持する ただしTPPや構造改革には反対する といくら唱え続けても、安倍首相は政策転換してくれない。第二次安倍政権が誕生し、産業競争力会議、経済財政諮問会議を復活させたとき、いやそもそも第一次安倍政権の時から 安倍晋三は経団連、アメリカの意向通りの政策をするつもりだったのだ。 水島社長は“安倍首相は上手くやる”と言っていたが、我々の方こそ安倍首相に騙され、動かされていたのだ。 この残酷な事実をまず認めなければ、我々は日本を守れない。 俺たちが安倍首相に過度な期待を寄せていたことがこの被害に繋がった。 これ以上我が国の国益と、かけがえのない文化が破壊されていくのを 黙って見ておくわけにはいかない。」
まずは、「安倍さんを信じていたい。あの時安倍さんを支持した我々は間違っていなかった。」という自らの認知的不協和と戦い、これに打ち克たねば本当の保守再生はあり得ませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=bqgOcMcXA3A
少しお尋ねしたいのですが、カツトシさんは以前から経済評論家の三橋氏を支持しておられましたが、現在の三橋氏は政策では政府を批判していながら、その責任者である安倍氏を両手を挙げて支持し、擁護しております。
この奇妙な行動の不等号をどう思われますか?また、カツトシさんは現在でも三橋氏を以前のように支持しておられるのでしょうか。また、三橋氏のこの不可解なダブルスタンダードの原因はなんだと思われますか?良かったらご回答を頂ければ幸いです。
既に西部邁先生、中野剛志先生といった方々が安倍政権の「新自由主義的偏向」を批判しておいでですが、
ttp://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry11551166431.html
さすがに、三橋氏もかばいきれないというお考えを抱いておいでのようですね。問題なのは代替政党を有していないということでしょうか。
西田昌司先生などの正統派保守は党内少数派ですし、維新の会は半島側の勢力であることが見えてきましたし、「維新政党新風」などは規模が小さい。西村真悟先生を領袖として今話題の在特会などと統合していただきたいと思っている次第です。これらは「尊皇攘夷・反共・デフレ脱却」などを中心に据え、若年層の支持を集める政党として誕生すれば一定の議席を獲得できるのではないでしょうか?
維新政党新風が比例区で出さないそうですから、投票できない!と残念に思っている次第です。
3番目のコメントをした方へ
三橋さんは首相がTPP交渉参加表明をした次の日に
「是々非々」で政策を評価すると言っていますよ。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11491283668.html
ただ、私に言わせれば「非」に対する批判が温い気がしますがね。政策的に間違っている というだけではなく民主主義の根幹を無視して独裁の様な手口でモノを決めているのですから。
(余談ですが、幹事長の石破さんが5月の地方議会選挙で相次いで自民候補が敗退している事に対して、「負けた原因究明、これからの選挙に対する戦術的戦略的な練り直しが必要です。」という旨の記述をブログにしていたのは驚きました。 昨日の静岡県知事選といい、自民党が負けている原因など自明ではないですか。そんなことも分からないようなら、選挙対策委員会など解体してしまえ さらにどの口で民主党の「反省会」を批判しているんだ と 突っ込みたくなりました)
私が心配なのはむしろ水島社長です。桜の討論で東谷さんと意見を違えた経緯があってなお、「言志」に、安倍首相に対して批判的な記事を書く東谷さんや中野さんの記事を採用するのは流石ですが、最近の言動はどうも、「安倍首相に騙されたのが我々だったという現実を認めたくない」という心理で安倍さんを擁護する発言が目立っていると思います。これこそまさに、民主党に投票した人間が「自分がこのような政党に投票したという事実を認めたくない。民主党はあくまでも正しいことをしているんだ。」と信じていたい心理と共通ではないでしょうか。
「人間とは所詮大した差ないものなんだな」と思いましたね。
ちなみに現状の三橋氏の安倍擁護は是々非々ではありません。完全にダブルスタンダード(政策批判しながらその責任者である安倍を完全に擁護)になってます。
ブログをよく読むとわかりますよ。
戦後数十年のしがらみなどものともせず、TPPを敢然と跳ね除け、朝鮮利権屋を一掃し、マスコミ・学会に巣くう悪鬼どもを追い払うことをせずして、一体何の政治家でしょうか?
こんなこと、気合を入れて取り組めば、すぐにもできます!!
・・あの、この辺のこと「ネトウヨ参謀本部」で見事に分析されているんで、一度お読みになったほうがいいですよ。