新ブログ作成しました⇒当分期間当ブログと同時更新を続けますが、一定期間経過後、新ブログをメインで使用します

http://ameblo.jp/kattann2525

現在、評論家古谷経衡氏 倉山満氏等を中心とする言論人グループと係争中です。
横浜銀行 横浜若葉台支店 
店番号 387 普通預金口座番号 1258646
タカギカツトシ



多額の弁護士費用とかかりますので、どうか、もしよろしければご支援の方よろしくお願いしますm(_ _)m

2014年08月06日

もっと絶望をくれ!!

 先日、チャンネル桜で行われた討論『【討論!】安倍政権への進言・諫言・提言[桜H26/8/2]』(http://www.nicovideo.jp/watch/1406879885)解放区では、大不評だったのですが、私は結構楽しめました(まあ、西部さんの発言部分だけですが)。ただ、水島社長が、西部さんに言った
「私の方が西部先生より絶望してますよ」
的な発言が、なんとなく気になってしまいました。

 かのキルケゴールは、『死に至る病』の中で次のような趣旨の言葉を述べています。

「ある種類の人間は、深く絶望することが出来ない。かといって、深く絶望できることは勲章でも、何か偉いことでも、なんでもない」

 まあ、佐藤健志さんのブログエントリーのタイトル『メルケルが褒めた、だから何?』(http://kenjisato1966.com/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%81%8C%E8%A4%92%E3%82%81%E3%81%9F%E3%80%81%E3%81%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E4%BD%95%EF%BC%9F/)になぞらえて言うなら、まさに
「私の絶望は、西部先生の絶望に匹敵するのであります、だから何?」
ってところでしょうか?なにしろ、かのキルケゴールが絶望が深いことは誇るべきことでも褒められるべきことでも何でもないと言っているのですから。

 ちなみに、『死に至る病』は中公クラシックスの文庫本で、通読しましたが、はっきり言って、ほとんど内容が理解できませんでした。正直、キリスト教の話はよく分からないです。様々な、問題を提起しながら、最後は神の信仰の問題につなげてしまうので(まあ、宗教書なので当たり前ですが)一神教の信仰を持たない日本人の私としては、論理も飛躍しすぎているように思えて大変違和感を覚えました。それから、キルケゴールの本は、ほとんど全て元婚約者のレギーネに向けて書かれた本らしいのですが、レギーネという女性は、こんな難解な本を読んで理解できたのだろうか?と全くの他人ごとながら心配になりました。まあ、キルケゴールの元婚約者ですから、相当に深い教養の持ち主だったのかもしれませんね。

 え!どうでもいい?そうですか?
「レギーネがキルケゴールの本を理解できたのか心配だ、だから何?」
って感じですかね?

 ふと思ってのですが、「だから何?」ってメチャクチャ汎用性高くないですか?


↓新作動画です





ASREADに記事寄稿しました!!⇒野々村竜太郎バッシングの陰に潜むもの http://asread.info/archives/1019

↓応援よろしくお願いします(σ≧∀≦)σ


posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 03:02 | 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月04日

生と決断のパラドクス

 先日、チャンネル桜で行われた討論『【討論!】安倍政権への進言・諫言・提言[桜H26/8/2]』(http://www.nicovideo.jp/watch/1406879885)の中で、西部邁さんが、イギリスの哲学者が述べたという「勇気とは何か?」という問題に関する非常に面白い言葉を紹介していました。

 その哲学者曰く
「勇気とは、生きるために決断すること」
であり、また
「もっとも偉大な勇気とは死を覚悟することである」
と言ったそうです。

 一見、完全に矛盾してますよね?西部さんは「生き抜くために、死をも覚悟するという逆説」と述べていましたが、私としては、次のように解釈することで矛盾なくこの言葉の意味が読み取れるのではないかと思います。どういうことかというと、つまり、この哲学者の述べる「生きる」とは、生理的、生物学的な生存という意味で述べているのではなく、「活き活きとした活力ある生」をもって「生きる」と称しているのではないでしょうか?このように、解釈するならば、「勇気とは、生きるために決断すること」であり、同時に「もっとも偉大な勇気とは死を覚悟することである」と述べたとしても、全く矛盾なく解釈できます。

 そして、それはつまり同時に、人生や生に意味や意義を求める動物非ざる人間にとって、ただ生物学的に生存しているだけの状態は、とても「生きて」いるとは言えない、つまり「死んでいる」もしくは「生きた屍」のような状態(このような生のあり方をオルテガは「最悪の生の形態」として描いています)であり、つまりは、生の尊厳を求める人間にとって、「この一線を越えてしまったら、もはや生きている意味はないのだ」という道義的、あるいは倫理的なデッドラインの存在を暗示しているように思います。

 このような、デッドラインというものが、一体どこに引かれているのか?現代のようなぼんやりとした生の時代には、それはあまりにも曖昧模糊ではっきりしないラインに思えるのですが、おそらくそれは生死の間、ある種の極限状態において、クッキリと浮かび上がってくるのではないかと思います。例えば、政治学者の佐藤誠三郎氏(故人)は特攻隊の任務に関して次のように述べています。

しかし私は、(丸山眞男との)この論争に関する限り、中野の態度の方が優れていると信ずる。個人として当時の政府の戦争政策にいかに反対であろうと、いったん戦争が始まったら、「国民としての義務の限り」では戦争に協力するというのは、まさに健全なナショナリズムではないか・・・。ある国の国民であるということは、その国と運命をともにするということであり、したがって政府のやったことに否応なく連帯責任を負わざるをえないということを意味するのである。それは政策決定がどの程度民主的であったかどうかとは、とりあえず関係ない。・・・
私はもし10年自分が早く生まれ、学徒出陣という事態に直面したら、どのような選択をしたであろうかと考えることがある。臆病な私のことだから、喜び勇んで出陣することはなかったであろう。しかし仮に出陣を避ける方法があったとしても、それを利用して兵役を免れることには強いためらいを感じ、最終的には出陣したに違いない。そして特攻隊のような、きわめて危険な任務に応募するようにいわれたならば、第一番に応ずることはないにせよ、三番目ぐらいには志願したに違いない。・・・そして私はこのような態度が、官僚的国家主義に毒された間違ったナショナリズムとは考えない


 一体、なぜここで佐藤が特攻隊の任務に「三番目ぐらいには志願したに違いない」と考えたのか?その理由は、多面的かつ複合的であって、一言で「これが理由だ!!」と論じることは不可能です。しかし、こと個人の生の問題、あるいは心理的側面から考えるのであれば、やはり一つには、先に述べたような生のデッドライン、つまり、ここで卑怯にも特攻隊の任務から逃げ出してしまったら、もはや、自分は一体何のために生きているのかわからない。そこまでして、生き延びることになんの意味があるのか?という本質的な悩みや負い目を背負い続けることになることを理解していたのではないでしょうか?通りの良い言葉で言うなら「そこまでして生き延びようとした自分とは、一体何者なのか?」というようなアイデンティティクライシスに直面するのではないかと思うのです。

 実際に、三島由紀夫は戦中兵役を逃れたことについて終生負い目を抱き続け、また、戦後生き延びた圧倒的多数の戦後日本人の多くは、そのような負い目から逃れ、自らを正当化するために、意識的か無意識的か(おそらくはその両方でしょうが)「我々、戦前の日本人の多くは悪い軍部に騙されて、勝ち目のない無謀な戦いに協力させられた。特に特攻隊は非人道的な任務であり、軍部によって洗脳され強制的に死に追い込まれた彼らは本当に可愛そうな青年たちであった」という、あまりにも(彼らにとって)都合の良い歴史観を築き上げてきました。

 まあ、こう言うと、「一体お前は何様なのだ?」と批判されそうですが、はっきり言ってしまえば、私たちは、このようなほとんど自己の存在意義を根底から喪失して、ほとんど生きる屍となりながら、同時に、それを正当化させるために、過去の歴史をねつ造し、自分たちのために戦って死んでいった人々を徹底的に貶めながら、自分たちの存在意義を正当化した、極めて無気力かつ偽善的な民族の子孫なワケなんですね。

 別に、何も、「だからもっと自虐的になれ!!」とか「だから戦後日本はクソなんだ!!」とか言うつもりもないのですが、なんというか、こういった戦後の日本近代の一側面を全く無視して、「日本人には底力がある!!」とか「日本人は、唯物論を超越した目に見えない霊性を感じ取る感性を残している!!」などと言われると、「うーん・・・」と思ってしまうのです。

「もしかすると、自分たちは日本人としての底力を発揮するための精神の底が全く抜けてしまっているのではないか?」というような疑問や恐怖を感じつつ、「それでもなお・・・」という精神を持つのであれば、また話は違ってくるのですが、一応武家社会であり、曲がりなりにも武勇の国であった江戸時代〜明治初期の時代を持ち出して、「こんなに日本人は、凄い民族なんだ!!だから、きっと私たちも危機になったら目覚めるんだ!!」というのはあまりにも楽観的過ぎる希望的観測なのではないかと感じてしまいます。


↓新作動画です





ASREADに記事寄稿しました!!⇒野々村竜太郎バッシングの陰に潜むもの http://asread.info/archives/1019

↓応援よろしくお願いします(σ≧∀≦)σ


posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 17:49 | 神奈川 ☁ | Comment(4) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月03日

景気判断にビッグデータ活用 政府の月例経済報告

 今回もまた嫌な感じのするニュースです。

景気判断にビッグデータ活用 政府の月例経済報告

内閣府が毎月公表している月例経済報告で、インターネット上などに蓄積された情報「ビッグデータ」
を景気判断の指標として新たに活用する方針を固めたことが2日、分かった。商品やサービスに関す
るネット上での検索状況や短文投稿サイト「ツイッター」でのつぶやきからリアルタイムの消費動向を分
析する。

 インターネットの普及で急増した情報を有効活用し、経済政策の判断材料となっている月例報告の精
度を高める狙い。ビッグデータ利用は政府の成長戦略にも明記されており、内閣府は2015年度予算
の概算要求に関連予算を盛り込む。

2014/08/02 17:39 【共同通信】> - 47NEWS(よんななニュース)
http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014080201001485.html

http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1406970083/


 まず第一に、現在のデータで月例報告のために十分なデータが集まっていますし、ツイッターから情報を集めたところで現在の経済指標のデータの精度を高めることとは全く無関係でしょう。つまり、一体何のためにこんなことをするのかの意味が分からなんですね。「成長戦略にも明記」とありますが、当然、成長戦略とも全く関係がありません。

3 :名刺は切らしておりまして:2014/08/02(土) 18:13:22.91 ID:FyZYv98n
そして景気は悪くあいませんと言う
消費税を10%に上げます

財務省

4 :名刺は切らしておりまして:2014/08/02(土) 18:15:07.75 ID:twoQIT0R
普通の指標は下がりすぎで使えない!だからビッグデータ!!

もうだめだこの国。

10 :名刺は切らしておりまして:2014/08/02(土) 18:49:06.71 ID:LdRwZeL+
景気判断にツイッター()

14 :名刺は切らしておりまして:2014/08/02(土) 19:06:18.04 ID:MDYb3n61
判断の根拠を場面で変えるって卑怯じゃね?

15 :名刺は切らしておりまして:2014/08/02(土) 19:16:43.77 ID:lcfskURa
景気の落ち込みが想定以上だからいままで使用されてない
データ使ってでも統計操作をしようってことですか

16 :名刺は切らしておりまして:2014/08/02(土) 19:28:12.44 ID:wwUh0COw
ついに普通の指標では絶望的だから
ツイッターの発言集計に逃げるのか。

36 :名刺は切らしておりまして:2014/08/02(土) 22:45:41.63 ID:Jug+k6jy
もう何が何でも消費税を10%にするつもりだなw


 ちなみに、2015年度予算に組み込む予定なので、このビッグデータの活用と消費税10%引き上げの判断は関係ありません。おそらくは、10%からさらに引き上げる際の判断として活用するのだと思います。

 もちろん、普通の状況であれば、「ビッグデータの活用なんて何の意味もないし、勝手にやれば」くらいにしか思わないのですが、現在の安倍内閣は99個の悪い指標を無視して、1個の良い指標を取り上げて「ご覧の様に景気は回復基調に向かっています」とやってるのが現状(しかも、その取り上げる1個も実際には景気判断の材料になりえない数値であることもしばしば)なので、さすがにここからさらによくわからないデータを景気判断の材料に組み込むという計画には反対せざるを得ないでしょう。

「景気は回復基調」「もはやデフレ状況にはなく」「想定の範囲内」「もうすぐ景気回復」

 もはや、現在の安倍内閣は、大本営内閣と揶揄することに何のためらいも必要ありません。おまけに、安倍応援団は何をやっても
「安倍さんは分かってる」「攻めになっているのであります」「安倍さんは本当はTPP参加に乗り気ではない」「入管法改正は移民取締りが目的」「短期の外国人労働者は移民ではない」「TPPなんてくれてやれ」「悪いのは安倍ではなくてアメリカ」「悪いのは安倍ではなくて周りのブレーン」
等々、挙げていけばきりがないですが、ほとんど何の根拠もない楽観論を持ち出して安倍マンセーを続けているので、もはや彼ら自称保守派には何も期待すべきではないでしょう(そういえば、最近では「公務員試験ぶっちぎり1位の日下大先生が褒めてるんだから安倍は凄い!!」なんて擁護もあったっけ?)

 怪しい宗教団体では、入信前の人間に対して何か悪いことがあったら「信仰しないから、こんな大変な目にあったんだ!!」と良い、信者に対しては良いことがあれば「信仰のお蔭だ!!」悪いことがあれば「信仰のお蔭でこの程度の被害で済んだ!!」などと言ってしまうそうですが、安倍応援団の非論理性を見ると、私にはもはやカルトと何の違いがあるのかさっぱりわかりません。

47 :名刺は切らしておりまして:2014/08/03(日) 00:49:28.63 ID:uRINsL1Y
消費税10%にするにはGDPを参考にする予定でしたが
7-9月のGDPヤバそうなのでGDPを参考にするのはやめましたーーーー

6月10日
財務相、消費税10%上げ「7〜9月期の指標で判断」
 麻生太郎副総理「7〜9月期までの数字をもとにして、12月の段階で国内総生産(GDP)はもちろん、いろんな経済指標の数字を加えて判断する」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL100L8_Q4A610C1000000/


7月21日
 首相による再増税の判断は年末までとされているが、甘利氏は
12月1日発表の7〜9月期の法人企業統計などを見た上で、最終的に判断するだろうとの見方を示した。
http://www.47news.jp/CN/201407/CN2014072101001292.html

ヤバそうなのでGDPは参考にするのやめました
財務省が発表する法人企業統計で増税する事にしました
すべての黒幕は財務省です、財務官僚ありがとうございました

41 :名刺は切らしておりまして:2014/08/02(土) 23:15:08.51 ID:sGfVkp8F
最終的には 「景気が悪いから増税する」 に落ち着くから、 見てな


 そして、自称保守の安倍応援団たちが、「じゃあ、安倍以外だったら増税を止められたのか?!」などとトンチンカンなことを言いながら逆ギレするんですね、分かります・・・。


↓新作動画です





ASREADに記事寄稿しました!!⇒野々村竜太郎バッシングの陰に潜むもの http://asread.info/archives/1019

↓応援よろしくお願いします(σ≧∀≦)σ


posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 20:18 | 神奈川 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月02日

高橋洋一VS三橋貴明 タクシー業界再規制論争補足

 先日、産経新聞の「金曜討論」で行われた時計泥棒高橋洋一氏VS経済評論家三橋貴明氏の「討論」にちて批評家の小浜逸郎氏のブログに論評が書かれていました(『高橋洋一VS三橋貴明』http://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/94ad439f6c7708f9b4d88c10bb6b3bdd)。

 思想や哲学にも造詣が深い小浜氏らしく、経済効率の観点のみならず公益性や公共精神といった観点から、総合的なアプローチで分析しているのが印象的でありました。

 氏は、時計泥棒の

 米国なら初乗りが日本円で250円くらいだ。運転手は特別な職業ではなく、誰にでも務まる仕事なので料金は安いのが当然だろう

 経済合理的に考えれば、特別な資格がなくてもできる仕事の対価として、低賃金はやむを得ないだろう。


という発言に関して、

 ここに高橋氏の、庶民をバカにした傲慢な経済思想がいかんなく発揮されています。タクシー運転手が「誰にでも務まる」「特別な資格がなくてもできる仕事」でしょうか? 高橋さんはタクシーを運転できますか? 何よりもあの仕事は、行く先までお客の命をあずかるため、交通安全に対する極度の熟練感覚を必要としますし、またさまざまなお客の要求に応じるためのデリケートで適切なサービス心を持つことが不可欠です。
 他の多くの仕事もその点においては同じですが、そもそもこういう大切な「実業」に従事する人々の低賃金を「やむを得ない」と断ずるその冷ややかな「経済合理主義」が問題です。


と非常に厳しく批判し、最後は、

高橋氏には、「経済学が分かっていないという点で国会議員の無知をさらけ出す結果となっている」などと経済学者のおごりをさらけ出さずに、黙っていてほしいものです。

という言葉で締めくくっています。




 高橋洋一氏は、いわゆる如何にも経済学者らしいロジックの組み立てを行う人物であり、まあ、まさに学者風情と呼ぶに相応しい典型的な経済学者であるように思います。また、氏のロジックはかつて小林秀雄が金太郎飴のような理論と揶揄した教条主義的な論理構造を有しています。

 具体的に言うと、つまり、理論の初期条件の設定において「市場原理は正しい」という原則を、ほとんど無批判に受け入れた上で、「市場原理は正しいからタクシーの規制緩和はやるべきだ!!いや、やらなくてはならない!!」と主張する、そして、その主張の正しさの根拠としては再び、「それは市場原理は正しいからだ!!」あるいは「それが(市場原理を是とする)経済学の基本だからだ!!」という論拠を持ち出す。

 つまり、小林秀雄はこのようなロジックは、「あらかじめ飴に金太郎の絵を仕込んでおいて、切った時に、「わあ!金太郎が出てきた!!」と驚いてみせるようなものだ、と述べていますが、この譬えを借りるなら、高橋洋一のような時計泥ぼ・・・ではなく、経済学者がやっていることは、市場原理の絵を仕込んでおいて、それを自分で切ったところで、「ほら市場原理の絵が出てきただろう!!」とやっているようなバカバカしさがあるわけです。このようなバカバカしさ、愚かしさから抜け出すためには、まず最初に「本当にこの飴に子女原理の絵を仕込んでおくことは正しいのだろうか?正当性を持ちうるのだろうか?」と考えてみることが必要なのですが、残念ながら、市場原理を用いたロジックをほとんど自身のアイデンティティにまで昇華してしまっている多くの経済学者の多くがここで挫折するわけです。

 いわば、最初のボタンを掛け違えるようなものでしょう。どんなに頑張って、ボタンを最後まで掛けてみても、どこかちぐはぐでおかしくなってしまう。明らかに、他人から見て違和感がある着方になってしまうのですが、そこで、事情を知らない他人が「あなたの服の着方はおかしくないですか?」と言うと、「ふん、奴らは、まともな経済学者流の服の着方も知らない無知蒙昧なバカどもだから、この服の着方にケチをつけるんだ!!全く、少しくらい経済学者流の服の着方の基本でも習って欲しいものだねぇ」とバカにする。性質が悪いと、そういうおかしな服の着方をしてる人間が、○○大学の経済学者流着こなし術の権威だったりするから、多くの人が、「どこかおかしいんじゃないか?」と心の中で思いつつも、「まあでも、この人は○○大学の権威だからきっと正しいことを言っているんだろう」と納得してしまう。

 まあ、なんか、たとえ話ばかりになってしまったので、最後に具体的に高橋洋一のロジックのおかしな点を考えてみましょう。

価格規制を緩和すれば、自然と業者も利用者も納得できる状況に落ち着いていくはずだった。しかし古い官僚主導型の規制に自公民各党が乗って、今回の規制強化策が導入されてしまった。経済学が分かっていないという点で国会議員の無知をさらけ出す結果となっている。(中略)その通りで、結果的に誰も満足できない状況になっている。料金が高くて食べていけると思うから多くの運転手が参入してきて、共倒れになるという悪い循環に陥っている。しかし価格規制を緩和して料金が下がれば、食べていけないと分かるから自然に参入は減ることになる。そうした市場メカニズムを活用すべきだ

 例えば、高橋氏はこのように市場メカニズムの正当性を主張しますが、これは、本当に正しいのでしょうか?私は、このような考えを無条件に受け入れるのは危険であると考えます。たとえば、ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツは、貧困問題について次のように説明しています。

 貧困の責任はあくまで貧者自身が負うべきだという神話がある。失業者が職にありつけないのは、本人が怠け者だからだ。職探しの努力が足りない。そういう考え方を支持する人々は、失業給付延長の提案を示されると、モラルハザードを心配する。失業手当を提供すれば、職を探すインセンティブが低下し、それがさらなる失業増につながるというのだ。経済が完全雇用に近い状態で機能しているときにそういう断言が妥当かどうかは、ここでは論じない。しかし、ひとつの職に四人の応募者がいる現在の状況では、問題は職がないことであるのはあきらかなはずだ。(『世界の99%を貧困にする経済』P335)

 ここで、スティグリッツが述べている問題は失業と失業給付の問題ですが、本質は同じです。つまり、完全雇用で、一定の職業選択の自由が確保されている状況においては機能しうる(かもしれない)インセンティブが、別の状況では機能しなくなる可能性があるということです。

 つまり、高橋洋一氏は市場原理によって「価格規制を緩和して料金が下がれば、食べていけないと分かるから自然に参入は減ることになる」と述べていますが、これはあくまでも、タクシー業界に参入せずとも、別の業界で仕事をすれば十分に生活が成り立つというような選択の余地を残している状況では当てはまるかもしれませんが、不況でタクシー業界以外に新規参入してまともに稼げそうな仕事は他にないというような状況においては、タクシーの料金が低かろうが、参入の数は大して減らない可能性が高いのです。

 また、「それじゃあ、規制強化したら参入が認められた業者は生き残れるかもしれないが、参入できなかった業者の人間は死ねということか?!」と言い出す人間がいそうなので、予め述べておきますが、それまで一人でやって月収20万でなんとか生活出来ていた商売に新規の業者が参入し、価格も低下もあり、二人で15万しか収入がなくなってしまうような状況になれば、一人分の収入は7.5万になるので、どちらの生活も破綻します。特に、現在の様に労働者の実質賃金が一貫して低下し続けているような状況においては賃金の低下を防止する目的としての台数規制、価格規制等は正当化されうるでしょう。

 最後に高橋氏は自分のロジックの根拠を補強するつもりで、

福岡では初乗り300円のタクシーがあるそうだが、それで事業が成立するのなら結構なことだ。安さに文句をつける必要はなく、無理に料金を統一しようとすれば、料金以外での競争が始まる。大阪の一部タクシーのように乗客に粗品を渡すなど、かつて問題になった“居酒屋タクシー”のような不健全なサービスが横行しかねない

と述べていますが、これも全くの詭弁と言って良いでしょう。不健全なサービスの横行の懸念は、全く「規制緩和は正しい」という主張の根拠になりえません。何故なら、普通、不健全なサービスの横行を防止するには、むしろ規制を強化し、そのようなサービスを取り締まるのが普通ですから。

 結局、こんな「不健全なサービスの横行を懸念するから規制緩和だ!!」などというある意味ほとんど倒錯したようなロジックを主張してしまうような滑稽さこそ、「市場原理はいつでも正しい!!」という最初のボタンの付け間違えを犯してしまった鍵カッコつきの『経済学者』の『経済学者』たる所以なのではないでしょうか?

 最後に、再びスティグリッツ氏の規制緩和バカ、市場原理バカ共に対するありがたーいお言葉を紹介して終わりにしたいと思います。

 目指すべきは規制緩和などではないのです。議論すべきは、適切な規制とは何か、ということです。
 規制なしで、機能する社会はありません。たとえば、ニューヨークに信号機がなかったら、交通事故を引き起こし、交通麻痺に陥るだけでしょう。現在のような規制がなければ、環境は汚染され、私たちの寿命は昔と同じように短いままだったでしょう。規制がなければ、安心して食事をすることもできません。
「規制を取りはらえ」という考え方は、じつにばかばかしい。問うべきなのは、どんな規制が良い規制なのか、ということのほうなのです。
 先進工業国のなかでアメリカがもっとも格差がひどいのは、規制緩和のせいなのです。規制緩和という政策のせいで、不安定性、非効率性、不平等性がアメリカにもたらされました。そんな政策を真似したいという国があるとは思えません。
http://shinsho.shueisha.co.jp/kotoba/1306tachimi/04.html#1



↓新作動画です





ASREADに記事寄稿しました!!⇒野々村竜太郎バッシングの陰に潜むもの http://asread.info/archives/1019

↓応援よろしくお願いします(σ≧∀≦)σ


posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 13:33 | 神奈川 ☁ | Comment(5) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月01日

歩く2ちゃんねるまとめサイトまとめ人ことKAZUYA君のネタバレ・・・



69 :右や左の名無し様:2014/07/31(木) 21:54:49.43 ID:WHww1E59
今日のカズヤ先生の元ネタ
http://www.akb48matomemory.com/archives/1006831091.html

佐世保の事件、加害者の高1女子の顔写真画像が佐世保市や長崎県のHPから削除 → 削除された理由が明らかに…

70 :右や左の名無し様:2014/08/01(金) 06:07:57.25 ID:sxMCvqNM
昨日の動画、完全にkazuyaに同意だな。

まさに正論だしkazuyaの思慮深さに脱帽だわ。


72 :右や左の名無し様:2014/08/01(金) 16:09:21.02 ID:/L7P5VJY
>>70

X まさに正論だし
◯まさに2ちゃんねるまとめサイトだし

X kazuyaの思慮深さに脱帽だわ
◯kazuyaの知識の浅さに辟易だわ


71 :右や左の名無し様:2014/08/01(金) 10:29:23.10 ID:7BRgQrDb
カズヤは今日も動画作成のネタを探しにまとめサイトの海へ行くのであった


 うーん、なんというか良い歳して、2ちゃんねるで拾ってきたネタをドヤ顔で、さも自分で思いついたかのように話すのって恥ずかしくないんですかね?

 こちらは、俺のニコニココミュの掲示板にあった書き込み・・・

298 : ななしのよっしん :2014/07/31(木) 21:21:32 ID: qucNxfXalY
KAZUYAのブログタイトルがバカすぎる
「佐世保高1女子殺害で逮捕された少女は色々問題ありそう・・・ 」

「問題がありそう」じゃねーよ
http://kazuyahkd.com/archives/2626


 問題がありそうもクソも殺人事件起こしてるんですけど、しかも文章読んでみるとほとんど小学4年生レベルの感想が書いてあるし・・・( ̄ー ̄;

299 : ななしのよっしん :2014/08/01(金) 09:16:45 ID: qucNxfXalY
KAZUYA「目に触れる機会が増えると当然ね、批判も増えてくるんですよ。(中略)アンチは必ず存在するし、暴言は飛んでくるってね受け入れることです。」

>>298みたいな文章書いておいて、こんなことをドヤ顔で言っちゃうKAZUYA君の精神はまさに鋼のメンタルですね。とても作ってできるものじゃない…。
「鋼のメンタルを作るたった二つの心得」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24108439


 まさに、鋼のようなメンタルと小学生並の頭脳を兼ね備えた男と言っていいでしょう。「見た目は子供、頭脳は大人」なコナン君みたいで格好いいですねヾ(*′∀`*)ノ

 そういえば、この前はコナン式問答法なんてものをドヤ顔で紹介していたっけ?



 まあ、名探偵コナン自体が小学生向けのマンガらしいので、小学生並の頭脳の持ち主のKAZUYA君にはもってこいの思考法なのではないでしょうか?

頭脳は子供、もうすぐアラサー!!その名はユーチューバーKAZUYA!!

 何これ?!めっちゃゴロ良くね?!ΣΣ(゚д゚lll)

 KAZUYA君もし気に入ったら是非使ってみてください!!


↓新作動画です





ASREADに記事寄稿しました!!⇒野々村竜太郎バッシングの陰に潜むもの http://asread.info/archives/1019

↓応援よろしくお願いします(σ≧∀≦)σ


posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 19:12 | 神奈川 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿が無いブログに表示されております。