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2014年05月31日

安倍首相「イラク戦争は証明出来なかったイラクが悪い」

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-2676.html

5月28日に行われた衆議院予算委員会の集団的自衛権に関する質疑で、安倍首相が「イラク戦争の原因は大量破壊兵器が無かったことを証明できないイラクが問題」というような発言をしました。これは集団的自衛権を巡る民主党議員の「イラク戦争のときに日本は間違った情報で判断した」というような質問に対する安倍首相の返答です。

イラク戦争に関してはアメリカやイギリスも過ちを認めているのですが、日本の首相がここまで言い切ってしまうのは色々な意味で凄いと私は思います。安倍首相は過去にも類似するような発言をしており、「イラク戦争は大量破壊兵器が無かったことを証明できなかったイラクが悪い」と本気で考えているようです。ここまで酷いと、彼に何も言う必要は無いかもしれませんね・・・(苦笑)。

☆安倍総理、集団的自衛権集中審議 民主党岡田議員 2014/5/28 予算委員会 part3

岡田議員:
例えば、イラク戦争のときにアメリカの説明を鵜呑みにして日本はあのときに自衛隊を出したわけです。後から考えるとですね、検証なしに同調していたことが明らかになったと思います。そうなると、日本が自ら国際法上正当なものだと確認できるのか。そのときにハッキリと日本は言う事が出来るのか?と思うのですよ。いかがです?

安倍首相:
前提として、日本が自衛隊を出したのは戦闘が終わった後、 いわばイラクという国の再構築のためにサマワに自衛隊を派遣したわけでございまして、言わば戦闘行動に参加したわけではありません。
〜省略〜
で、あの際にもですね、累次にわたる、言わば国連決議に違反をしたのはイラクでありまして、 そして大量破壊兵器が無いことを証明できるチャンスがあるにも関わらず、 それを証明しなかったのはイラクであったということは申し上げておきたい。こう思うわけであります。


 安倍さんは、冤罪事件でも「無実を証明できなかった冤罪被害者が悪い!!」と主張するんですかね?

 そんなことを言うのなら、是非ともパソナや竹中との黒い関係、あるいは、各種の労働法や天下りに関する法律の改正に関して、「パソナへの利益誘導ではない」ということを見事証明してみて欲しいと思います。

 しかし、当のアメリカやイギリスですら、大量破壊兵器は無かったと認めているにも関わらず、日本の首相が「大量破壊兵器を持っていないことを証明できなかったイラクが悪い」なんてはっきり国会の答弁で言っちゃってるんですからねぇ・・・ある意味アメリカの政治家以上に親米的ですよね。やっぱり安倍さんの言う国益を守る云々ってアメリカの国益のことなんですかねヽ(*゜▽。*)ノ?????

 でも、なんというか、この発言って如何にも筋が悪いというか、あまり頭の良い人の発言には思えないですよね。こちらのブログの過去記事のコメントで書かれていたのですが、以前福田和也が、安倍さんに関して次のような指摘をしたことがあるそうです。

 あの家に生まれて、成蹊大卒というのが気になる。普通に家庭に育った人が成蹊大と言うのは何の問題もない。しかし安倍の家は祖父が岸信介、親父が安倍晋太郎という家庭に生まれ育っている。あらゆる学校にコネが効くだろうし、勉強に対するバックアップも申し分ないものだったろう。それが東大にいけずに成蹊大というのは地頭が悪いのではないか?

でも、なんかコレわかる気がするんですよね。このブログで何度も指摘しているように、安倍さんが大好きな浜田参与とか竹中の発言って、別に特別な専門知識がなくても、直感的に「なんか、おかしいぞ」と気付けますし、少し頭を使ったり、実際のデータを調べてみれば、具体的に発言の矛盾や間違っている点に気付けるワケじゃないですか。特に、安倍さんの立場なら、いちいち自分で調べなくても、「○○のデータを持ってきてくれ」とか「当時の××の発言を調べてくれ」って一言言えば全部データを持ってきてくれる。そういうことすらしないというのは、もう頭が良くないというのもあるかもしれませんけど、そもそも、あまり複雑で難しいことを考えるのが嫌なんじゃないかと。

 だから、色んな人が色んな意見を言ってるのに対して、「そうですね、そうですね」などと適当に聞いているふりをしながら、結局、とりあえず大好きな竹中とか浜田の言うことを聞いてしまう。なんというか、これは推測に過ぎないのですが、西部さんが一年も安倍さんのために勉強会まで開いて応援していたにも関わらず、現在「安倍さんとは、美味しい食事の席で同席する以上の関係にはなりたくない」というようなことを言っているのは、そのように、「ああ、安倍さんは他人の話をうんうん言って聞いてるように見えるが、実際には何も真剣には聞いていないのだな」なんてことを感じ取ったのではないでしょうか?

 しかし、福田和也の指摘を聞いてみると、ますます安倍首相を保守の星として祭り上げていた保守論壇の虚しさを感じずにはいられませんね。安保改正をやり遂げた偉大な政治家岸信介の孫として、保守の星として祭り上げた人物は、実際にはただの政治家一家の落ちこぼれ息子に過ぎなかったと・・・。

 でも、ここ一年でやってきたことを客観的に見れば、どこまでも凡庸な政治家の一人に過ぎないことは明らかじゃないですか。「民主党政権があれだけ酷かったのに、ここまで政治をまともにしてくれた安倍さんは偉い!!」なんて言う人もいますけど、その意見は全く間違ってると思いますよ。だって、民主党政権が酷くて日本国中の有権者がうんざりしたからこそ政権奪取が出来たのですから、その時点で、それまで民主党がやってきたことと逆側に舵を切ることははっきり言って難しいことではない。だって、「民主党がやったことと逆のことをやってくれ!!」と思って有権者は投票したんですから。

 「安倍政権は敵だらけだ!!」なんてことを言う人もいますが、それもどうかと思います。確かに未だに一部マスコミ等々では、憲法改正に反対する根強い声があることは事実ですが、一方で、やはり中国の驚異などもあって、一〇年前や二〇年前と比べれば格段に国民の防衛に対する意識は変化している。それから、アベノミクス第一の矢、第二の矢は別に普通の一般的な教科書通りの経済政策ですし、第三の矢の成長戦略は明らかに九〇年代以降ずーっと続けてきた構造改革の延長でしかない。仮に、政治にも慣性の法則のようなものが働くとするなら、はっきり言って、この成長戦略はそのまで進めてきたことを惰性で続けているのに過ぎない。まあ、もっとも安倍首相はそれをさらに加速させると宣言しているワケですが。

 一部の企業への露骨な利益誘導、パソナとの黒い繋がり、とんちんかんな国会答弁、TPP交渉における明確な公約違反や対米二国間協議における圧倒的惨敗、もうすでに安倍批判さらに言えば、安倍降ろしでもして良いほどの十分な材料が集まっているように思うのですが、それでもまだ安倍支持者は「安倍しかいない!!」「他に誰がいるんだ?!」と言い続けるんですかね?別に、言い続けても構いませんが、せめて一つくらい安倍政権を積極的に支持できるような材料を提示して欲しいものです。

 最後に東田剛さんのメルマガでのこんなコメントで締めたいと思います。

「でも、安倍さんしかいない!」

あ、そう。
じゃあ、日本は、終わりだね。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/05/28/korekiyo-98/



↓KAZUYAから動画削除来ました・・・完全に思想警察です・・・






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2014年05月30日

【拡散希望!!】安倍政権とパソナ取締役会長竹中平蔵の黒過ぎる裏事情!!

 えー、調べれば調べるほどにヤバい事実が見つかってきます・・・今回のテーマは安倍首相と竹中平蔵との関係性について。

 週間東洋経済のインタビューで竹中平蔵は次のように答えています。(http://toyokeizai.net/articles/-/38399?page=7

 経産省が提案する改訂版ホワイトカラーエグゼンプションとでも呼ぶべき制度についての質問で、

──「新たな労働時間制度」ですが、Aタイプの対象者は無限定に広がりませんか。

ただ本当に柔軟な働き方をしたいと思っている人はたくさんいる。「残業代ゼロ」になるとあおる議論もあるが、今でもアーティストは残業代ゼロなんですよ。現実にはそういう働き方のほうが高い付加価値を生み出す時代になっている。


 これがいわゆるネット上で徹底的に批判された「アーティストは今でも残業代ゼロなんですよ」という発言です。これは、いわゆる詭弁のガイドラインでいうところの「ごくまれな反例をとりあげる」というやつですね。言うまでもなく、ほとんど圧倒的大多数の日本人はアーティストではなく、普通のサラリーマンなので、「アーティストは今でも残業代ゼロなんですよ」などといったところで、残業代ゼロ制度の擁護にはまったくならない・・・。

──雇用・人材分科会担当の竹中さんが人材サービス企業の会長であることに批判もあります。
経済政策の専門家として入っているので問題ない。派遣など利益相反になることには発言しない。ただそうなると雇用のテーマに会社の経営者が発言できないことになる。それはおかしい。言論封圧ではないか。


ちなみに、この発言に関しては施 光恒さんは、三橋貴明さんのメルマガの中で次のように的確なツッコミを入れています。

まさに「お前が言うな!」という感じですね。

産業競争力会議の雇用・人材分科会での議論で、人材派遣会社パソナグループの利害と関係しないことなんてほとんどないんではないかと思います。今回の「労働時間規制の緩和」だって関係するでしょう。また外国人労働者や移民の受け入れ問題にしても、斡旋事務を担うのは人材派遣業者でしょうから、パソナグループの商機に大いに関わる問題のはずです。

「利益相反になることには発言しない」ということになると、竹中氏は、この分科会のなかでほぼずっと黙っていなければならないことになるんじゃないでしょうかね。それに、たとえずっと黙っていたとしても、分科会での議論の過程や内容を知ることは、パソナグループの経営に際して有利な判断材料の獲得につながることが多いのではないでしょうか。

やはりどう考えても、産業競争力会議の雇用・人材分科会のメンバーに竹中氏が入っていることは、フェアではない気がします。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/05/30/se-39/


 さて、では本当に竹中は利益相反になるような発言を行っていないのでしょうか?

 第1次政権当時、安倍が力を注いだのは公務員制度改革で、その恩恵をパソナは享受した。安倍は役所による天下り斡旋の全廃を掲げ、国家公務員の再就職先を紹介していた「人材バンク」業務(総務省所管)を試験的に民間に委託することを決めた。

「具体的には総務省の『試行人材バンクにおける民間事業者による求人開拓等に係る共同検証』という事業で、07年3月に実施企業に選定されたのがパソナでした。天下り斡旋を全廃する代わりに、総務省の人材バンクから人材情報の提供を受けたパソナが、求人開拓など国家公務員の再就職を支援するスキームです。当時は受注1カ月前にパソナの特別顧問に就任した竹中平蔵氏の“威光”が働いた、と喧伝(けんでん)されたものです」(経済ジャーナリスト)
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150566/1


 つまり、第一次安倍政権時には「役所による天下り斡旋」を廃止し、その一方で、民間の人材バンクというシステムで公務員の再就職を民間委託したワケですね。要は天下り斡旋の民営化です。そして、その民営化事業の担い手になったのが竹中平蔵が特別顧問に就任したパソナであったわけです。第一次安倍政権の成果の一つとして「天下りの廃止」を挙げていた保守派の知識人たちは、この現実をどう分析するんですかね?結局、天下りの廃止は、役所の一つの利権を潰して、民間部門に新たな利権を生み出すだけの結果に終わったと。つまり、これは公的に行っていたサービスを民間が奪い取って上前をはねただけであって、いわゆるレントシーキングというやつの一環なんですね。未だに、利権つぶしだの、公務員制度改革だのとワーワー言っている連中は、是非こういった現実を冷静に見つめた上で発言をして欲しいと思います。一つの利権を潰したところで、それが国家運営や国民生活に必要不可欠なサービスであれば、必ず他のどこかの利権団体に取って代わるだけなんですね。特に愚かなのが、TPPや安倍政権の海外からの対日投資の積極的な受け入れを推進している状況にあってはその利権を海外の業界団体に奪われる危険性が極めて高いという点です。安倍さんは日本を国内の業界団体から取り戻してアメリカの利権団体に売り渡すつもりなんでしょうか?( ̄▽ ̄;)

■パソナ 規制緩和で300億円巨額ビジネス

 第1次安倍政権時代に成立した改正国家公務員法により、総務省の「人材バンク」は廃止となった。国家公務員の再就職の窓口は、内閣府に新設した「官民人材交流センター」に一本化された。そこで再び安倍が政権の座に就くと、昨年8月末の人材交流センター長の決定により、公務員の再就職支援業務が民間に開放されたのだ。

 1カ月後に企画競争による随意契約で、再就職業務を独占受注したのが、パソナである。

「国家公務員の数は現在、約63万人。早期退職が定着すれば転職希望の公務員は数万人規模まで膨らむ可能性があります。通常、転職が実現すると、それを仲介する人材派遣業者には転職先の企業から、転職者の年収の30%前後が報酬として支払われます。仮に年収1000万円の官僚が1万人転職に成功すれば、業者の取り分は約300億円。かなりの市場規模だし、独占受注ならなおさらです」(人材派遣業関係者)


 こうして、民営の再就職斡旋ビジネスである「人材バンク」は廃止され、「官民人材交流センター」に一本化され、その再就職業務を独占受注したのが、現在竹中平蔵が取締役会長を務めるパソナだったわけです。

パソナ「接待パーティー」国会でも追及へ
 一介の芸能人の覚醒剤事件で、よくもまあ、これだけ政財界の大物の名前が出てくるものだ。

 27日覚醒剤使用で再逮捕されたASKA(本名・宮崎重明=56)とその“愛人”栩内香澄美(37)が知り合ったとされるのが、人材派遣最大手パソナグループの迎賓館である「仁風林」(東京都港区)だ。

 28日午後の衆院厚労委員会では、民主党の大西健介議員が仁風林問題で田村厚労相を追及。大西議員は「安倍政権が派遣法改正を政策課題に掲げる中、所管の大臣が派遣業界の接待を受けていれば由々しき問題です。しかも、厚労省は麻薬取り締まりも所管しています。ASKA容疑者の事件についても、ぜひ大臣の考えを聞きたい」と意気込んでいた。

「大阪のパソナグループ本社ビル内にも『澪風林』というスタッフ専用のプライベートレストランがあり、そこでも地元の著名人を集めたパーティーが開かれているそうです。オリックスの宮内義彦会長ら大物財界人の名前を何人か聞いたことがあります」(在阪マスコミ関係者)
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150569/2


そこから、さらに繋がってくるのが、パソナの迎賓館やプライベートレストランで行われた政治家や大物財界人らへの接待パーティーなワケです。いやー、黒いっスなー( ̄◇ ̄;)

 そして、個人的に結構決定的かなぁと思うのが、株主向けなんですかね?パソナの説明会の資料内容です。

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 完全に安倍政権の政策が一定の方向性を持っていることを前提に経営戦略を立てているんですよね。

施さんは
>たとえずっと黙っていたとしても、分科会での議論の過程や内容を知ることは、パソナグループの経営に際して有利な判断材料の獲得につながることが多いのではないでしょうか。
と述べていますが、明らかに安倍政権の成長戦略に沿ったカタチで経営戦略を立てている点を見れば、パソナグループの経営に際して有利な判断材料の獲得につながることが多いということは、ほとんど確実なのではないでしょうか?

 それから竹中氏のこのような発言も非常に気になります。

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もちろん、非正規の労働者を派遣するパソナの会長の竹中が、正社員制度を攻撃するような発言をするのが、明らかに自分と自分の会社の利益のための発言なのではないか?という点も気になるのですが、それ以前、「非正規社員が搾取されている」なんて言っているけど、その被搾取階級の非正規労働者を大量に生み出したのは、お前と小泉で決定した製造業の派遣業務解禁だろ!!「お前が、非搾取階級の人間を大量に生み出しておいて、今になって、派遣社員が、正社員から搾取されてて可哀想だ」って何言ってんだ?で、しかも?その解決策として、正社員の制度をぶち壊すって?そりゃあ、問題が全く逆だろ?!派遣労働の規制を強化して、非搾取階級である派遣社員を正社員化するのが、正しい解決策に決まってるのに何言ってんだ?第一、派遣社員を搾取してるのは正社員じゃなくて、お前ら企業経営者と派遣会社の人間だろ?!と・・・

 まあ、何から何まで滅茶苦茶なこと言っているなと思うわけです・・・

 えー、最後に、そんな竹中さんに「竹中さんも頑張ってるんじゃないですか?」と熱いエールを贈っているのがこの男です・・・

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一体お前は何を言っているんだ┐( ̄Д ̄;)┌????

↓夢中で頑張るKAZUYA君へ向けた熱いエールです!!





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2014年05月29日

保守の星が日本を壊す?!偽装移民法案が明日成立!!安倍政権亡国論!!

【超緊急拡散】史上最大のピンチ!偽装移民法案が明日、衆議院本会議で100%成立の見通し
http://50064686.at.webry.info/201405/article_11.html

【超・緊急拡散】偽装移民法案(出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案)が、明日、衆議院本会議で100%成立の見通しです。

安倍内閣のすべての大臣が賛成して3月11に閣議決定 → 法務委員会で審議 → (明日衆院で成立予定、今ココ)衆議院(採決) → 参議院法務委員会で審議 → 参議院本会議で採決 → 移民法成立


 いやぁ、偉いことになってしまったなぁと。ちなみに、法務委員会の審議は4時間程の審議で全会一致で可決したそうです。

 えー、それからTPPで国内の畜産業も壊滅するようです

養豚、ダブル危機 伝染病とTPP
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014052402000125.html

 「廃業を迫られるかもしれない」。関東の六県を含む三十八道県で十九万頭以上が死んだ豚の伝染病「豚流行性下痢(PED)」の猛威と、大詰めを迎えた環太平洋連携協定(TPP)交渉の行方に、養豚農家が頭を痛めている。感染拡大で出荷頭数が減り、打撃を受けるのは確実。その上、関税の引き下げが決まればダメージは計り知れないからだ。
 (千葉)県内で最初に発症が確認されたのは三月末で、約三十年ぶりだった。感染はその後、北東部を中心に急速に拡大。二十二日までに計約八万七千頭が感染し、約二万一千頭が死んだ。県内九カ所に飼料運搬車などの消毒ポイントが設置されているが、歯止めはかかっていない。
 PEDは法定伝染病でないため、鳥インフルエンザや口蹄(こうてい)疫のように、殺処分などに国の補償金は出ない。県畜産課の山田美代子副課長は「PEDで豚が死んだ分はそのまま生産者の損害となる。さらにワクチン代や消毒費など経費がかさみ、被害額は全県で数億円規模に上る」と話す。

 こうした実態に、TPPが追い打ちをかけようとしている。
 日本政府は現在、安い輸入豚肉ほど高い関税がかかる「差額関税制度」を設けている。TPP交渉の中で米政府は、制度の変更を強く求めている。
 これに対し、県内の約二百四十の養豚農家らが加盟する「ナイスポークチバ推進協議会」の加藤脩三(しゅうぞう)事務局長は「関税の撤廃、削減は養豚業者には死活問題だ」と憤る。「豚肉が無傷で交渉を終えることはあり得ないだろう」と気が気でない。
 農林水産省の試算によると、関税が撤廃された場合、国内ではブランド化された「銘柄豚」以外の約七割が外国産に取って代わり、国内の年間産出額は六千億円から千四百億円に減る。加藤さんは「PEDで損害を受けた上、関税の大幅引き下げで国産品が輸入品に取って代わられたら、廃業を迫られるかもしれない」と話す。


 農協も解体させるとか言ってるし、牛肉も関税大幅引き下げがほぼ確実。この様子では、重要5品目の他の関税もかなりの引き下げになるのではないでしょうか?安倍首相は日本の農業と畜産業を壊滅させようとしているとしか思えません。「攻めるべきは攻める、守るべきは守る」と宣言して開始したTPP交渉、どうやら攻めるべきは日本国内の各種産業で、守るべきはアメリカの自動車産業だったのでしょう。安倍首相が今後「国益を守る!!」なんて言った時には、一回一回、「それは日本の国益のことですか?アメリカの国益のことですか?」と確認するべきでしょう。安倍政権は成立当初さかんに「救国内閣」などという言葉を用いましたが、本当に有言実行でアメリカの自動車産業をTPPの脅威から見事に守り抜きました!!おまけに、アメ車の輸入目標なんてもお土産まで付けちゃうかもということで、現在交渉中です。

 ちなみに、こんな日本の様々な産業を壊滅させる危険性を持ったTPPを推進している竹中平蔵に「竹中さんも頑張ってるんじゃないですか?」と熱いエールを贈っているのがこの男!!

カズヤ.png

ちなみに、第一次安倍政権時に、西尾幹二氏が、次のように安倍及び安倍政権を支持する保守派の言論人に次のような批判を行っていました。

 首相になる前の靖国4月参拝も、なってからの河野談話の踏襲も、米中両国の顔色を見た計画的行動で、うかつでも失言でもない。しかるに保守言論界から明確な批判の声は上がらなかった。「保守の星」安倍氏であるがゆえに、期待が裏切られても「7月参院選が過ぎれば本格政権になる」「今は臥薪嘗胆(がしんしょうたん)だ」といい、米議会でのホンダ議員による慰安婦謝罪決議案が出て、安倍氏が迷走し、取り返しのつかない失態を演じているのに「次の人がいない」「官邸のスタッフが無能なせいだ」とかわいい坊やを守るようにひたすら庇(かば)うのも、ブレーンと称する保守言論界が政権べったりで、言論人として精神が独立していないからである。
http://homepage3.nifty.com/ronten/nishio.htm


 現在の状況を考慮した上で、この批判を見れば、「この7年間日本の保守論壇は1ミリたりとも前進することがなかった」と断言していいのではないでしょうか?民主党は売国だとか、マスゴミはクソだとか、左翼はアホだとかお花畑だとか、そんな分かりきったことをアホみたいに繰り返す前に、少しでもこの保守論壇の惨状を見つめてみたらどうですか?もう、「民主よりはマシ」とか「安倍ちゃん以外に誰がいるんだ」とか「竹中さんも頑張ってるんじゃないですか?」とかそんなこと言ってる場合じゃないんですよ。そんなもん、「日本を中国に売り渡すのと、アメリカと財界に売り渡すののどっちが良いか」って話と同じくらい下らない。どう考えたって、「どっちもダメだ!!」以外に答えはないでしょう?

 いやぁ、しかし、実に戦後日本的な末路だと思いますね。吉田茂内閣以降、軽武装で、経済重視の路線でひたすら突き進んできた。どこまでいってもその路線を見直すこともなく安全保障を軽視し続けてきた、そして平成になって財界とアメリカの要求に応えて、ビジネス重視の構造改革と効率性追求を続けていって、移民の大量受け入れで日本終了。三島由紀夫は自民党を偽善と欺瞞の象徴と述べましたが、ついに、「これは移民推進ではない!!移民管理のための法律なんだ!!」などという子供にすら通用しなさそうな嘘を述べて、そんな下らない嘘に騙され(あるいは騙されたフリをして?)「安倍ちゃんが移民推進なんてデマを流すな!!」などと言い出す言論人も出る始末。しかも、こともあろうにそういう連中が保守を自称してるから手に負えない。

 産業競争力会議なんて作って、そこに入れた財界のメンバーを民間議員なんて称している時点で、もうすでに日本の政治は財界に乗っ取られたも同然なんですね。それから、TPPは小泉政権時の年次改革要望書と違って国際条約だから法的拘束力を持つ上に、多国籍間の条約だから脱退もほとんど不可能ですよ。まあ、せっかく鳩山政権で破棄した年次改革要望書も安倍政権で復活させちゃったワケですが。さすがはアベドリル!!自分たちの政治力で破壊できない国内勢力はアメリカの力を借りて叩き潰そうというワケですね!!アメリカ万歳!!財界万歳!!竹中万歳!!

 皆で、頑張ってる竹中さんを応援しよう!!


↓現在話題になっている残業代ゼロ制度について解説しました



↓クルーグマンの記述をヒントに財政出動と金融緩和の性質の違いについて考察しました



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2014年05月28日

インチキ言論人撲滅運動!!〜俺がKAZUYAを叩くワケ〜

 最近保守系のブログ等で、俺の動画やブログが紹介されることが多いようで、こちらのブログの方でも、紹介していただきました

保守の中心でカツトシがさけぶ
http://ameblo.jp/nothinjapan/entry-11861573614.html


 二年ほど前に書いた橋下批判の記事を引用しているのですが、今読んでも「うーむ、鋭いぞ!!」と唸りたくなるような解説が書かれていました!!いやぁ、本当になんというか完全に自画自賛なんですが「やるじゃないか、二年前の俺!!」と言いたくなるような解説です。今現在、忙しくて落ち着いて読書をするような時間もないので、単純に分析力とか洞察力でいった当時の方が優れていたかもしれませんね。

 今は、考察とか分析より、出来るだけ素早くニュースをまとめて解説するようなことに力を注いでますね。もう少し、ニコ動のクリエイター奨励システムでお金がたくさん入るようになったら、少し仕事を減らしてもらって、ゆっくりと本を読むような時間が確保出来ればなーなんてことを夢見ていたり(遠い目)。

 まあ、なんというか、こんなふうに俺のブログや動画が紹介されて思うのは、結構俺と同じようなことを感じたり、考えたりしてる人が多いんだなぁということです。それが一体に何かと言うと、一言で言えば、

なんで、こんなクソみてーな評論家や言論人がもてはやされてるんだ?!

と、まあそういうことですね。はっきり言って、俺のブログ運営や動画作成のモチベーションは99%これなんじゃないかと思います。「なんで、テメーみてーなクソが偉そうに喋ってんだよ!!」と、まあ常にそんなことを考えているワケです。

 最近では、よく動画に「評論家の評論」なんてタグが付けられるんですが、具体的な言論人を名指しで批判するのが多いのはそのためです。西部邁さんなんかは、「○○を一匹やっつけたところで世の中変わらん」みたいなことを言うことがあり、それは確かにそうなんですけど、やっぱり出来るだけ名指しで具体的に批判したほうがいいと思うんですよね。もちろん、世の中みんな頭が良くて、どんな聞き手、読み手にもしっかりとした洞察力を持っていれば、かなり抽象的な批判を行っても、それを具体的な問題まで落としていくことが可能なのだろうとは思いますが、やはり、世の中それほど素晴らしくは出来ていないため、やはり出来るだけ具体的に説明する必要がある。まあ、そもそも世の中の人間が皆頭が良くて、非常に鋭い洞察力の持ち主であったなら言論や評論なんて必要ないですからね(笑)

 だから、こそ評論家とか批評家みたいな人が必要で、さらに、世の中がおかしい時は、その社会をリードしている評論家や知識人も大抵間違っている。だから、「コイツらおかしいぞ!!」みたいなことを言う俺みたいな人間もネットが普及した時代には出てくる(笑)

 まあ、そんなことを考えてると、最近「それはやめておいた方がいいんじゃ・・・」と色んな人から言われるKAZUYA批判も、俺からするとそれほど違和感なくやれている。もちろん、KAZUYA批判をもって、「お前はオカシイ!!」という人もいるのだければ、俺からすると、ほとんど2ちゃんねるの見出しをそのまま読み上げて遊戯王がどうのこうの言ってるような奴が支持を集めてるのがオカシイと感じるわけです。

 おまけに、2ちゃんねるの書き込みを読み上げたり、遊戯王がどうのこうの言ってるこのKAZUYA君が、こともあろうに、「ネットで日本を変えられる!!」とか言ってるわけでしょう?こうなると、もはや滑稽ですらある。いままで、散々、「KAZUYAとKAZUYA信者はB層だ!!」とか「大衆的人間だ!!」とか述べてきましたけど、スペインの哲学者のオルテガは、『大衆の反逆』の中で次のように述べています。

大衆は床山政談に法の力を与え、その法の力を行使する権利があると信じている。歴史の中で、群衆が現代ほど直接に支配するにいたった時代があったとは、考えられない。だからこそ、私は超民主主義の時代というのである。

 東田剛さんはメルマガの中で
 そんな安倍政権をマンセーしている自称「保守」って、保守の何たるかも、憲法の何たるかも知らないということです。
しょせん、「中韓を揶揄し、朝日とNHKを非難し、靖国に参拝すれば、それで満足」という程度なんでしょう。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/05/28/korekiyo-98/

でもって、その程度の認識で、「ネットで日本を変えられるかもしれない」だの、「これは日本を変えることの出来るツールだと確信した」だの言ってるからどうしようもない。「皆で仲良くネット上で中国と韓国の悪口言って、マスゴミがクソだの日本は世界で一番愛されているだのカチカチ書き込むような国」に変えたいんですかね?あれ、でもコレって、日本と韓国を入れ替えると、まんまお隣の国の説明になっちゃうような・・・

 また、オルテガは次のように述べています。

 同じことが他の分野に、とりわけ長いこと研究したテーマについて書こうとして筆をとるとき、筆者は、一度もその問題に心をわずらわしたことのない平均読者のことを念頭に置かねばならない。平均的読者がその本を読むとしたら、それは著者から何かを学ぶためではなく、それどころか、読者の頭にある凡庸さに著者の意見が一致しないときに、著者を弾刻するためであるということを、考えなくてはならない。

 あれ・・・この平均的読者ってまさにKAZUYAリスナーまんまなんじゃ・・・

 ともあれ、一度もその問題に心をわずらわしたことのない平均読者が、長いこと研究した著者を声を荒げて弾刻する様子も気持ち悪いし、また逆に、「俺の知的レベルが低いからこの程度の文章を書いているのではない。どうせ、平均的読者の感性や知的レベルに合わない言論など弾刻され、淘汰されるだけなのさ」と斜に構えながら、知識人と呼ばれる人々が、ひたすら下らない駄文をだらだらと垂れ流す様子も非常に不愉快なんですよねぇ・・・特に、ひたすら中国と韓国と朝日とNHKの悪口を喚き散らしながら、「いやぁ、僕はなんの専門知識もないような人にもわかってもらえるように、こういう番組を作ってるんです!!」なんて、明らかに視聴者を1段も2段も下に見て馬鹿にしたような発言を平気でしてしまうガキも気に入らない。まあ、このKAZUYA批判に関しては、今後も何度かかけてじっくり解説しようと思うんですけど、まあ、やっぱりKAZUYA批判のベースにあるのは、こういう反吐の出るような大衆社会への批判なんですよね。まあ、もちろんは、より大きな社会現象やネット文化に包括されている現象なのであってKAZUYA一人を批判したところでどうにもならないのは承知していますが、それでもある種のそういった何も考えないB層とB層を扇動する扇動者の象徴として、そういうものを捉えるのは有効なのではないかと思います。


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↓クルーグマンの記述をヒントに財政出動と金融緩和の性質の違いについて考察しました



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2014年05月26日

WJFプロジェクトさんに動画紹介していただきました!!

 保守派の人たち、特に安倍支持者の方たちからはすこぶる評判の悪いWJFプロジェクトさんのブログで、動画を紹介していただきましたw

がんばれ、カツトシ!!

「正直な子ども」の台頭。
http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-372.html


 正直な子供って・・・一応もう27歳なんですけどね( ̄▽ ̄;) 

 えー、ちなみに最近までWJFプロジェクトというのは知らなかったんですけど、動画の方でやたらとWJFタグが付けられるので、「WJFプロジェクトって何なんだよ?!」と思い色々ブログ記事を読んでみたのですがなかなか面白いですね。

 実は最新のこの動画



↓これはWJFさんのこちらの記事を参考にして作成しました

上念司、また嘘をつく: アベノミクスの本当のカラクリ
詐欺師と愚か者たちの協奏曲。
http://wondrousjapanforever.blog.fc2.com/blog-entry-206.html


詐欺師と愚か者ですか・・・まさにバカとスパイを両方兼ねていると言っていいような存在なのかもしれませんねw

 ちなみに、解放区の方でこんなコメントがあって笑ってしまいました

610 :右や左の名無し様:2014/05/26(月) 09:20:06.52 ID:9tFkCGqC
「タイムラグ」も「コミットメント」も「キタイ」も、もはやリフレ派を揶揄する為の単語になってるよね
そうしむけたのはペラだし、ペラのこれまでの言動は実は巧妙なリフレ潰しだったのではないかとすら思えてくるよ


魔法の言葉タイムラグですが、まあ、なんというかね。あんまりタイムラグタイムラグ連呼する連中にはケインズ大先生のこんな言葉をプレゼントしたいですね

長期的には、我々はみんな死んでしまう

まあ、リフレ派の連中の中には一部本当に死ぬまで「タイムラグガー」と叫び続けて死んでいきそうなヤツなんかもいますが・・・( ̄▽ ̄;)

 ちなみに、タイムラグやキタイに関してはクルーグマンは『そして日本経済が世界の希望になる』という本の中でこのように述べています。

 十五年前に比べ、私は日本やそれ以外の国からさまざまな事実を学んだ。自国の通貨で借り入れをする国は手綱が緩く、借金のレベルが高くても、公債についてはそれほど悩む必要はない。
 財政拡大の恩恵とリスクについて、かつてに比べれば私の考え方は大きく変化した。いまではその積極的な拡大を行う必要がある、と確信している。
 問題は危機に直面したとき、リアルタイムでいかなる政策手段が必要か、ということだ。財政政策がより有効な解決策である、というのがその答えである。この点については私も、コロンビア大学のマイケル・ウッドフォードも同じ意見だ。
 「流動性の罠」への対処策として、金融政策が人びとの期待を変えることに依存する、という点に比べ、財政出動の長所は、それが人びとの期待を変えなくてもよい、ということだ。人びとが(当局の)約束を信じようと、信じまいと、景気を拡張させる効果がある。目の前の橋をつくることによって、現実の雇用が生まれるからだ。


 いやぁさすがクルーグマンといった感じです。上念の師匠(要出典)なんかさっさとクビにして、クルーグマンを参与に入れて欲しいくらいですよマジで。

 まあ、中野剛志さんの話してる横でこんな顔してる人間にはクルーグマンの話もなんの意味もないかもしれませんがねヽ(`Д´#)ノ

images (1).jpg

これ信じられますか?これ創生日本の勉強会なんですけど、中野剛志さんは講師として呼ばれた側なんですよ?それでこの態度って、総理とか政治家とかそういうの以前に一人の大人としてどーなのよ?っていう。この一点だけでも、俺は安倍を信頼できんワ。中野剛志さんを講師に呼んだ横で居眠りするわ、藤井聡さんを参与に選んだのに参与の間で待遇に差をつけて冷遇するとか、マジで何なの?本当に精神的成長がいじめっ子の中学生レベルで止まってるんじゃないかと思うんですけど。

 まあ、あと、話をコミットメントとキタイの話に戻すんですけど、はっきり言って確実なコミットメントを約束できるなら、期待に関する効果は財政出動の方が圧倒的に大きいんですよね。少し、考えれば分かりますけど、どんなに金融緩和と政策コミットメントを行っても、実際に金融緩和が実体経済に影響を及ぼすには複雑な期待形成プロセスと、タイムラグが必要になる。つまり、金融緩和しようが、政策コミットメントを行おうが、それが実際に期待に反映され、実体経済に影響を及ぼすかは、やってみないとわからないわけなんですね。一方で、財政出動では、「実際にこれとこれとこれと作ります」と宣言して予算を組んでしまえば、もはや、期待やタイムラグなんかとは関係なしに、確実に業者に仕事が発生するので、それに合わせて新規の従業員を雇うことも出来ますし、企業が投資計画を立てることも出来る。特に、将来に大して悲観的な予測が蔓延しているような現在の状況において、この違いは決定的と言えるほどに大きいと思います。

 えー、それから最後にこちらの方でも僕のブログを取り上げていてくれました

面白いブログを紹介
http://ameblo.jp/masato1982/entry-11860147885.html


いやぁ、なんか、最近大分認知度が上がってきてるみたいですね。ちなみに、先ほどニコニコ動画の政治カテゴリランキングを見たらTOP100の中に7個ほど僕の作った動画がランクインしていました!!いやぁ、こりゃあKAZUYAを抜いてニコニコ政治動画のナンバーワンになる日もそう遠くないんじゃないですかね(ΦωΦ)フフフ…

 まあ、そんなワケで今後もジャンジャンバリバリブログも更新して動画も作っていこうと思ってますんで今後とも応援してもらえたら嬉しいです+.゚(●´ω`)b゚+.゚


↓上念先生の詭弁術シリーズ最新作!!



↓移民推進勢力について解説しています!!




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安倍内閣は最悪のキベンジアン内閣である〜労働法改正「残業代先取り」制度の嘘〜

 最近安倍内閣では、どんな詭弁を用いれば国民を上手く騙せるか、抵抗勢力を黙らせることができるか?という課題に全力で取り組んでるんじゃないかと思いますね・・・

撤廃は「残業代先取り」=労働時間規制−甘利再生相

 甘利明経済再生担当相は25日、名古屋市で講演し、「1日原則8時間」などと定めた労働時間の規制を一部の労働者に対し撤廃するため、政府が検討している労働法制の改正案について、「労働者に選択肢を与えるということで、労働基準を害することなどみじんも考えていない。残業代先取り法案だ」と強調した。
 政府が検討しているのは「ホワイトカラー・エグゼンプション」と呼ばれ、一部のホワイトカラー労働者から労働時間規制を外し、残業代の支払い義務をなくす制度。野党や労働組合は「残業代ゼロ制度」などと厳しく批判しており、甘利氏の発言はこれに反論したものだ。
 甘利氏は「残業代込みの年間報酬とそれに対する成果を決め、後は自由にやってくださいという働き方だ」と強調。「日本の生産性と経済力を上げていくことに大いに資する」と述べた。(2014/05/25-19:36)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2014052500191


 最近のトレンドは、「クソ法案の名前を変えて国民を騙して上手く法案を通してしまう」というような手法なんですかね?完全に第一次安倍内閣で廃案になったホワイトカラーエグゼンプションの焼き増しです。

 ちなみに、これはおそらくいわゆる成長戦略(構造改革)の一環なんですけど、そう考えると、成長戦略とか、構造改革って一体何なんだって思いますよね?なんでも経営者の思い通りに労働者を働かせることができるような無秩序無規制の状態から、労働者を保護するような様々な規制や制度を作っていったのが、近代資本主義の進化の歴史だという、至極当然の認識からすると、このような構造改革だの成長戦略だのってのは、単なる退歩、あるいは、より優れた制度が存在することを知りながら、劣った制度を導入することは道徳的退廃と言ってよいと思うのですが・・・。

 ちなみに、この労働規制の緩和、まあ、面倒なので残業代ゼロ制度と呼びますが、一部では、「これは年収1000万円以上の高額所得者のみに適用されるからそんなに大した問題ではない!!」と言っている論者もいますが(まあ、ちなみにこれも上念司のことなんですが・・・それにしてもなんでコイツはこんなに必死で安倍擁護をしているんだ?やはりキベンジアン同士ウマが合うのか?)、まあ、当然そう上手くはいかないでしょうね。

 第一次安倍内閣で廃案になったホワイトカラーエグゼンプションでは、当初、経団連の提言で適用範囲を「労使委員会の決議で定めた業務で、かつ年収400万円以上」となっていたが、厚生労働省の改定案で、適用範囲を年収900万以上と改訂しました。しかし、反対論者を中心に「一度導入したら、少しずつなし崩し的に適用除外水準が緩和されていき、最終的にはほとんどの労働者が対象になるのではないか」との危惧が多く、実際に採用されれば、将来的には少なくとも段階的に規制が緩和され、適用対象は拡大していくでしょう(なにしろ、年収1000万以上の人間のみに適用したところで企業に大した旨みはありませんからね、なにしろあの経団連からの提言てのがミソです( ̄▽ ̄;))。

 実際に、たとえば労働者派遣法では当初は厳格な基準が定められていたが、なし崩し的な基準の緩和により、現在では一部の例外を除いて事実上派遣が自由化されてしまったという歴史があります。さらに、2007年の第1回経済財政諮問会議では、伊藤忠商事取締役会長である丹羽宇一郎がスキル向上のために残業代なしで土日も出社したいという若い人が沢山居るが、ホワイトカラーエグゼンプション制度がないために出社許可が出せないという旨の発言をしています。ただし、仕事を覚えたい若い人がホワイトカラーエグゼプション対象の年収900万円以上である可能性はほとんどなく、このような使い方はできないということを考えると、年収・職位面で本来は適用除外要件を満たさない「若手」の労働者にまで適用除外範囲を広げたい、という意図が推進側に存在していることが明確に見て取れるわけですね。なにしろ最初の経団連の提言では適用範囲を年収400万円以上の者としてますから。

 ちなみに2007年9月11日、この法案が廃案になった後の記者会見では、厚生労働大臣(当時)の舛添要一がホワイトカラーエグゼンプションの呼称を「家庭だんらん法」という呼称に言い換えるよう指示したそうです・・・うーん、この頃からクソ法案の名称を変えて通してしまおうという姑息な作戦は採用していたわけですね・・・( ̄◇ ̄;)。

 まあ、今後の安倍内閣の動きを見守ると同時に、この法案に関して保守派の知識人の発言にも注目していきたいですね。この法案に関して、どのような発言をするか、ということで、しっかりとした見識と良識を備えた知識人であるか、あるいはただの安倍ちゃんマンセーのノータリンなのかが確認できるように思います。あ、ちなみに、僕のチェックテストでは「労働法改正案で、残業代ゼロの対象は年収1000万以上の労働者だけだから問題ない!!」とかツイートしてる上念氏は安倍マンセーのノータリンだと診断されました(ゝω・)vキャピ


↓新動画2本






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2014年05月25日

KAZUYA信者は思考停止集団!!

 相変わらず、アンチコメはゴミみたいなコメントがほとんどで、いちいち対応するのも面倒なのだが、たまに結構イラッとくるコメントもあって、とりあえず対応・・・

>コメントの多いのだけざっと見たけど、悪口だけの言ってる奴はともかく、ただアドバイスしてるだけの奴もコケおろして、挙句の果てに上から目線で見下すってどういうことだ?アドバイスなんて必要ねー、自分は自分の作りたい動画作るだけだ、でいいじゃーねーか。

 あのさぁ・・・「じゃあ、あんた実際に自分でちゃんと一定数のレスポンスのつく動画でもブログでも作ってみたら?」と。

 はっきり言って、アンチコメなんて99%がほとんど内容のない誹謗中傷で、多少なりとも意味のありそうな取りあげる価値のありそうなコメントってせいぜい1%くらいなんだけど?アナタは、なんでブログランキング上位の政治ブログのほとんどがコメント禁止か、もしくは承認制にしてるか理解できてます?とまあ、そういうことを言いたいですよね。

 いちいち、アンチコメントの中の99%のゴミコメントと1%の内容のあるコメントを選別して、「おお、この批判意見は建設的な批判です!!素晴らしいです!!私はこの建設的な批判コメントを参考にして、今後はより良いコンテンツを作っていきたいです!!」とか考えるってどんだけ聖人君子だよ?

 というより、んなもん、俺からしたら、そんなやつがいたら、聖人君子というより、ほとんどただのクソ偽善者か、精神的なドM野郎だとしか思わないんだけど、どうなんでしょうね?

>アドバイスなんて必要ねー、自分は自分の作りたい動画作るだけだ、でいいじゃーねーか。

しかも、ここに関しては、既に過去記事で宣言してることだし・・・

 あと、最後に「ただの嫉妬じゃん」的なコメントが如何にバカバカしい無意味な批判であるか?について、書いてみようかと(まあ、この批判はブーメランになるから、今まであえてしなかったのだけど・・・)。

 AKB批判はただ嫉妬!!ルックスの良い有名人に対する嫉妬!!
 安倍批判はただの嫉妬!!日本の首相になった男への嫉妬!!
 渡邉美樹批判はただの嫉妬!!大金持ちの有名人になった男への嫉妬!!
 フリードマン批判はただの嫉妬!!ノーベル経済学賞を取った男への嫉妬!!
 鳩山批判はただの嫉妬!!超有名企業の創業者一家に生まれ、日本の首相にまで上り詰めた男への嫉妬!!


はい、だんだんどれだけ、この「ただの嫉妬!!」という批判が無意味か理解できてきましたかね?要は思考停止なんですよね。魔法の言葉「ただの嫉妬!!」これを言えばあらゆる議論がそこで終了!!っていう。ちなみに、俺は、そういう種類の思考停止ってものを批判してるわけで、俺が「こいつらは思考停止集団だ!!」と批判して具体例に挙げているKAZUYAリスナーが大量の「ただの嫉妬!!」コメントを打ち込んでるのが面白いなぁと感じました。

 KAZUYA批判は、なかなか理解されにくい部分があるとはいえ、思うに、仮に皆が「うんそうだ!!その通り!!納得納得!!」と感じるような内容の話をしたって無意味なんですよね。「それって、みんなが既に知ってるようなこと喋ってるだけじゃん!!」っていう、それこそKAZUYA放送はバカにできないワケで、まあ、あんまりにも意見が分かれる微妙な問題ばかり取り扱うのも疲れるからほどほどにするけど、まあ、あえて、そういう意見が割れるような問題を取り扱うのも良いかなと、まあそんなふうに考えて今後もKAZUYAを批判していきますw


↓移民問題に関する安倍首相と自民党の嘘について解説した動画です




↓ニコニコ版B層の研究




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2014年05月24日

安倍首相「移民問題と外国人労働者受入れは違う!!」の大嘘

 えー、最近では安倍政権の移民受け入れ政策が問題になっていますが、一部の安倍支持者たちの間では「移民問題と外国人労働者受入れは違う!!」と発言する人が大変多いです。







 えー、実はですね。この問題についてツイッターのフォロワーさんの一人が色々と調べて教えてくれました




1.国連の解釈
http://kotobank.jp/word/%E7%A7%BB%E6%B0%91
>国連人口部は「移民」を「出生あるいは市民権のある国の外に12カ月以上いる人」と定義している。
>農業や建設業などに見られる労働者のように、12カ月以内の短期の滞在者を含める場合もある。

2.ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%BB%E6%B0%91
>移民は、異なる国家や異なる文化地域へ移り住む人・移住した人々、またそれらの事象を指す。
>観光や旅行は通常含まない。
>通常1年以内の居住を指す季節労働者は移民として扱う場合が多い。

3.辞書
goo辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/
い-みん【移民】
[名](スル)個人あるいは集団が永住を望んで他の国に移り住むこと。また、その人々。現在では「移住」「移住者」の語を用いることが多い。「多くの日本人が新天地を求めて―した」

エキサイト辞書 http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/
いみん [移民]
労働に従事する目的で外国に移り住むこと。また,その人。「明治以降−する人も多かった」 「集団−」 〔現在では,多く「移住」の語を用いる〕

三省堂 Web Dictionary http://www.sanseido.net/
いみん [移民]
〈スル〉 働く目的で外国に移住する‐こと(人).


 どうやら、色んな解釈があるようですが、面白いのはどの定義を取ってみても、3年〜5年程度働く目的で日本に移住してくる外国人は移民ということになります。つまり、一言で言ってしまえば、「移民問題と外国人労働者受入れは違う!!」というのは、一般的な如何なる定義を用いたとしても大嘘だと分かるわけです。

 こんな大嘘を堂々と政府や首相の(ほぼ)公式見解としては発表してしまうって・・・よほど安倍政権は一般国民をバカにしているんでしょうね・・・( ̄▽ ̄;)

財界「安い労働力を確保するために移民の受け入れを推進しろ!!」
安倍「うーん、僕のファンって中国人と韓国人が嫌いだから移民受け入れとかそういうの嫌がるんだよねー・・・そうだ、ここは、移民って言葉を使わないで、外国人労働者とか、高度人材って言葉に置き換えよう!!」

後日・・・
安倍「私は移民の受け入れを推進しません!!あくまで、現在の人手不足を解消する目的で短期の外国人労働者の受け入れを検討するだけです!!」
バカ「うおおおお、やっぱり安倍ちゃんは移民受け入れ反対なんだ!!安倍ちゃん最高!!安倍ちゃん国士!!」

 うっひゃあ、こりゃあ安倍ちゃんだって保守派の連中を騙すのはチョロイと思うハズですワ・・・( ̄◇ ̄;)

次は、2008年時点の自民党の移民の定義です。

4.自民党「人材開国!日本型移民政策の提言」2008.06.12 http://www.kouenkai.org/ist/pdff/iminseisaku080612.pdf
自由民主党 外国人材交流推進議員連盟の移民政策の提言書。
4ページ目、移民の分類についての記載。

BoAj15nIIAATqzj.png-large

>ポイント制の導入など分かりやすい公平なルールを策定する。
2012年導入の制度で、利用を促進するため外国人の優遇拡大を盛り込んだ入管法改正案を3.11に国会提出。
http://www.logsoku.com/r/newsplus/1394527371/
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri05_00007.html

5.第7回 「選択する未来」委員会 資料4-3 (2014.05.13)
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/0513/shiryou_04_3.pdf
10ページ目、「高度人材・外国人材」について。「外国人材」は「移民政策」ではないそうです。


BoAn8cpIMAApRiC.png

2008年 自民党外国人材交流推進議員連盟「高度人材・労働者・留学生等は移民である。」
2014年 安倍総理と民間議員ら有識者会議「高度人材・労働者・留学生等は移民ではない。」
国連や辞書と違う。数年前の自民党の提言書とも違う。総理の考える「移民」って一体なんなの?っていう。

 こりゃあ完全に詐欺ですよ・・・勝手に移民の定義を捻じ曲げてこれは「移民政策ではない!!」とかデマを垂れ流してるわけですから・・・ついでに言うと、この移民政策の問題の件でで安倍を擁護してる言論人はマジで死罪ですワ・・・

 しかし、安倍さんは下野していた3年間で保守派の人間を騙す手口を徹底的に学びましたね・・・「安倍さんを信じたい」という気持ちに実に上手く付け入っていると思います。

 なんというか、これはあくまで僕の主観なんですけど、安倍さんの支持者の人たちって結構純朴で良い人が多い気がするんですよ。民主党政権で日本がめちゃくちゃになって、それで、「自分たちにも何かできることはないだろうか?」って考えて、デモとか集会に参加したり、自民党の政治家を応援したりと、それで、今度は安倍政権が誕生するということで、「よし、今度こそ安倍さんは日本を良くしてくれるはずだ!!」って思って必死に応援して、それで、結果がTPP参加に消費税増税で、さらにこのあと、特区構想、農協解体、道州制、移民受け入れ推進ときて、さらに保守派の連中が安倍擁護のために、「TPP問題ごときでゴチャゴチャ文句言うな!!」とか、「移民と外国人労働者の受け入れは違う!!反安倍知識人のデマとミスリードに騙されるな!!」とかやってるワケじゃないですか・・・一体どっちがデマとミスリードやってんだよ?っていう┐( ̄Д ̄;)┌????

 なんというか、それでも「じゃあ、安倍以外に誰がいるんだ!!石破か?伸晃か?そいつらだったらTPPや増税を止められたのか?」とか言ってくる人もいて、まあ、それはそれでいいんですけど、とりあえず、こういうあからさまな嘘を言って国民(というか主に保守寄りの有権者)を騙してることに関しては批判しましょうよと、まあ、最低限それだけは問題意識を共有したいと思っています。


↓ネトサポホイホイ動画です




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雑記〜何のための政治言論か?〜

 えー、KAZUYA批判を開始して以降、「お前は一体何のために政治的なメッセージを発するブログ更新や動画作成をやっているのだ?!」というコメントと共に、「お前のやっていることは戦略的ではない!!」とか「KAZUYA信者にお前は馬鹿で自分でものを考えることが出来ないB層だ!!」と言ってみたところで奴らが考えを改めることはない!!」というようなコメントがやたら増えてきたので、今回は、なんで、政治動画の作成を始めたのかという珍しく私的な話題について書いてみようかと思います。

 えー、その前にそういったコメントを書いてくれた方々に一言言っておくと、「いや、そんなん知らんよ・・・」と。あの勘違いしてる人がいるかもしれないので、一言だけ言っておくと、別に俺は、「自分の言論で世の中を変えるんだ!!」とか「ブログや動画といったツールを使って政治活動を行うんだ!!」というような意図は全くありません。この政治ブログは、7年くらい前から、趣味で始めたブログで、上記のブログの説明に「政治理論、哲学、思想、宗教etc様々な文化的探求を目的とするブログです」と書いてあるように、単純な知的好奇心が原動力であって、別に、世の中を良くしようとしう特別な意図はありません。仮にそのような意図があるとするなら、他の政治ブログ等を管理しているブロガーなら誰でも持っているのとおおよそ同程度の情熱を俺も持っている程度だと思います。

 で、最近始めた動画作成の方はというと、趣味の延長の副収入のようなものです。知人で、YouTubeに動画投稿をして、月に数十万ほどのお金を稼ぐようになった人物がいるので、「へー、動画を投稿するとお金が稼げるのか、面白そうだし、俺もちょっとやってみるかな」と、まあ、その程度なんですね。

 まあ、田中なんかは本気で嫌いだし、政治について色々と考えるうえで、今の日本のガンはイカレタ左翼的革命思想の持ち主というより、むしろ、なんとなーく「この政治家面白そうだなー」とか「この評論家の人の話面白いよね」みたいな軽いノリで投票したり政治にコミットしていくような人間だ!!というような考えを持っていて、その限りにおいては、まあ、リフレ派叩き(なぜ、リフレ派をここまで叩くのかについては過去の記事でも何度か解説しているので省略します)やKAZUYA叩きなんかもそれなりに真剣にやっているのは事実なんですが、それでも別に「KAZUYA信者の目を覚まさせて、もっと正しい考えに導いてやろう!!」とか、そんな大層なことは一切考えてはいないです。むしろ、今の俺のように、空いてる時間全てを政治ブログ更新、政治動画の作成、政治や経済の情報収集に費やす生活の方がよほど不健全であると思っていますので・・・。

 なんというか、まあ、本当にただ単に、「俺はこう思う」とか「あいつは、ここが間違ってる!!」とか思ったことを書いたり喋ったりするっていう、ただそれだけなんですよね本当に。ついでに言うと、別にそれが何か悪いことだとも俺自身は思ってなくて、そういうのを踏み越えると、倉山みたいにネット上にコラを拡散して「増税を阻止する!!」とかKAZUYAみたいに2ちゃんねるの見出しを読み上げる動画をアップロードするだけで「これで日本を変えられると今では確信しています!!」とかそういう誇大妄想的になっちゃうわけで、まあ、以前からそうい誇大妄想的なバカを馬鹿にして笑ってやるみたいなことをやり続けてきたワケで、今更「俺もこれからはネットを使って情報発信して、日本を変えていきたい!!」とか言いだしたら、多分ものすごく気持ち悪いわけですよ。周りで見てる方も「アレ?なんかそれちがくね?」って思うだろうし、何より俺自身が気持ち悪いwなんというか、ムズ痒くなってきますよねw

 だから、まあなんというか、これからもそういう馬鹿どもを笑い飛ばしたり、嘘や詭弁ばかりってる連中の被ってる皮を引っペがして嘘を暴いてやったりとか、まあ、そんなことを続けていきたいワケです。お陰でいろんな人から嫌われるわけですけど・・・wまあ、そんな感じで、ブログを書いたり、動画を更新していって、たまに動画の再生数が伸びてポイントがたくさん入ったらラッキーみたいな、そんな感じのスタンスでやっていきたいなと、まあそんな感じです。


↓ネトサポホイホイ動画です




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2014年05月23日

KAZUYA信者は典型的なB層である

 今回も、またまたKAZUYA批判、「お前の批判には中身がない!!」とのありがたいアドバイスをKAZUYAリスナーの方々から頂いたので、しっかりと批判していきたいと思います。

 なんとなく、JKTの落ち目評論家トリオで遊ぶのも飽きてきたので、「ちょっといま話題のKAZUYAでも批判してみるか」と軽い気持ちで始めたKAZUYA批判ですが、実際に情報を集めてみたり、動画のアップロード始めてみた後の反応などを見ると、「ああ、これはやって良かったな」と・・・。

 なんというか、ニコ動やYouTubeという狭い領域とはいえ、KAZUYAは俺の嫌いな要素がぎっしりと詰まってるワケなんですね。まあ、それについて、一個一個全て解説していくのも大変なので、今回もひとつだけ問題を指摘してみたいと思います。

 えー、とりあえず、ひとつ指摘しておきたのがKAZUYAリスナーの馬鹿さ加減について・・・KAZUYAは「僕の動画を考えるきっかけにして欲しい」とか言ってるらしいですが、バカ丸出しのコメントの数々を見れば、少なくとも現時点でKAZUYAが視聴者に何かについて考えさせようとした企ては全く失敗に終わってるのではないでしょうか?と。

 ちなみにこちらの動画に広告を売ってくれた方のコメントは秀逸で「動画が進むにつれてKAZUYA信者が息をしなくなる動画」と、まあ、そもそも5分以上他人の話を聞くことも出来ないような連中なので、後半は見てすらいないのかもしれませんが・・・



 えー、それから、「ああ、KAZUYAリスナーってこういう連中なんだろうなぁ・・・」と思わされたコメントがコチラ・・・

 (あなたが何を言いたいのが理解できない云々のコメントの後に)大学に行った事がないのかも知れませんが、人に発表するときは判り易いことが大前提ですよ?1年の最初には習ってたはずですけど、今はやらないんですかね?
 わからない人が大多数の場合はその人が大天才かただのバカかなんですが、あなたはどっちでしょうね。


 これは、中々秀逸なコメントだなぁと・・・実は、「何を主張したいのか分からない!!」「内容が分かりにくい!!」ってコメントはKAZUYA信者が沸くまでは一つもなかったんですよねぇwかなり、ややこしい内容の経済論争に関する動画ですら一つもなかったにも関わらず、KAZUYAリスナーが大量に沸いて以降、いきなり「お前の話は分かりにくい!!」だの「誰でも理解できる内容にしろ!!」だのといったコメントが大量発生する・・・さて、馬鹿なのは、俺なのか、KAZUYAリスナーなのか?果たしてどちらなんでしょうかヽ(*゜▽。*)ノ?????

 ちなみに、『日本をダメにしたB層の研究』等で有名な哲学者の適菜収さんは、「理解できないものを、圧倒的自信をもって拒絶するのがB層。」と言っているのですが、先のコメントなど「おお、これが噂のB層という奴なのか!(゜∀゜)」と思わず納得してしまいました。

 普通のまともな感覚の人間は、何か分からない話をしている人間がいたら「ああ、よく分からない話をしているな・・・」と思うのですが、B層は、まさに「圧倒的な自信」を持って拒絶するわけですね。だからこそ、「人に発表するときは判り易いことが大前提ですよ?」とか「大天才かただのバカかなんですが、あなたはどっちでしょうね。」などと恥ずかしげもなく書いてしまう。しかも、哀れなのが、それまでの動画では「分からない!!」とか「分かりにくい!!」とかいうコメントは一つもなくて、ついでに言うと、俺の文章ってワリとわかり易い事で評判なんですよ。それを「私は、あなたの言ってることが理解できない!!私が理解できないということは、大抵の人は理解できないはずだ!!大抵の人が理解できないようなことを言っているアナタは馬鹿だ!!」って・・・ちなみに、これ、最初の「私は、あなたの言ってることが理解できない!!」以外は、全く論理的繋がってないんですよね。別に、この人が理解できなくてもそれが大半の人が理解できないことにはならないし、大半の人が理解できないことを言ってるのがバカというのも、全く繋がらない。むしろ、何も考えなくても誰にでも即座に理解できるような話だったら、むしろ話をする意味はない。これ、本当に思うんですけど仮にKAZUYAが他人に考えるきっかけを与えたいと言うならば、2ちゃんねるで何度も見かけるような話を繰り返すのではなく、むしろ「ああ、そんな考え方もあったのか?!」と新鮮な驚きを与えるような動画を少しでも作ってみては?と思います。それが出来ずに、ただひたすら、何百回も聞いたことがあるような日本マンセーや、中韓批判や左翼批判を垂れ流すのって、はっきり言って、考えるきっかけを与えるどころか、単に思考停止を招くだけなんですよね。なんというか、思考停止で耳あたりの良い保守よりの考えの連中の気分をよくするだけのオナニー言論をもって、「俺がお前らに考えるきっかけを与えてやっている」とかやってるのが、まあ、気に入らないと。

 で、まあ、厳密にはB層とは少し違うのですが、オルテガは『大衆の反逆』という本の中で大衆的人間について、次のように解説しています。

 大衆とは、みずからを、特別な理由によって―よいとも悪いとも評価しようとせず、自分が<みんなと同じ>だと感ずることに、いっこうに苦痛を覚えず、他人と自分が同一であると感じてかえっていい気分になる、そのような人々全部である。

 現時の特徴は、凡庸な精神が、自己の凡庸であることを承知のうえで、大胆にも凡庸なるものの権利を確認し、これをあらゆる場所に押し付けようとする点にある。


 なんというか、繰り返しますけど、いちいちオルテガの指摘を受けるまでもなく、普通に考えて政治に関する議論で、「お前の言ってることはよくわからない!!俺は平々凡々な思考力と知識しかないが、それでも俺にちゃんとわかるように説明できないお前は馬鹿だ!!」とか、そういうことを平気で言い出す奴ってちょっとオカシイじゃないですが、大学の政治学の講義で成績可の生徒が先生に向かって、「あなたの話は分かりにくいです!!私が理解できない話を講義で話しているアナタは馬鹿です!!」とか言い出す奴がいたら、「ああ、あいつイカレてるな」と思うじゃないですか、まあ、それは極端な例ではありますけど、そういうようなことを恥ずかしげもなく主張しちゃうのがB層って奴なんですよね。ついでも、どこまでも、どこかで聞いたことがあるようなコメントばかり並べ立てて、全く発言や発想に独創性やオリジナリティーの欠片もないところもB層の特徴です。

 それから、解放区の方で「KAZUYAは、いろんな人に考えるきっかけを与えたいって言ってるけど、ぶっちゃけKAZUYAの動画見て喜んでるような連中って、はっきり言ってずっとKAZUYA動画レベルの考えや知識にとどまることがほとんどなんだよな」という書き込みがあって、私もこの考えにはほとんど同意します。小泉フィーバーで政治に興味を持った奴も、橋下ブームで政治に興味を持った連中も、ほとんどの場合そこから一歩たりとも考えを進歩させていない場合がほとんどですからね・・・最後に、このような問題についても言及しているオルテガ先生のありがたいお言葉で終わりにしたいと思います。

 したがって、愚か者と炯眼の士とのあいだに永遠に存在する差異と同じものを、ここに見るのである。炯眼の人は、自分が愚か者とつねに紙一重であることを知って驚く。だから、目前のばかげたことを避けようと努力するし、その努力のなかに知性が存する。それにたいし、愚か者は、自分のことを疑ってみない。自分がきわめて分別があるように思う。ばかが自分の愚かさのなかであぐらをかくあの羨むべき平静さは、ここから生まれるのである。住んでいる穴から外へひきだしようのない昆虫みたいなもので、愚か者をその愚行から解き放ち、しばらくでもその暗闇から出して、いつもの愚かな見方を、もっと鋭い見方と比較してみるように強制する方法はないのである。愚か者は終生そうであって、抜け穴がない。
 だからこそアナトール・フランスは、愚か者は邪悪な人間より始末が悪い、といったのだ。つまり、邪悪な人間はときどき邪悪でなくなるが、愚か者は死ぬまで治らないからだ。


ばかが自分の愚かさのなかであぐらをかくあの羨むべき平静さ

いつもの愚かな見方を、もっと鋭い見方と比較してみるように強制する方法はない


 こんな言葉がKAZUYAリスナーに届くとは全く思っていませんが、まあ、一応、こちらのブログを見てもいるようなので、一応引用させてもらいました。


↓ネトサポホイホイ動画です




↓KAZUYAの詭弁術についての解説動画です




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上念司直伝?KAZUYA大先生の見事な詭弁術!!

 今回もKAZUYA批判で・・・別に、KAZUYAが具体的に何を主張してるのかなんてことに全く興味はないのですが、KAZUYA信者(一部は、ネトサポの工作員なんじゃないかと俺は疑っているのですが・・・)が、「KAZUYAの発言のどこが具体的にオカシイのか指摘してみろ!!」とうるさいので、具体的にどこが問題なのか指摘してみることにします。まあ、具体的かつ、論理的にに指摘したところで連中を黙らせることは不可能でしょうけど。

 しかし、まあ、KAZUYAファンも別に一枚岩ではないので仕方ないとはいえ、KAZUYA批判に対する反論で、ある人は
「お前の批判は具体的に何が言いたいのか分からん!!」
とコメントし、別の人は
「KAZUYAの発言のどこがどうオカシイのか具体的に指摘してみろ!!」
などとコメントしており、あまりの矛盾ぶりに戸惑います・・・「じゃあ、お前だって、俺の発言がどこがどう問題なのかも理解しないままに批判コメントを打ち込んでるじゃねーかよ!!」と。

 問題点を具体的に指摘しなければいけないなら、前者の方は批判コメントを打ってはいけないハズですし、前者のコメントを受け入れるために具体的な問題点をひとまず置いて、抽象的に批判することが許されるなら後者の「具体的な批判をしなければダメだ!!」という批判は無意味になるでしょう。まあ、別に大抵の人間はいちいち自分の発言についてそれを理路整然と論理的に発言してるわけでもないので、ようは「俺たちの大好きなKAZUYAを批判してるお前が気に入らない!!」と、まあ、そういうことでしょう。別にそれを批判するつもりもないし、そんなものだと思います。

 えー、まあそれはさておき、本題に戻って、今回批判するのは次の動画内での発言です。



今日はまじめにやる。
まあやっぱり世の中いろんな人がいますよね。動画のコメント欄なんかを見ているとそれが出ているんじゃないかと思います。もちろんいろいろな意見があっていいし、あるべきだと思うんですが、一応ですね、僕の動画であれば、できれば動画を見てからコメントしてほしい。

まれになんですが、これ動画見ないで言っているなという時があります。「こいつは安倍信者のネトウヨ」とかですね、僕は正直そこまで持ち上げたつもりはないんですけどね。誰にしてもそうですけど、手放しで何でも賛成できるなんてことはないんですよ。例えば、僕は今の安倍政権を支持しているんですが、これは賛同できないなっていう政策もあります。それはこれまでも言ってきたんですが、例えばTPPだったり、児童ポルノ禁止法改正案だったりです。ただね、そう言った面があるからといって全否定するほどではないんですね。支持できる部分と支持できない部分を総合的に考えて判断すべきであって、支持できる部分は支持する、支持できないものには声を上げる。これが国民の義務だと思うんですよ。僕は支持できる部分が多いからこそ今の安倍政権を支持しています。

一個だめなら全部だめという人もいるようなんですが、そんなこと言ったらね、日本にある政党、政治家全滅じゃないですか。なんすか、じゃあ一度ぶっ壊してですね、革命でもやるつもりですか。自分と100%同じ意見、こんな人いないんですよ。今僕の動画を見てくれている方も、おそらくそれぞれ意見があるでしょうから、ある部分では賛同できても、ある部分は賛同できないということがあると思います。僕はそれでいいと考えています。僕の言っていることが全て、なんて全く思ってませんし、時には間違った事もいうでしょう。にんげんだもの。

今ある選択肢というものを考えて見ると、野党があまりにも不甲斐ない。こうなると国民が自民党に寄って行くというのは、当たり前ですよね。しかし自民一辺倒になると、それはそれで危険をはらんでいるわけです。安倍政権にがんばってもらいたいというのはもちろんなんですが、野党にもがんばってもらいたいんです。そのためにも国民レベルで政治を盛り上げて行く必要があると考えています。これはね気長にやるしかないんですよ。


 いわゆる、よく聞く
「自分と全く同じ考えの政治家なんているわけない!!一つや二つ、自分にとって気に入らない政策を実行しようとしているからといって、その政治家自体を否定するのはオカシイ!!」
というヤツですね。このテの詭弁については、以前書いた記事(『リフレ派詭弁術にまんまと騙された保守派の情けなさ・・・』http://achichiachi.seesaa.net/article/397107500.html)の方でも取り上げてますので、今回は、また別の角度から、この詭弁について反論してみたいと思います。

 えー、ちなみに、この詭弁は、上念流詭弁術のガイドライン
C主観で決め付ける
Jレッテル貼りをする

を用いています(詭弁のガイドラインについては、こちらの記事で解説しています『Wikipedia公認詭弁使いの上念司先生!!』http://achichiachi.seesaa.net/article/396904821.html

僕は今の安倍政権を支持しているんですが、これは賛同できないなっていう政策もあります。それはこれまでも言ってきたんですが、例えばTPPだったり、児童ポルノ禁止法改正案だったりです。ただね、そう言った面があるからといって全否定するほどではないんですね。支持できる部分と支持できない部分を総合的に考えて判断すべきであって、支持できる部分は支持する、支持できないものには声を上げる。

一個だめなら全部だめという人もいるようなんですが、そんなこと言ったらね、日本にある政党、政治家全滅じゃないですか。


↑これって、少し冷静に考えるとすぐにわかるんですけど、実は保守派の中の反安倍の立場の人たちに対する露骨なレッテル貼りなんですよね。つまり、「保守派の中の反安倍の人間は、TPPや児童ポルノ法改正といった一つや二つの問題だけで、安倍を全否定したがる、物事を総合的に考えることの出来ない偏狭な人間だ!!」と暗に示唆しているわけです。

 実はこれって、TPP問題等で安倍批判をしていた保守派の論客に対して、リフレ派の連中が多用したレッテル貼りなんですけど、別にTPP問題で安倍批判をしていた保守派の人たちは、なにもTPP問題といった個別のイシューのみで安倍首相を全否定していたわけではないんですね。

 例えば、安倍首相の6月19日のロンドン金融街「シティ」での講演やダボス会議での演説を聞くだけでも、安倍首相の政治姿勢を見て取ることが可能です。
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0619speech.html
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0122speech.html
 安倍首相はシティでの公園で
「ではいかにして、成長を図るのか。国を開くこと、日本の市場を、オープンにすることです。これは、政治家となって以来、私の中に流れる一貫した哲学でした。」
「私が追い求める日本とは、世界に対してどこまでも、広々と、オープンにつながる日本です。」
「日本の再興に必要なものは、古い日本を新しくし、新しい日本をもっと強くする、強力な触媒です。対日直接投資に、その期待がかかります。2020年までに、外国企業の対日直接投資残高を、いまの2倍、35兆円に拡大します。」

と、海外からの対日投資に期待するという文脈の中で、
「ひとつ、例を紹介します。限りないイノベーションの起こり得る、大きな市場が、日本に現れようとしています。電力市場のことです。」
と述べています。

おいおい、電力というインフラに外資を入れるつもりかよ・・・とツッコミを入れたくなりますが、さらにダボス会議での演説では 
「電力市場を、完全に自由化します。2020年、東京でオリンピック選手たちが競い合う頃には、日本の電力市場は、発送電を分離し、発電、小売りとも、完全に競争的な市場になっています。
 日本では、久しく「不可能だ!」と言われてきたことです。
 医療を、産業として育てます。」
と述べています。

そして、医療や教育といった分野を海外へ向けてオープンにすると述べた上で
「そして選挙が終わったらどうするか。私はこれからの3年を、集中的な改革の期間と位置付け、持てる政治力を、投入します。
 固い、岩盤のような日本の規制を、私自身をドリルの刃(やいば)として、突き破ろうと思っています。」
「向こう2年間、そこでは、いかなる既得権益といえども、私の「ドリル」から、無傷ではいられません。」

とも発言しています。これがいわゆるドリルーピーというあだ名の元ネタですね・・・しかし、電力や医療や農業や教育って国民の生活の基盤の一つだからこそ、ビジネスや利益最優先の市場の原理にまかせちゃいけなくて、だからこそしっかりと規制をかけてるんですけど・・・。医療分野の規制を突き破るって、アメリカみたいに、金の払える人間にだけまともな医療を受けさせて、貧乏人は見殺しにするような世界にするんですか?教育分野に市場原理を導入するってことは、過疎地で採算の取れない学校は小学校でも中学校でもどんどん潰していくんですか?そうしたら、そこで生まれた子供は、どこの学校にいけばいいんですか?

 つまり、TPPに反対して安倍批判を行っていた保守派の論客は、こういった安倍首相の発言や政治信条等を総合的に判断した上で安倍批判を行っていたわけです。結局、全部繋がってるんですよ。別にKAZUYAのように一個一個個別の問題点を是々非々でみていくことを否定するつもりもありませんけど、あまりにも「是々非々是々非々」とそればかりを言っていると、こういった具体的な問題点の関連性を見失う可能性があるわけです。こういった一連の(おそらくは小泉純一郎から受け継いだ)イカレタ改革思想のうちの一つにTPPが位置づけられているわけで、別に「TPPに参加するから安倍はダメだ!!」とか「TPPに参加しないなら安倍支持!!」とか言ってるワケではないんですね。

 ちなみに、現在安倍首相はJA農協の解体指示を出したという話もあります。一部、ネット上では、「規制と保護と国からの補助金で散々甘い汁を吸ってきた農協がとうとう解体されるぜ!!」とか「これで、外国の安い食料品が買えるようになる!!別に国産の野菜ばかり食べる必要はない!!」などという声も、ありますが、本当に馬鹿な意見だと思います。食糧自給は安全保障の問題なのですが・・・と。そんなに国からの援助が気に入らないなら、自衛隊も無くして、戦争が起こったときだけ海外から安い傭兵でも雇ってみます?自衛隊の入隊させるのが日本人だけなのは甘えだから、中国人や韓国人にも平等に自衛隊に入隊できるようにしますか?どうせなら、日本人だけが選挙に出れるなんて不公平だから、外国人も国会議員になれるようにドリルで規制を打ち破りましょうよ!!きっと海外からイノベーティブな人材がたくさん入ってきて、クリエイティブな政策をバンバン打ち出してくれるはずですよ!!是非ともそうしましょう!!

 まあ、ここまで言えば、「いかなる既得権益といえども、私の「ドリル」から、無傷ではいられません。」と声高に宣言する安倍首相の政治信条がどれだけイカレタものなのか理解できるんじゃないでしょうか?ちなみに、この農協解体も是々非々で考えたほうがいいんですかね?私は、どう考えても、安倍首相の一連の発言や政治信条に照らし合わせてこの問題を考える方が合理的であるようにおもいます・・・このあたりの問題は是非ともニコニコの人気ナンバーワン政治系動画配信KAZUYA君に伺ってみたいものだとおもいます。

 ちなみに、今回一応具体的にKAZUYAの発言の問題点を指摘してみましたが、別にこれだけを持って、「KAZUYAは間違った思想の持ち主だ!!」と騒ぎ立てるつもりは毛頭ありません。第一こんな細かい発言の問題点を指摘したところでKAZUYAファンだって「そんな細かい論点をいちいち取り上げて揚げ足取りをするな!!」と思うでしょう(おそらく、俺が逆の立場の場合でしたらほぼ確実にそう思います)。はっきり言ってKAZUYAのこの発言は、何らかの思想的なベースをもとに考えた発言ではなく、単にネット上でよくある声を取り上げてみただけでしょう。「じゃあ、結局、なんでお前はKAZUYAをいちいち批判するんだ?!」という問題については、簡単に「これが理由だ!!」と答えることも難しいので次回以降じっくり解説したいと思っています。


↓ネトサポホイホイ動画です




↓田中先生が僕の動画見てるっぽいんで煽ってみましたw




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2014年05月21日

俺がKAZUYAを嫌いな理由!!

 えー、先日、今YouTubeとニコニコ動画で人気のKAZUYAを批判する動画を作成したら、あっという間に、一万再生を超えて、政治カテゴリランキングデイリー3位まで食い込みました。



 今、旬なんですかね?まあ、はっきり言って、俺はあまり好きではないですね。
「あんな奴ただの2ちゃんねるの見出しを読み上げてるだけの馬鹿だろ!!」
というふうに批判すると必ず出てくる反論が

「KAZUYAは自身の動画をみて興味の糸口としてほしいと言っている」
だの
「KAZUYAの動画を見て興味を政治に興味を持ってくれる人が増えてくれればいいじゃないか!!」
だのというものですが、はっきり言って、私はこの意見には全く賛同しません。

 というよりも、むしろ俺が数年前から一貫して批判しているのは、まさにこういう動画を見て政治に興味を持って、「なんかこの政治家面白そうだな!!」とか思いながら適当に投票する人間と、そういった有権者を扇動する知識人、言論人なんですね(まあ、KAZUYAが知識人かと問われればアレですが・・・( ̄▽ ̄;))。

 もっと、ありていに言ってしまうと、今の日本で一番問題なのは、イカレタ革命思想の持ち主とか、9条堅持のお花畑な左翼の人たちではなくて、むしろそういう軽い興味とノリで投票する有権者と、そういった紛れもない大衆的人間を扇動する知識人たちなわけです。まあ、要は小泉フィーバーを煽動したり、政権交代を煽動したり、橋下現象を引き起こした連中なワケです。

 僕は、橋下の絶頂期にブログで徹底的に橋下を批判してましたが、その時から、もう「○○を見て興味を政治に興味を持ってくれる人が増えてくれればいいじゃないか!!」みたいなセリフにはうんざりしてるんですよ・・・。そうやって興味を持った連中が小泉フィーバーと政権交代と橋下現象を引き起こして、さらに、今の安倍政権の惨状を見ても未だに、「じゃあ、安倍以外に誰がいるんだ!!」「完璧な政治家なんていないんだ!!」なんて言って必死に安倍擁護を続けて完全にポリアンナ保守化してるわけじゃなですか・・・。

 しかも、こんな批判はまだマシな方で酷いのになると、「何を言いたいのかわからない」だの「5分にまとめて喋れ」だの書いてて、思わず「だから、俺はそういう2ちゃんねるの見出しを5分で読み上げるような下らないネット番組を批判してるんだよ!!」と言いたくなってしまいましたよ・・・。2ちゃんをやりすぎると3行以上の文字が読めなくなると言いますが、KAZUYA動画を観続けてると5分以上他人の話が聞けなくなるんですかね・・・?

 しかも、まあ100歩譲って、政治に興味を持ってもらうことが良い事だとして、じゃあ、お前はそうやって政治に興味を持ってくれた人たちに対してもずっと2ちゃんねるの見出しを見て、「やっぱり韓国人は馬鹿だなぁw」とか「日本最高!!やっぱり日本人は凄かった!!」なんてワイワイコメントしてるレベルに留まってもらうつもりなの?と。

 あと、言っておきますけど、よく「日本は世界中の国からこんなに愛されてるんだ!!やっぱり日本は素晴らしい国だ!!」とか言って喜んでるネット上の書き込みをよく見かけますけど、ああいうのって、はっきり言って韓国人からは完全にバカにされてますからね?だって、少し逆の立場になって考えてみてくださいよ(まあ、ありえない話ですが)仮に、どこかの国際機関のアンケートで、韓国が世界中の国の中で好感度一位という結果が出たとして、その時、「やっぱりウリ達の国は、世界で一番愛されてるニダ!!韓国最高!!ウリナラマンセー!!ウエーハッハッ!!ウエーハッハッ!!」なんて、言ってたら、はっきり言って「なんかコイツら気持ち悪い民族だな・・・」としか思わないでしょう?残念ですが、「日本はこんなに愛されてます!!」とか言って得意になってる連中は、まあ、そんなもんなワケです。

 それで、まあ話を戻して、政治とか社会について考えるってことについてですけど、それってやっぱり結構大変なことで、「如何に考えるか?」というだけをテーマに中野剛志さんは『考えるヒントで考える』という本を書いて、藤井聡さんは『プラグマティズムの作法 ~閉塞感を打ち破る思考の習慣』という本を書いていて、さらには、他のあらゆる著作を通して、一貫して政治とか社会について如何に考えるべきか?という問題について議論を深めているわけです。

 そんなことを思うと、なんというか、2ちゃんねるの見出しを読み上げて5分くらいの番組作って「俺はお前らに考えるきっかけを与えてやってるんだ!!」なんて、態度を取られると、まあ非常にムカつくわけなんですね。「まず、お前が大して考えてねーじゃねーかよ!!」と・・・。

 それで、結果として、13分程度の動画で「話が長くて何を言いたいのか理解できない!!」とか「KAZUYAはもっと短くまとめてる!!だからKAZUYAの方が頭が良いんだ!!」そんなレベルのコメントを恥ずかしげもなく書き込んじゃう人間を大量発生させてるわけじゃないですか・・・。

 それから、KAZUYAは「データや現地へ足を運んだりして信憑性がある」とか言ってるコメントもあったんですが、もうこれについては言いたいことは一つだけで、ああ、わざわざ現地取材までして、結果的に出来上がった番組が2ちゃんねる見出しの読み上げ放送なわけですね、ご苦労様です・・・と。

 えー、最後に、「そもそもKAZUYAって本当に自分でちゃんと考えて台本書いてるの?」という疑問を書いているブログがあったのでリンクだけ貼っておきます。

KAZUYA CHANNELは自民党の情報工作チャンネルか?
http://wondrousjapanforever.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/kazuya-channe-2.html


↓以前、話題になった憲法9条にノーベル平和賞をという運動に対する批判動画です




↓田中先生が僕の動画見てるっぽいんで煽ってみましたw




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2014年05月19日

教科書を読めと言う上武大学田中秀臣VS教科書を書いた京都大学藤井聡

 以前、動画に付けてもらったタグがあまりにも秀逸だと思ったのでタイトルにさせてもらいましたw

70.png

「教科書読めよぉ」のセリフでお馴染みの田中秀臣先生が相変わらず、ツイッターでゲロシャブツイートを吐き出していたので、また晒してみようかと・・・つか、「こんなしょーもない書き込みネットに垂れ流してるゴミとかさっさとクビにしろよ上武大学は?!」と思うのは私だけんでしょうか?学生たちも見てるんでしょ?この幼稚園レベルの知性しか持たないくせに謎の上から目線で書き込まれる恥ずかしいツイートを・・・( ̄▽ ̄;)




 えー、このツイートについて1から3まで全部批判してみたいと思います。が、まあそれ以前に一体誰が「理論や事実の前で不利に」なってるんでしょうか?全く謎です。藤井聡さんに完全に論破されて、反論受け付けているにも関わらず、直接反論せずに、動画とツイッターで一方的に勝利宣言をすることが理論や事実の上で優位に立つこととイコールなのでしょうか?多分、脳みそが腐っているか、もしくは人間の脳をサンプルを持ち帰るために地球に来た宇宙人に手術され脳みそと特大サイズの天津甘栗をすり替えられたのかもしれません。誰か、機会がありましたらこいつの頭をカチ割って見てみましょう!!もし、本当に中に大きな大きな天津甘栗が入っていたらみんなで美味しくいただきましょう!!

 えー、まあ、それはさておき、天津甘栗の批判をひとつひとつ見ていきましょう

1)口調などの印象批判

ですが、とりあえずこれを見た瞬間に即座に「何を言ってるんだコイツは?」と思いました。仮にも上武大学の教授という学生を預かる特別な責任を持つ立場の人間が、こんな「ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーッ!」なゲロシャブツイートを批判するのは当然でしょう。まあ、彼らのリフレ理論はほとんどただのゴミクズ理論だと思っていますが、もし仮に彼らの理論が正しかったとしても、こんな人間の最底辺レベルのデマと誹謗中傷をネット上で垂れ流してる人間を批判するのは、まあまともな大人としてのマナーと言って良いでしょう。ちなみに、こんなクズと比較するのは嫌なのですが、藤井聡さんは西田昌司さんとの対談の中で教育について、次のような発言をしています。まあ、「次にやりだすのが、1)口調などの印象批判」とか言っている5流大学のゴミとの教育者としての意識の違いがみてとれるかと思います・・・。

 大学の教員というのは研究者という側面もありますけど、教育者という側面もあって、研究と教育は大学の場合は一致していくものなんですけども、教育っていうのはどういうものかって、僕自身が思っているかっていうと、ていうか、プラトンの頃からずっと同じことが言われている教育の基本というものがあるんですけど。
 それは人間のある意味本能というものの中には、ご飯を食べたいとか寝たいとかいわゆる動物的な本能、私利私欲とか名誉欲とかそいう私利私欲的な本能って当然あるんですけど、どういうわけか、これ神様が植え付けたのかわかりませんが、良心にもとづくというか善意にもとづくというか、本当に正しいというか、そういう公共的なというか、神聖なというか、なんかそういう善意の本能みたいなものもこうあると、それで、教育というのは、その善意の本能に水をやったり、肥やしをやってり、ちょっと鍛えてやったりとかして、善意の本能をどんどん大きくしてやったりとかして、どんどん子供を大人にして社会に送り出していくっていう。

 で、僕ら大学の教員ですから、僕ら27くらいの時から、ずっとその仕事をやってきてて、この入ってきて善意の芽が小さくてガオーみたいな欲望が多い奴も、お前アカンやないかってやりながら、こっちの善意の双葉みたいなやつをちょっとこう、大きくして、それでようやくちょっと大人チックになったところで送り出すって仕事をずっとやってきたんです。

 だから僕、基本的に職業上人間の心の中には、一応どんな人にも必ず善意があると、善意の芽があると、良心の眼があるという、それをこう思っているんですね。それで、研究の出版活動とか、執筆活動とかも基本的にその延長上にあって、人々の心の中にある善意というものを大きくしていくという活動をずっと、僕今まで論文とか書いてきたり、本とかもそれなりに書いてきたり、原稿も色々書いていますけど、全ての原稿には必ずその意図が、もう全部と言っていいですね。それがありますですね。


 なんというか、先ほどのゲロシャブツイートと、この藤井聡さんの発言を比較すると、もうこれは教育者としての意識の違いというより、もはや人間としての質の違いというようなものを感じるのですがどうでしょうか?まあ、要は、「理論さえ正しければそれでいい!!」と考えているような人間は教育者としてはただのクズなんですね。まあ、残念なことに田中秀臣に関してはその理論さえも全く間違っているのですが・・・。

 次に、思わず笑ってしまったのがコチラ

2)論争に無縁な学歴批判

 じつは、これに関しては思い当たるところがあって、以前、田中秀臣のこんなツイートを見かけたときのことなのですが、

o0800045012296704945.jpg

 これを見て、「何言ってるんだ、こいつは?」と思って、藤井聡さんの経歴を列挙する動画を作成したことがあるんですね。30代の若さで京都大学の教授になり『土木計画学――公共選択の社会科学』という教科書を執筆し、さらにその後内閣参与に選ばれたのは、みなさんご存知のとおりだと思いますが、そのほかにも

受賞歴
1997年度:土木学会論文奨励賞 (土木学会)
2003年度:土木学会論文賞 (土木学会)
2005年度:日本行動計量学会林知己夫賞 (優秀賞) (日本行動計量学会)
2006年度:第1回「表現者」奨励賞 (表現者塾)
2007年度:文部科学大臣表彰・若手科学者賞
2008年度:第7回米谷・佐佐木賞 (社団法人システム科学研究所)
2008年度:交通図書賞 (財団法人交通協力会)
2009年度:第11回日本社会心理学会奨励論文賞 (日本社会心理学会)
2010年度:第6回日本学術振興会賞

研究活動
所属学科である土木工学関連(土木学会・交通工学研究会・日本都市計画学会・日本災害情報学会等)の研究を中心に、心理学(日本心理学会・日本社会心理学会・日本行動計量学会等)や教育学(日本社会科教育学会)や哲学(応用哲学会)等の諸学会に所属し、分野横断的な研究・出版活動を展開している。主な研究業績は、
計量経済学手法に基づく交通需要予測研究
社会的ジレンマ(social dilemmas)についての実践的社会科学研究
意思決定者の焦点化に着目した認知的統計的意思決定研究
交通計画におけるモビリティ・マネジメントの実践的研究
まちづくり・地域づくりに関する進化心理学研究
など。また、パース等のプラグマティズムの考え方に基づき、こうした研究活動を実践活動の一環として推進しており、交通計画やモビリティ・マネジメントについての実践活動や、言論・評論活動も併せて進めている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E4%BA%95%E8%81%A1


とまあ、輝かしい経歴と学問的業績に彩られているわけです。一方田中秀臣はどれだけ調べても学問的業績と思えるような経歴は一切出てこないばかりか、執筆した論文の一つさえ見つかりませんでした・・・どなたか、もし、この人の執筆した論文を見つけたら連絡お願いします・・・あ、ちなみに、『AKB48の経済学』とかいうゴミ本はどうでもいいんで、学術論文を見かけたときだけ連絡お願いします。

 ちなみに、先ほどの、学歴批判云々のツイートは、この業績比較の動画を作った直後に書き込まれたツイートなので、「うわっいちいち俺の作った動画なんか見てるのかよ?暇すぎだろコイツ・・・」と思うと同時に、「よっぽど悔しいんですね〜w」とまあそんなふうに思って可笑しくなってしまったわけですw

 まあ、要はこういうことです

ハゲ「国土強靭化グループの言論はアカデミックな世界では全く認められてないからww」
俺「藤井聡さんはいくつも賞取って30代で京大教授になって教科書も書いてるんですけど、あなたは何か一つでも賞取りました?」
ハゲ「最近では下らない学歴批判する輩が居るんだがww」←今ココ


 そして、最後の

3)みかけ批判

ですが、開放区で次のような書き込みを見かけました。

292 :右や左の名無し様:2014/05/17(土) 18:15:01.25
田中ハゲの自演が凄まじいなw もはやツイッターでブロックしまくったせいで誰も相手して貰えないから、 わざわざ倉山スレにきてまで自作自演とはwww おい、田中! だからお前はハゲなんだよwww


 えー、これを見ると、一見このコメントを書き込んだ方がハゲに対する差別的発言を行っているようにも見えますが、じつは違うんですね。この人は、別にハゲが悪いと言っているわけではないんですよ・・・なんというか、こう「ハゲ!!」っていうのは、別にハゲてることを批判してるのではなくて、もっとこう「人間的にお前は間違ってるからハゲてるんだぞ!!」ってことを言いたいだけなんですね。

 というわけで、今回は、クソハゲの批判ゲロシャブに一つ一つ丁寧に答えてました((*≧ω≦*))ノ★


↓以前、話題になった憲法9条にノーベル平和賞をという運動に対する批判動画です



↓こっちは不快なリフレハゲをボロクソに批判するために作った動画ですw




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2014年05月18日

根拠無きデマと誹謗中傷には良質な殺虫剤が必要である・・・

 前回のブログ記事の方に、動画を見てくれた方からコメントをいただきました。

>KAZUYAとか5流大学云々のの罵りというか悪口の部分はいらないのでは?
相手が間違っていると思うならそれをきちんとした理由をつけて指摘すればいいわけで、悪口を言うと急に幼稚なレベルに話が落ちてしまう
もったいない


 いやぁ、これはまさに正論なんですよね・・・まともな相手であればw

 はっきり言って、田中某なんてのは、真性のキチガイですよ。かつて、西田昌司さんは民主党政権時代に、参議院の委員会で大声でヤジを飛ばすこと(通称 西田砲)に関して、先輩の国会議員の先生方からお叱りの言葉を受けたそうですが、その時の西田さんの言い分が面白くて、要は、嘘ばかりついてる詐欺師のような連中であった民主党(まあ、もっとも私は今の安倍政権もその点においては大した差はないと思っていますが)の閣僚たちには、そもそも正論で相手をしようとしても無駄だと。どうせ、真面目に議論しようとしても、嘘と詭弁とごまかしで返されるのであるから、こっちもそれなりの方法を取らなければダメだ!!とそのように述べているんですね。

 それで、先ほどのハゲの話に戻すと、アイツとアイツの仲間たちは、藤井さんや中野剛志さんが、立場上、あるいは節度ある言論を保つために口汚い言葉を応戦しないのを良いことに徹底的に嘘と詭弁と誹謗中傷を浴びせ続けたわけですね(まあ、倉山はやりすぎで手痛いカウンターを喰らったわけですがw)。

 だから、まあ、なんというか、相手がまともに話し合いの通じる人間であれば、こちらもまともに議論しようという気にもなるわけですが、ああいうゴキブリレベルの輩には、言論ではなく良質な殺虫剤が必要なワケです。

 それで、「じゃあ、KAZUYAはどうなんだ!!あいつは別に藤井や三橋や中野を誹謗中傷してないだろ!!」と思う人もいると思いますが、まあ、これは単純に嫌いだからですw

 だって、歩くあんな2ちゃんねるの見出し読み上げマシーンなんかが、「国民がバカだと国家もバカになるm9っ`Д´)ビシッ!!」とか、いや、お前にだけはバカとか言われたくねーよ!!っていう。

 しかも、彼はあろうことか、保守を自称してるんですよね?別に保守を気取るつもりも、保守を語るつもりもありませんけど、俺が思うに、保守にとって非常に重要な要素の一つがスケプティシズムつまり懐疑主義なんですね。一言で言えば、思慮深く考えるとか、まあ、もっと簡単に言うと2ちゃんねるの見出しの情報をすぐに信じ込んで間に受けたりしないってことが重要なんであって、そう考える俺からすると、ああいう2ちゃんねるの見出しを読み上げて喜んでるバカって言うのはあるいみ一番保守から遠い存在なんですよ。別に、「日本はスゲー!!日本最高!!」とかやたらと自己愛的、自己陶酔的に日本を褒めたたえたり、「中国はクソ!!韓国人は皆キチガイ!!」とか大騒ぎして優越感に浸るのが保守ではないんですよ。

 要は、日本が好きで、中国と韓国が嫌いなら保守って、そりゃあリンゴが好きで、ピーマンが嫌いだと保守とか言ってるのと同じくらい無意味なんですね。まあ、好きな食べ物が干し芋でバーガーキングのフレッシュアボカドワッパーは嫌いっていうなら、多少保守よりかもしれないですけどw

 でもさ、そろそろ保守派の人たちも現実を見て欲しいんですよ。TPPにしたって、消費税増税にしたって、民主党が二の足を踏んだ決断を安倍政権がことごとく実現させて、さらに、移民や道州制や、特区構想まで着々と推し進めてるじゃないですか、保守政権だったら日本は良くなるんですか?第一、TPPにしたって、保守派の中では、尖閣問題で圧力を掛けられてやむなく譲歩したと思ってる人が多いと思いますけど、そんなこと全然ないですよ。安倍さんはむしろ、アメリカが尖閣問題で圧力をかけてきてくれたお陰で、国内の反対派の声を抑えてこれだけ関税を引き下げて、スムーズにTPP交渉を進めることができたって喜んでますよ。

 そりゃあ、確かに安倍さんは国益を追求してますよ!!徹底してアメリカの国益をねwだって、国境も国籍も関係ない時代に、日本の国益なんて、小さい議論なんてしてもしょうがないじゃないですかw日本の既得権を徹底的に叩き潰して、外国企業との競争で日本企業が少しでも有利にならないようにイコールフッティングしないと海外の投資家から見捨てられちゃいますよ!!以前の記事(『堂々とTV番組で嘘をつく安倍首相と竹中平蔵民間議員・・・』http://achichiachi.seesaa.net/article/397238561.html)で、産業競争力会議の資料を見せたでしょ?あそこには何度も繰り返しイコールフッティングって言葉が出てきますよ。

 え?日本の企業より、海外の企業の方が優遇されてる業種もあるから不公平だって?何言ってるんですか?そんな、国内の小さな市場に目を向けててもしょうがないですよ。これからは、グローバル人材!!クリエイティブ人材の時代なんですから、日本国内のゴミみたいな小さな市場の競争条件でグチグチ言ってたら、クリエイティビティーがシュリンクしちゃいますよ。これからのビジネスはクリエイティビティーを存分に発揮して、グローバルなコンペティションでウィニングしないと・・・え、何を言ってるか意味がわからないって?何言ってるんですか?これからはイングリッシュをアンダースタンド出来ないとグローバルなコンペティションでルーザーになっちゃいますからね。

 まあ、これくらい皮肉れば、十分ですかね?はっきり言って、産業競争力会議を見ればわかるようにこんなクソみたいなビジョンこそが、保守派の救世主だと言われた安倍首相の頭の中ですよ。まあ、KAZUYAに言わせれば、国民がバカだからこんなことになっちゃったんじゃないですか?まあ、安倍を持ち上げた人物の一人がこの北海道のバカなわけですが・・・。

 俺に文句言わないでくださいよ。実際に安倍さんが議長を務めてる産業競争力会議の中身がこんなもんなんですから、俺だって、こんな池沼レベルの知能の人間が総理なんて勘弁してくれと思ってるんですから。でも、まあいいんじゃないですか?頭空っぽの方が夢詰め込めるって言いますし、今の安倍首相の頭の中には夢とワクワクがぎっしり詰まってますよ、まあ、そのお陰で、知性と思慮というものが入る隙間がなくなっちゃってるのが残念無念上念ですが・・・

 最後に、たまには東田さんの作詞した歌ばかり歌わないで、たまには自分で作詞でもしてみようかと思います。『ハゲゲのツルン』で・・・

ゲ ゲ ハゲゲハゲー
今日もリフレで グーグーグー(b゜з゜)b
インフレ目標 異次元緩和 
賃金上がらない
デフレも終わらない
ゲ ゲ ハゲゲハゲー
熟成と歌おうハゲゲハゲ

ゲ ゲ ハゲゲハゲ
嘘と詭弁で中傷だ
ツイッター チャンネルくらら
地上波出れない
藤井が羨ましい
ゲ ゲ ハゲゲハゲー
岩田と歌おうハゲゲハゲ
浜田と歌おうハゲゲハゲ

ゲ ゲ ハゲゲハゲ
ライブでsayaちゃんストーカー
楽しいな楽しいなヾ(@⌒ー⌒@)ノ
グヒヒヒ グフグフ
ウヒヒヒブヒャヒャヒャヒャ
ゲ ゲ ハゲゲハゲ
sayaちゃんと歌いたいハゲゲハゲ
ジェシカとやりたいハゲゲハゲ


↓そんな安倍幻想を抱いているポリアンナ保守が一人でも多く目を覚ましてくれればと思って作った動画です



↓こっちは不快なリフレハゲをボロクソに批判するために作った動画ですw




ASREADに寄稿しました!!左派批判のようで同時に結構痛烈な保守批判の文章⇒『憲法9条をノーベル賞にしようという運動について・・・』 http://asread.info/archives/640

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戦後左翼も、戦後保守も同じ穴の狢?

 ASREADの記事が更新されてました⇒『憲法9条をノーベル賞にしようという運動について・・・』http://asread.info/archives/640

 えー、この記事は左翼批判のような記事のようで、実は結構痛烈な保守批判でもあります。今回テーマにした「左翼も、保守も結局同じ」というのは実は、湊さんという方が主催した中野剛志さんの勉強会で、俺が中野剛志さんに質問した時に、中野剛志さんが俺の質問に答えて言ったセリフなんです。結構印象に残ってるセリフで未だにその時のやりとりを覚えています。

 俺の質問は、まだ安倍政権に支持率が今より高く、特に保守派の人間が、「これからは安倍政権で日本は良くなる!!」と大騒ぎしていた時期だったので、「なぜ、一部の保守派の人々は、民主党の実現不可能(福祉の予算は増やす、政府の借金は増やさない、ムダを削って財源を確保する等々)な公約に対してあれほど痛烈に批判していたにも関わらず、安倍首相の実現不可能な公約(○○の輸出を2倍3倍に伸ばす、○○の分野で日本が世界一になる、憲法を改正して自国を自分の力で守れる国にする等々)には、何の批判もしないで、むしろ「さすが安倍さん」などといって大絶賛してるのでしょうか?」とまあ、そんな感じのことを聞いてみました、要は、「お前ら左派政権が無茶苦茶なことを言ったらボロクソに批判するくせに、保守政権が無茶苦茶なことを言ったら、そっちは絶賛するのか?」と、まあそんな意味合いを込めていたわけです。それで、具体的に、中野剛志さんがどう回答したのかははっきり覚えていないんですが、その回答の中で、「結局、保守も左派も同じだ」とそういうことを言ってたんですね。

 それ以来、なんとなく、俺の中で、「一体、保守と左派はどういう意味で同じなんだろうか?」と考えるようになって、その答えの一つが先の記事なわけです。つまり、安全保障観ひとつ取っても、左派は「憲法9条さえ守っていれば日本は平和だ!!」と考えるのに対して、保守派は「日米同盟とアメリカの核の傘さえあれば日本は平和だ!!」と考えているわけで、もちろん、冷戦期においては、日米同盟とアメリカの核の傘というものが、非常に重要な意味を持っていたという意味においては、幾分保守派の認識の方がマシなようにも思えるのですが、冷戦が終わり、日米同盟の固有の意義が失われたあとでも、ずっと似たような認識を持ち続けているという意味において、また単に「○○さえあれば日本は安全だ!!」の○○の中身が違っているだけだという意味においては、やはり保守も左派も似たようなものだというのが、私の考えなわけです。

 特に、今回のオバマとの首脳会談と、TPP交渉の大幅譲歩によって、この認識の問題点がはっきり見えてきたのではないかと思っています。まあ、それでも未だに見えてないポリアンナ保守が多すぎるのが更に深刻な問題ではあるのですが・・・。


↓そんな安倍幻想を抱いているポリアンナ保守が一人でも多く目を覚ましてくれればと思って作った動画です



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2014年05月17日

堂々とTV番組で嘘をつく安倍首相と竹中平蔵民間議員・・・

 えー、先日放送された『激論!コロシアム これでいいのか?ニッポン』というTV番組で、竹中平蔵と三橋貴明さんが面白い議論をしていたので、今回は、その議論の内容について検証してみようと思います。



三橋 私がわからないのが、なんで特区の諮問会議の中に民間議員という名の一般の企業の経営者の方が入って、自分の会社の利益になるようなそういう提案をするんですかね?そういうこと許されるんですか?

竹中 それはおかしいですよ。だって、経済財政諮問会議とかね、企業の代表として入ってるんじゃないんですよ。有識者として入ってるわけですよ。

三橋 それだったら、辞めてから入るべきじゃないですか?だって、経営者だったら自分の企業の利益を考えて当然ですもん

竹中 だって、それは一つの規制について決定をする場合はそういうものについて決定に参加しないとかねそういう一つの自己規制は必要かもしれませんよね。それで、今の三橋さんの言ってることはワリと良い事言っててね、今の経済財政諮問会議や産業競争力会議っていうのはそういう利益代表ではないんだけれども、露骨に利益代表を集めた審議会だらけなんですよ政府って、これって明らかに利益相反で利益相反を前提にした審議会があって、それは潰さないといけない。

三橋 だけど竹中さんってパソナグループの取締役じゃないですか。

竹中 それが利益相反になってるんですか?

三橋 だってそういう疑念があっても仕方ないじゃないですか、それで労働規制の緩和やるって言ってるんだから。

竹中 じゃあ、私は、それに対してなにも参加してないんですよ。私は派遣法についてなにも参加してないんですよ。

三橋 影響力を発揮されてるじゃないですか。

竹中 そういうのは言いがかりだよ。それは根拠のない言いがかり。だよ、無礼だよそういうのは。


 番組の、この非常に議論が盛り上がったシーンで突然一旦議論が打ち切りになってのは本当に偶然なんだろうか?と疑問に思ってしまう自分が考えすぎですかね?

 まあ、ともあれ、本当に、「利益相反にっているかもしれない」という三橋さんの発言が、「それは根拠のない言いがかり」であるか、どうかについて、検証してみたいと思います。

 えー、これを検証するのは結構簡単で、まんま産業競争力会議の資料がネット上にアップされています。

111 名前: 竹中の利益相反について [sage] 投稿日: 2014/05/12(月) 23:30:45.75 ID:???
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/skkkaigi/dai15/gijiyousi.pdf  第15回 平成26年1月20日 議事要旨

>また、この法律の中には雇用に関連するものも出てくる。
>本日は雇用・人材分科会主査の長谷川議員がご欠席であるが、分科会で議論してきた問題として、特に大きな3つの点に正面から取り組まなければならない。
>1つは外国人労働の問題、これが第一。2番目は雇用解雇ルールの明確化の問題。3番目が成果主義を含めた自由で多様な働き方。
>そういったものが明確に出るような改革にならなければならない


http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/bunka/koyou/dai1/gijiyousi.pdf  【決定的】  雇用人材分科会 第1回 平成25年9月18日 議事要旨

>2点目は、労働者派遣制度の見直しである。8月20 日に有識者研究会の報告が出ているが、
>その中でいくつか、規制強化なのではないかと思われるところがある。
>例えば、今まで派遣期間の制限を、業務単位で行っていたものを労働者単位とするというのは、おそらく、世界にもそういった例がないぐらいの規制だと思う。
>多様な働き方を認めようというときに、間違っても規制を強化するような方向には行っていただきたくないので、そこはぜひご注意をいただきたい


http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/bunka/koyou/dai2/gijiyousi.pdf  雇用人材分科会 第2回 平成25年10月17日 議事要旨

>雇用の問題というのは大変政治的に微妙であるということは十分に承知しているが、
>海外の投資家と話すと、日本がどの程度この問題に手をつけるかどうかでアベノミクスの本気度がわかると言っていた。
>雇用の制度に触ることは大変難しいけれども、雇用の制度を改革しないということのリスクが今や極めて高くなっているという認識を持っている


 もうすでに、ここに出ている時点でアウトだと思いますが、さらに詳細に見てみましょう。

田村厚生労働大臣

具体的には、雇用調整助成金を大幅に縮小した上で、民間人材ビジネスを活用した労
働移動の支援等、労働移動支援助成の抜本的拡充、また、産業雇用安定センターでの出
向・移籍支援の強化、さらには、大学等における労働者の学び直し支援に取り組む。
続いて、民間人材ビジネスを最大限活用し、労働市場の一層のマッチング機能の強化
を目指す。このため、ハローワークの保有する求人情報を民間人材ビジネスや地方自治
体に提供するとともに、トライアル雇用奨励金などの雇入れ助成金について民間人材ビ
ジネスを利用した場合でも活用できるようにする。


 はい、思いっきり、「民間の人材ビジネスを最大限活用」と書いてありますね。これと人材派遣会社のパソナが無関係だと述べるのはあまりにも無理のある話だと思います。これで、「私は、利益相反などしていない!!三橋君の発言は根拠のない言いがかりだ!!」などというのはあまりにも無理のある話でしょう。

 安倍首相は「岩盤規制を打ち壊す!!」だの「既得権を打破する!!」だのと言っていますが、はっきり言って、安倍首相のやっていることは、今までの古い利権を打ち壊して新しい利権を生み出しているに過ぎないんですね。ちなみに、この会議の中では「社外取締の義務化」などという案も盛り込まれていますが、有名企業の経営者が、「社外取締を義務化しろ」なんて言ってるのは、どう考えても自分自身の利益のためですよね?利権バンザーイ!!

 さらに、この資料の中で偶然ですが、安倍首相の詭弁も明らかになりました。安倍首相はとある関西ローカルの番組の中で、「政府内では移民推進の議論をしていない」と述べていましたが、こちらの産業競争力会議の資料の中では思いっきり

移民政策について検討を開始せよとの提言も頂いた。人口減少時代の到来に直面す
る今日、外国人の受入れの在り方については、我が国の産業、治安、労働市場への影
響等国民生活全体に関する問題として、国民的な議論を踏まえながら多様な角度から、
幅広く検討していく必要があると考えている。


と、書いてあるんですね。つまり、政府内では議論してなくても、しっかりと別働隊として、産業競争力会議の中で着々と移民受け入れに関する議論を進めていたわけです。いやあ、見事です。こんなもん、よほど注意して見ていないと誰だって騙されますよ。まさにペテン師のような男です。

 そして、最後に、もう一度、「本当に産業競争力会議が利益相反をしていないのか?」という問題について考えるために、三木谷氏の医薬品のネット販売解禁に関する発言について、見てみたいと思います。

>何回も申し上げている、一般用医薬品のインターネット販売の問題。これ
は、先ほど申し上げた医療における電子化、それからフォローアップ分科会の IT 分野
の主査として、対面・書面交付原則の撤廃という観点からも、大変重要な問題である。
安倍総理が、6月に全ての一般用医薬品のインターネット販売を全面解禁しようと明確
に発言していただいたのだが、一般用医薬品へのスイッチ直後の 28 品目については、
ネット販売を禁止しようという動きがあると聞いている。これに対して、規制改革会議
も大変大きな問題であるということで明確に指摘しており


と発言し、さらに報道では、「全面解禁を主張する三木谷氏は最近、「実現しないなら辞める」と同会議や厚生労働省への不満を周囲に伝え」ているとされています。あれ?一つの規制について決定をする場合利害関係者は決定に参加しない自己規制が必要なんじゃなかったんでしたっけ?

 いやぁ、しかし、この産業競争力会議の中身をさらっと目を通してみましたけど、予想以上のワクワクぶりですね。読んでるうちにワクワクしすぎて気分が悪くなってきました・・・こんなゴミレポートをまとめて金もらってる連中がいるのかと思うと吐き気がしますし、こんな政治に興味を持った高校2年生くらいが書きそうなレポートをもとに重要な政策決定を行っているバカ総理が今現在日本の政治の舵取りをしていることを考えると、絶望的な気分になってきました・・・。

↓動画は2本連続でカリスマ特集です!!






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2014年05月15日

リフレ派詭弁術にまんまと騙された保守派の情けなさ・・・

 最近、リフレ派お得意の詭弁術についてアレコレ関心を持って調べているのですが、しかし、本当に上手いですね・・・リフレ理論そのものはほとんどゴミクズレベルのクソ理論だと思っていますが、彼らの使い詭弁や詐術には目を見張るものがあります。

 なにも保守派の人たちに「彼らと同等のデマゴーグになれ!!」などと言うつもりもありませんが、それでも最低限彼らの使う巧みな、あるいはうんざりさせられるようなレトリックについて一定程度研究し、それらに即座に対応出来る程度の知識は必要なのではないかと思います。

 それで、まあ、今回は本当に見事にしてやられたなと思ったリフレ派のある詐術について解説してみたいと思います。おそらく、今回紹介するテクニックはこの間ある程度保守言論というものをチェックしていた人なら思い当たるのではないでしょうか?

「自分と全く同じ考えの政治家なんているわけない!!一つや二つ、自分にとって気に入らない政策を実行しようとしているからといって、その政治家自体を批判するのはオカシイ!!」
「それじゃあ、安倍以外に誰がいるんだ?!」

安倍首相の首相就任後こういった決まり文句を何度聞いてきたことでしょうか?後者はともかくとして、前者の「自分と全く同じ考えの政治家なんているわけない!!一つや二つ、自分にとって気に入らない政策を実行しようとしているからといって、その政治家自体を批判するのはオカシイ!!」という主張は、この発言だけを切り取ってみれば、一見非常に正論であるように感じます。

 おそらくは、このような文句に見事に乗せられて、「TPPに参加決定したからといって安倍さんを批判するのはオカシイ!!」などという倒錯したロジックによって、TPP反対派、あるいは反安倍の評論家を批判する人々も非常に多かったのではないでしょうか?このようなよくわからない批判によって、TPP批判の声が弱まりその結果が、今回のTPPのアメリカとの二国間協議における大幅譲歩だとするなら、このロジックを用いた人間たちの罪は重いと言わざるを得ません(こんなマニアックな議論が、本当に実際の交渉に影響力を及ぼしたのか?という問題はとりあえず脇に置きます)。

 でも、このロジックを用いていた人たちって、実は、当時の安倍首相の政策のほとんど全てに賛成していた人たちなんですよね、もう分かると思いますが、その人たちとはリフレ派の連中です。

 ショボイ財政出動と、かなり大胆な金融緩和との組み合わせ、さらに各種の構造改革やグローバル化の推進、消費税増税を除けばほとんど全てリフレ派の連中が望んでいた政策を安倍首相は次々に実行していったわけです。

 こう考えると、なぜリフレ派の連中が、それほど問題視してもいない消費税問題であそこまで大騒ぎしたのかが理解できるでしょう。ほとんど全面的にリフレ派の主張する政策を実行していたのに、唯一気に入らなかったのが消費税増税だったからです。まあ、簡単に言ってしまえば、それくらいしか安倍政権に対する不満がなかったから、そこをちょっと声を大きめに騒いだだけということでしょう。実際に、内閣参与の浜田宏一は「冒険するにはいい時期」と言って、最終的には増税容認の態度に変わりましたし、上念司も「消費増税の景気の悪化の効果は数ヶ月もすればなくなる」と述べています。まあ、要は、「別に大した問題ではないけど、何一つ批判せずにアベノミクスを全肯定するのはバカみたいだから、ちょっと消費税問題では抵抗するような態度を見せてやろうか」という程度のことだったのでしょう。

 まあ、つまり簡単に言ってしまうと、要は
「自分と全く同じ考えの政治家なんているわけない!!一つや二つ、自分にとって気に入らない政策を実行しようとしているからといって、その政治家自体を批判するのはオカシイ!!」
というロジックは単に、リフレ派の提案をほとんどまるごと受け入れてくれている安倍さんに対する批判を押さえつけるためのレトリック、あるいは、もっと単純に彼らの大好きなグローバル化や構造改革に反対する抵抗勢力を叩くためのレトリックに過ぎなかったワケですね。

 実際に、この戦略は見事に功を奏し、民主党政権時代にあれほど大規模な反対運動が行われたTPP参加について、特に大した抵抗もなくあっさりと安倍首相は交渉参加を決定してしまったわけです。ちなみに、「安倍さんには交渉力があるから、日本にそれほど不利な条約にはならない!!」と言っていた連中は絶対に自分たちの過ちを認めませんよ。なぜなら、安倍首相や竹中平蔵を筆頭とするグローバル化大好きなグローバカの彼らにとっては、むしろ出来るだけ関税を引き下げることこそが日本の国益なのですから、ここのところをしっかりと認識しておかないと確実に問題を見誤ります。

 今回のオバマとの首脳会談で安倍首相は、別にオバマから尖閣問題をネタに大幅な譲歩を迫られたことなどなにも苦にしていません、むしろグローバカの安倍は、
「やったー、アメリカが尖閣問題でTPPの関税引き下げを迫ってきた!!これで国内の抵抗勢力の反対にも負けずに関税引き下げが出来る!!」
くらいに思ってますよ。
「えー、TPP問題と尖閣の防衛問題をセットにするとこんなに譲歩でちゃうんですか!!す・・・すごい!!」

 これで痛めつけられるのは国内の生産者、特に中小企業なのですが、別に中小企業が打撃を受けたところでやはりドリルーピー安倍は痛くも痒くもありません。なにしろ、これでグローバル化の波に乗れない弱小企業を一気に淘汰して産業の新陳代謝を活性化できますし、失業者が増えれば労働市場の条件が激化し、実質賃金の引き下げまで可能になります!!「浜田参与!!これで実質賃金の引き下げが可能になりましたね!!この賃金引き下げがデフレを悪化しても金融緩和でなんとか出来るはずですよね!!」と・・・もうほとんどキチガイなんじゃないかと・・・。

 東田剛氏はメルマガの中で
安倍首相は「日米で新たな貿易ルールを作るという国家百年の計」とか言って、国内の反対派を既得権益集団扱い。
敵味方の区別もつかないのでは、どうしようもありません。

と述べていますが、こんな敵と味方の区別もつかない、それどころか日本の国益とアメリカの国益の区別すらもつかない右のルーピー、グローバルーピー安倍を、あたかも救世主のごとく祭り上げていた保守論壇とは一体なんだったのでしょうか?まさに、無機的な、からつぽな戦後保守といった感じです。

「一体何なんだこのふざけた事態は!?」と感じる方がほとんどでしょうが、別に今の自民党はほとんど今まで言ってきたことを実行しているだけですよ。外圧を使って日本を変えるって、まさに忠実に実行してるじゃないですか?アメリカに尖閣問題で圧力をかけてもらって国際条約と絡めながら抵抗勢力を封じ込めて、関税をほとんど全廃させる。アベドリルで既得権を徹底的に破壊する。さらに、今後はTPPの非関税交渉と特区構想でまさに「日本を世界で一番ビジネスがしやすい国」にしていくために、外資規制や金融規制も徹底的に取り払っていくでしょう。

「舛添要一東京都知事は10日夜、都内のホテルで安倍晋三首相と会い、成長戦略の一環となる国家戦略特区について、金融分野の規制緩和策を柱とする構想を5月半ばにも提案すると伝えた。舛添氏が「金融面で先進的なことをやる」との考えを示すと、首相は「大変いいことだ。思い切ったことをやろう」と応じた。」
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO69715830R10C14A4EE8000/


 もう、こんなクソみたいな改革政権とはバイバイアベノミクスとしたいところですが、突然持ち出してきた 皇室典範の問題で「皇統の継承は男系でつないでいくと皇室典範に書いてあり、 女性宮家はそういう役割を担うことができない」と指摘しただけで、大喜びしている保守論客の姿を見れば、ああ、あと数年はこの詐欺師のような男が首相のままで「関税全廃じゃなかった!さすが安倍さん」「これが政治です!」「じゃあ、安倍さんの他に、誰がいるのか!」「TPPごときで、日本の国体は揺るぎはしない!」となどと言いながら売国政権を支持し続ける姿が容易に想像できまたしてもうんざりした気分にさせられました・・・(||i =ω=`)ズーン


↓上念司流詭弁術講座の実践編です!!



↓話題の原田論文を俺なりに精査してみました (`・ω・´)ゞ




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アホのリフレ派批判に対する反論・・・

最近、よくニコニコに政治経済系の動画を上げてるんですが、まあ、コメントの方ではクソみたいなコメントが好き放題書かれていて、面倒なのでいちいち上念先生のようにブロック&削除なんかはしないんですが、まあそれでもムカつくコメントがあるのは事実なので、こちらに晒してストレス解消で・・・

 つい先ほどイラっときたのは、こちらの動画に書き込まれた



「スティグリッツが死ね言ったら死ぬのか?」というコメント・・・ちなみに、このコメントは、スティグリッツの

 長期金利がきわめて低いことから、今日「クラウディングアウト」の問題を持ち出す者は、まじめな経済学者のなかには1人もいない。
http://diamond.jp/articles/-/9044?page=2


というコメントを引用し、「つまりクラウディングアウトを根拠に公共投資批判を行う原田氏はノーベル経済学賞受賞学者公認のふざけた経済学者なんですね!!」と語ったくだりで書き込まれたコメントです。

 これに関して、何がムカついたのかというと、別に私は、ノーベル経済学賞取ったから必ず正しいと言っているワケではなくて、単に上念司が「マンデルフレミング効果を否定したかったら、ノーベル賞を取ってからにしてくださいね!!」(※ノーベル賞とノーベル経済学賞は別物です)と何度も言っているのを皮肉って、「じゃあ、あんたらの師匠にあたる原田泰はふざけた経済学者なんだってことを否定したかったら、その前にノーベル経済学賞を取ってからにしてくださいね!!」とまあ、それだけの話なんですね。まあ、浜田の弟子(要出典)の経済評論家の上念司先生や、ロクに論文も書いたことのない田中秀臣先生にはとてもとても無理な相談でしょうが・・・。

 それから、まあ毎度おなじみのコメントで、
「ロクに経済学の教科書も読んだことないくせに(ry」
というコメントも相変わらずバカみたいに書き込まれているのですが、動画やブログをちゃんと見てもらえれば、簡単にわかるように、俺が批判しているのは、別に特別な専門知識なんてなくても、一般向けに書かれた経済本で十分過ぎるほど論破可能なお粗末なロジックなんですね。どうしても、専門知識がなければ批判できないような高度な議論をしてるわけでもなんでもないので、むしろ、「ロクに経済学の教科書をー」と連呼してる奴は単に、議論の内容を理解できていない馬鹿だと認定してます(俺の脳内で)。

 それから、まあ、これに対するわかりやすい簡潔なコメントとしてはこんな書き込みもありました。

←政治家の批判をしたら「君も政治家じゃないでしょ」と言うわけだ、残念思考ですね

これは、まさに的を得た批判だと思っていて、もっと極端な話をするなら、第一線で活躍しているプロのアスリート以外はスポーツ選手を批判しちゃいけないのか?と、まあ、こう言えば少しは、この「経済学の教科書をー」という批判のバカバカしさが理解できるのではないでしょうか?まあ、こういう連中は上念流詭弁テクニックその38の「とりあえず、戦後教育のせいにしておく」に倣って、「まったく、こういう戦後教育の犠牲になった人たちは可愛そうだね〜」と同情する振りでもしておきます。

 それから、まあもう少し真面目な観点から、先に批判に答えると、「一般的な経済学の原則が通用しない状況が存在する」という事実を挙げることができます。

 クルーグマンは「サージェントが出る幕ではない」(http://blog.livedoor.jp/sowerberry/archives/37740074.htmlと題するブログエントリーの中で、

「(経済学のいくつかの一般的な原則が)完全雇用に近い、かなり効率的な市場経済に関してはうまく当てはまる」が、しかし、「(今日の)高い失業と、経済にとって望ましいレベルを超過した貯蓄――これは名目金利がゼロ下限にあるという事実によって証明されている――のために苦しむ経済には、ほとんど当てはまらないと言えるだろう。」と述べており、また「経済学が失敗しちゃったわけ」(http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/8da40410cf92f422855d466be896044e)と題する論説の中では、「へたれた経済って、完全雇用かほぼ完全雇用の経済とかなり違った動きをするもんだって、僕らも知ってるじゃないですか(つか、知らなくちゃ)。」と述べています。

 つまり、これらの論説で主張していることは、経済学の教科書的ないくつかの原理原則のうちのいくつかが、今日のヘタれた経済においては機能しないということ(これはクルーグマンだけでなく、日本でも三橋貴明さんや藤井聡さんが同様の主張を行い数値データからもそれを証明しています)、そして、それら今日の経済においては有効に機能しないいくつかの原則を無理やり今日の経済に当てはめて、政策に反映させようとする連中が、ベーシックでまともな経済対策を政府が講じることを防いでいるということなんですね。藤井聡さんが名指しで今日においてリフレ派の論客や知識人こそが、まともな政策を行う上で最大の障害になっていると主張するのはまさにそのためなのです。

 これこそが、藤井聡さんが述べているステージチェンジの本質であり、それまではいわゆる「コンクリートから人へ」という歪んだ福祉政策論者や、緊縮財政派の人々が、正しい政策を行う上で最大の障害となっていたのですが、「デフレはマズイ」という認識が一定のコンセンサスを得られるようになった現在、その最大の敵が緊縮財政派からリフレ派に移り変わったとまあ、そういうことなのです。


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2014年05月14日

あらためて三橋貴明VS倉山満のバトルについて考えてみる・・・

 えー、以前から何度も取り上げている世界に一人だけの憲政史家倉山満と、三橋貴明さんの保守論客の(ある意味)頂上決戦ですが、この辺であらためて「そもそも、一体この戦いはなんなんだ?」ということについて考えてみたいと思います。

 そもそも、この戦いは、イーストプレスから出版された『増税と政局・暗闘50年史』という一冊の本から全てが始まりました。この本の内容が三橋貴明の名誉を毀損させるとして三橋貴明サイドが倉山満とイーストプレスに内容証明を送ったのが最初です。

「(P156)財務省とか大臣の麻生とか親中派とか、そんなところを目がけていってもしかたがない。彼らは木下の指令にもとづいて動いている駒に過ぎない。
 最も強力に増税の意思を持つ司令塔に攻撃をかけなければ意味はない。マスメディアが財務省に従う状況下で、ネットで黒幕の名前と顔を引きずり出して安倍を翻意させるしかない。
 唯一の急所を目がけて斬りかかって行っていたのが私と倉山塾の増税阻止の戦いでした。それを「チャンネル桜」の水島社長を使って止めにきた。何ひとつ危険の芽を見逃さずに木下は手を打ってきた。」

 わたくしが会議の場で上記の個所を朗読して差し上げたところ、水島社長を含む桜側も、弁護士側も、全員が一斉に大爆笑してしまいました。水島社長は(わたくしもですが)財務省の木下次官と一度も会ったことはありませんし、もちろん電話等で話したこともありません。要するに、我々にとって木下次官とは「関わったことがない人」なのです。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/day-20140415.html


 そりゃあ皆で一斉に爆笑もしますよ・・・「何ひとつ危険の芽を見逃さずに木下は手を打ってきた。」って、これを41歳の自称研究者が大真面目に書いてるんだから。

51 :右や左の名無し様:2014/05/14(水) 10:07:12.71 ID:???
学校がテロリストに占拠されて自分が特殊な力に目覚めて世界を救う厨二の妄想に通じるアレを感じるわ


 もうさ、倉山先生はどうせまともな研究者には戻れないんだから、テロリストが核弾頭持って学校に立てこもって、たまたまその学校の学生に傭兵の娘である設定の女子高生がいて、テロリストを倒すみたいなストーリーのラノベだってあるそうだから、きっと悪の帝王木下と戦う41歳のメガネをかけた中年太りのオッサン率いる倉山兵団みたいなストーリーのラノベだってきっとどこかに需要があるはずだよ!!

殺戮戦になったとき、例えばオスプレイから学校の屋上に物資が投下された。
中身は食料と銃器だった。これで個別に戦えと・・・・
自衛隊は大丈夫だろうか、でも僕らが戦わなければ生き残れない。

普段はデカイ顔しているDQNは震えている。ビッチ女子は殺し合いなんてやめてとか
ヒステリックに叫んでいる。教師は全員逃げ出した・・・。

だが、日常的に覚悟を持った倉山塾塾生は冷静に装備を身に着けている。
その学校にも倉山塾塾生は存在した。日本を守るために戦おうとする人間が。

ふと気づくと、慣れた手つきで銃をコッキングする女子、「知らなかった?私も倉山塾生なの。」
いつもは目立たない女子、ちょっと大人し目のメガネの子・・・。


 これは大ヒットのよか・・・んはしませんね・・・すいませんでしたお調子に乗りすぎましたm(_ _)m


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倉山満VS三橋貴明 保守論客仁義なき戦いの終結?

 えー、三橋貴明サイドからの内容証明で始まったこの戦いですが、どうやら倉山満が大チョンボを犯したようです・・・

73:右や左の名無し様 2014/05/13(火) 20:55:42.01 ID:???
ちなみに、法律山賊として言わせてもらうと、一番まずかったのが訴訟当日の、これ。
「特に、イーストプレス社の代理人弁護士が受任のお知らせをFAXで送った直後、「訴訟の内外を問わず
交渉を致す意思はございますので,・・・具体的なご提案をお待ちしております・・・」という返信が返ってき
たときは唖然としました。」
分かるだろうけど、これは弁護士同士の「挨拶」で、和解の申し出でも何でもない。
というか、この手のやり取りをオープンにするのは、ルール違反というか、法的に問題になるレベル。
これを書いちゃった時点で、イースト側の弁護士は匙投げたと思う(俺なら投げる)


107:73 2014/05/13(火) 21:00:25.44 ID:???
当たり前だけど、名誉棄損の訴訟で、裁判所と無関係に当事者の代理人(弁護士)同志が
話し合って片を付けるケースはままある(訴訟は面倒くさいから)。
「それでもいいですよ」
と先方の弁護士が言ってきたのを、オープンに書いてしまうのは、歴史上、カリスマが初めて
かも知れないっていうくらいのアホ


122:右や左の名無し様 2014/05/13(火) 21:02:23.26 ID:???
>>107
なんという革新的なカリスマ

どこが保守なんだ


 ちなみに、問題とされているブログエントリーでは、続けてこのように書かれています

 中村(芸名 三橋)さんにさっさと訴訟を提起してもらうにはどうしたらいいかと関係者一同合同会議をしていたほどでしたので。

 まさか、ここまでの大騒ぎをして、いきなり和解を申し出てくるとは思いませんでしたので。

 ところが、今日になって訴状が届くという、これまた理解しかねる事態が発生しました。


 そして、最後は極めつけに、今回の訴訟事件のきっかけとなった書籍を煽り文付きで宣伝しちゃいました・・・

すべてはこの1冊から始まった!!

中村貴司(芸名 三橋貴明)を言論

人廃業に追い込んだ衝撃の問題作!

増税と政局・暗闘50年史

(イースト新書)

http://ow.ly/v9okm

 末筆になりますが、三橋貴明こと本名中村貴司さんの芸能活動が、今後より実りあるものになることをお祈り申し上げます。
http://www.kurayama.jp/modules/wordpress/index.php?p=1228


 日本語には、「すでに恥をかいている上に、さらに恥をかくこと。」(大辞林 第三版)という意味で、「恥の上塗り」という言葉がありますが、この倉山満に関しては「すでにバカをやっている上に、さらにバカをやること」という意味で「バカの上塗り」という言葉がふさわしいのではないかと思います。

 ちなみに、一週間連続で出し続けると約束していた公開質問も、とうとう更新しなくなってしまいましたね・・・以下は失望した山賊たちの声です。

178 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:01:43.96 ID:???
カリスマ本人が勝手に自らに課した約束だから別に守れなくてもいいけど
見下されちゃうよ?

179 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:02:10.08 ID:???
リフレ派ってなんで幼稚園レベルの知能なのに威張ってんの?

180 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:02:13.90 ID:???
倉山「悪いが、言論人として責任をとらない倉山と同席する気はない。」

184 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:02:18.10 ID:???
見下すのみ!

191 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:03:07.75 ID:???
三日坊主を見ることが出来るとはw
さすがに弁護士に止められたかな?

193 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:03:12.64 ID:???
見下すのみ!(赤太字)


皆これ大好きだなw

202 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:04:37.42 ID:???
倉山の口からパソコンの調子が悪くて
とかはあまり聞きたくないな。ますますファンになるから。

213 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:06:55.46 ID:???
具体的に三橋が倉山に対してとったアクションって、
訴訟手続だけだからな。あんまりにも相手にされなくて虚しくなったんだろう。
今更だけど。


 むしろ、相手にされると思っていたのかと・・・

222 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:07:22.68 ID:???
カリスマには失望した
もはやただのミツルに成り下がった
こういう事をキチンとできない奴は性根が腐ってる

231 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:09:00.98 ID:???
一週間の定義を言え!

233 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:09:14.80 ID:???
3分待ってやる!

239 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:10:29.29 ID:???
>>233
もう経ちました

258 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:13:36.96 ID:???
有言不実行はいけませんねぇ。
なんでもいいからテキトーに質問しろよ。
三橋さん元気ですか?とか

262 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:14:29.55 ID:???
>>258
好きな色とか聞くこといっぱいあるのにな

279 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:17:14.73 ID:???
おまえらわかってるだろう
大先生が三日坊主に終わった理由を

木下だよ

282 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:17:53.99 ID:???
まあ、分かるよ。俺も好きな女の子にモーションかけても
全く手応え無かったときは「もうええわ!」ってなるからな。
そういうことだろ?

293 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:19:23.09 ID:???
もしかして「更新しない」これ自体が質問なんじゃね?

309 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:22:45.57 ID:???
質問をしないということが攻めになっているのであります

313 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:23:35.66 ID:???
>>293
「質問しないという質問」というレトリックが複雑すぎて理解できなかった人が多かったようで、ご迷惑をおかけしました。
学力を考慮せず、大変申し訳ございません。この程度の事、わかるはずであろうと考えてしまった点、言論人として、またプロとして反省しております。

317 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:23:54.10 ID:???
まじで明日にでも謝罪してきなよカリスマは



木下に

351 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:31:32.67 ID:???
どこかに公開されているかもしれませんよ。よく探してみてください。

392 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 00:38:19.94 ID:???
質問した結果、質問に値しないと判断し質問しないことにしました

534 :右や左の名無し様:2014/05/12(月) 01:23:12.01 ID:???
毎日ブログを更新している三橋という存在がまた際立ってしまう。

63 :右や左の名無し様:2014/05/14(水) 00:07:01.90 ID:???
質問5
俺の名前を言ってみろ


今時ジャギっすか!?( ̄▽ ̄;)

66 :右や左の名無し様:2014/05/14(水) 00:07:07.29 ID:???
憲政史家の面汚しめ
世の憲政史家に謝れ!

81 :右や左の名無し様:2014/05/14(水) 00:09:16.97 ID:???
>>66
憲政史界ではホープと期待されていた若手なだけに残念だよな

104 :右や左の名無し様:2014/05/14(水) 00:11:36.39 ID:???
>>66
1000年に一度の憲政史家と評されたのに
残念無念上念でした

120 :右や左の名無し様:2014/05/14(水) 00:14:38.57 ID:???
一週間毎日公開質問しなかった責任とれよカリスマ!

122 :右や左の名無し様:2014/05/14(水) 00:15:07.20 ID:???
>>120
責任の定義を言え!

128 :右や左の名無し様:2014/05/14(水) 00:16:07.29 ID:???
>>122
定義の定義を言え!

61 :右や左の名無し様:2014/05/14(水) 00:06:59.19 ID:???
多分質問4の前に弁護士から軽く注意受けたんだと思う。「自重お願いします」って。
でも上げちゃったからガチギレされたんだよきっと。


見下すのみ!!

と言いたいところですが、まあ、ガチ切れした弁護士にロープでぐるぐる巻きにされてブログ更新が出来ない状態である可能性も微レ存ですので、勘弁してあげましょう。

 ちなみに、話は変わりますが、偽装転向ツルンツルンこと、5流大学のハゲの過去のツイートを見たら、「安倍さんには国土強靭化グループの意見だけは聞かないようにとアドバイスしたい。連中の議論はアカデミックな議論としては全く認められていないから」んどとつぶやいていたのですが、先日書いたブログ記事からもわかるように、今現在ノーベル経済学賞受賞者であるクルーグマンやスティグリッツ等の学者が、藤井聡さんたちとほとんど同じ結論に達していることに関してはどのように思っているんでしょうか?

 ついでに言うと、藤井聡さんは、京大教授になって教科書も書き、過去にいくつも賞を取って、学問的な業績もあるのに対して、5流大学のハゲの経歴は完全にツルッツルのまさに不毛地帯のような状態なのですが、その点についてもどう思っているのか、是非聞いてみたいです。


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