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2014年04月29日

経済評論家上念司氏の詭弁を3秒で論破する〜反詭弁術入門〜

 最近、よく見ている2ちゃんねるの倉山満スレ(通称 カリスレ)で、次のような書き込みが気になったので紹介してみたい。

15 :右や左の名無し様:2014/04/29(火) 14:59:08.08 ID:???
884 名前:すいだ ◆ZmJniWUbxg [sage] 投稿日:2014/04/19(土) 11:37:19.46 ID:???
ユニオン関連の質問は痛いらしいね
前に東京ユニオンを持ち上げていた事があったっけなぁ

上念親衛隊 @katso0901 2 時間
@smith796000 @sugadairo 上念先生質問です。かしわもちさんは、ユニオンの伊藤氏なのでしょうな?これが本当なら上念先生の信頼が瓦解します。正直な所を述べて下さい。48時間ぐらいでお願いします。

上念 司@smith796000
@katso0901 この質問は「●●は××でないことを証明する」という「悪魔の証明」でしょうか?悪魔の証明を求めるような人とは信頼関係を築くのは土台無理な話なので確認させてください。


これを見た瞬間に、「あー、またペラ先生が詭弁を弄しているのか・・・」と思いました。詭弁と正論ってのを如何に区別するかというのは結構難しい問題なんですけど、詭弁の特徴として、生産的な議論を行おうとする意志の欠如、あるいは真実を追求するための議論ではなく、本当は筋が通っていないのに、レトリックを用いてそれがあたかも正論であるかのようにみせかけるという特徴があります。

 ちなみに、今回取り上げたこのペラ先生の悪魔の証明云々は先の二つの特徴を両方兼ね備えているという意味において、まさに詭弁であると言えるでしょう。

 あと、補足でペラ氏の多用する詭弁テクニックを紹介すると

・極論
・議論のすり替え
・一見関係ありそうに見えて関係ない話をする
・ごく一部の特殊な例を挙げてまるでそれが不変的であるかのように語る

等が挙げられます。ただ、キベンジアンの異名を持つペラ氏の詭弁テクニックをいちいち一つ一つ解説していったらキリがないので、とりあえず今回は先に取り上げた悪魔の証明の詭弁について解説します。




ちなみに、先に言っておくと、私はこのかしわもちという人物もユニオンも伊藤氏もなんのことかは知りません。ただし、このペラ氏の返答が詭弁であることは簡単に説明できます。

そもそも悪魔の証明とは何かというと、

悪魔の証明(ラテン語:probatio diabolica)とは、「ある事実・現象が全くないことを証明させてはならない」という論争上の原則の一つ。
(ニコニコ大百科より http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E8%A8%BC%E6%98%8E

です。よく例に挙げられるのが白いカラスと黒いカラスの問題なのですが、「黒いカラスは存在する」ということを証明するためには、黒いカラスを一匹連れてきて、見せればそれで証明が済むのですが、逆に「白いカラスは存在しない」というようなことを証明しようとする場合。世界中のカラスを集めてきて全部が白ではないことを証明しなくてはならないため、「○○は存在しない(この場合は白いカラス)」ということを証明させてはならないということです。

 それで、まあ先のペラ氏の返答に戻ると、まずもって一般論で言って、先の質問の質問者は、別に「かしわもちさんはユニオンの伊藤氏ではないということを証明しろ!!」なんて、一言も言っていないわけですね。にも関わらず、「このかしわもちはユニオンの伊藤ではないことを証明しろだって?!これは悪魔の証明だ!!」などと言っている時点で意味不明。もし、そうでないなら、一言「いえ、違いますよ」と言えばそれで済む話でしょう。

 それから、もう少し突っ込んで説明すると、「ある人物(仮名)が○○さんではない」と証明するのは、実に簡単で、別に悪魔の証明でもなんでもありません。別に、これも難しく考える必要はなくて、ただ単にそのある人物が○○さんではなく、別の××さんだと証明すればいいだけです。たとえば、三橋貴明さんのメルマガを執筆している東田剛という人物が、「実は東谷暁さんではないということを証明しろ!!」と言われたら、たとえば、東田剛の中の人が中野剛志さんであることを示せれば、別に悪魔の証明云々いう必要もなく、なんの問題もなく、東田剛が東谷さんではないということが証明できるわけです(まあ、複数人が執筆してる場合等、もちろん例外もありますが)。

 まあ、それでも、本人がどうしても匿名でいたい等の場合もあるので、「ある人物は○○さんだ。よって、××さんではない」と説明することが出来ない場合もあるでしょう。しかし、その場合でも、「ある人物は、△△さんの紹介で知り合った人物です」とか「○○という機会に知り合った方です」等、ふわっとした説明はいくらでも可能でしょう。

 まあ、結論からいうと、にも関わらず、いきなり、「それは悪魔の証明だー」などと言い出してしまうペラはやはりどこか胡散臭い人物だなぁと、私などは先のツイートひとつ見ても思ってしまうわけです。


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posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 19:29 | 神奈川 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

陰謀論の起源〜上念司 倉山満のJKリフレコンビの木下陰謀論を論破する〜

 以前からの、このブログの読者の方は、「もう倉山とかどうでもいいから、こんなキチガイの話はやめてくれえええええ」という方も多いかもしれませんが、なんとなく面白いんで悪ふざけも兼ねて今回も上念倉山のJKリフレコンビについて解説します。

 えー、この上念司と倉山満の両氏は、今回の消費税率8%への引き上げに関して、財務事務次官の木下康司氏が暗躍したという木下陰謀論を唱えており、これまたあまりにも下らない妄言としか思えないのですが、一応、今回はこの木下陰謀論に関して批判してみたいと思います。

 えー、しかし、「そもそも陰謀論って何?なんで、そんなアホな説を信じる人がいるの?」と思う人もいると思うので、そもそも科学や情報技術が発達した現代においても、未だに陰謀論なんてものが流行し続けるのか?という問題について考えてみたいと思います。

 それで、まあ、「ユダヤがー」だの「○○教団がー」だのといった「××財務事務次官がー」だのといった、そんなバカバカしい陰謀論がなぜ未だに一定の支持を得たりするのかという問題を考える上で、以前流行した『NHKへようこそ!』という小説(いわゆるラノベというやつです)の冒頭に書かれた文章が参考になると思うので、引用させていただきます。

 この世には、「陰謀」が存在する。
 しかし、他人の口からまことしやかに語られる陰謀は、九十九パーセント以上の確率で、ただの妄想、もしくは意図的な大嘘に過ぎない。
 本屋に行けばよく目にする「日本経済をダメにしたユダヤの大陰謀!」「宇宙人との密約を隠すCIAの超陰謀!」などという本も、すべてはつまらない単なる妄想である。
 だが―
 それでも我々人類は「陰謀」が大好きだ。
 陰謀。
 その甘くせつない響きに、我々はどうしようもなく魅了されてしまうのである。
 たとえば「ユダヤ陰謀論」が作り出される過程を例にとって考えてみよう。
 ユダヤ陰謀論を書こうとしている人間は「どうして俺は貧乏なんだ?」「どうして生活が楽にならないんだ?」「どうして俺には彼女ができないんだ?」等々の、ひどいコンプレックスとルサンチマンを抱えている。彼の精神と肉体は、絶えず外部と内部からの圧迫に晒されている。
 そして鬱積する怨念、尽きることのない社会への憎悪。怒り。
 しかしそれらの怒りは、そのほとんどが自分自身のふがいなさに由来している。
 貧乏なのは、自分に金を稼ぐ能力がないためだし、彼女がいないのは、自分に魅力が無いからだ。だが、その事実を認めて自らの無能さを自覚する作業には、かなりの勇気を必要とする。人間ならば誰しも、自分の汚点を見つめたくはない。
 そこで陰謀論者は自らのふがいなさを外部に投影する。
 自らの外に、架空の「敵」を作り出してしまう。
 敵。
 僕らの敵。社会の敵。
 敵がどこかで悪い陰謀を繰り広げているおかげで、僕は幸福になれない。
 陰謀のおかげで、俺に彼女ができない。
 そう!悪いのは全部ユダヤ人だったのだ!
 ユダヤ人がどこかで悪だくみしてるから、俺は幸せになれないのだ!
 くそっ、ユダヤ人め!許さないぞ!
 ・・・まったく、ユダヤ人もいい迷惑である。
 すべての陰謀論者は、もっと現実を見つめるべきなのだ。
「敵」は外部に存在しない。「悪」は外部に存在しない。あなたがダメ人間なのは、すべてあなたにその責任がある。決してユダヤ人の陰謀ではないし、CIAの陰謀でもないし、当然のことながら、宇宙人の陰謀でもない。
 まずはそのことを、しっかりと肝に銘じて生きていくべきだろう。


 別に、誰しもが、自分の惨めさ、あるいは理想と現実のギャップを自分の外部に求めるというわけではないんですけどね、ただやはり、人間どこかで、「自分のこの惨めさの原因は自分の外部に存在するのではないか?」あるいは、「存在して欲しい!!」と願ってしまう弱さを心に抱えていて、そういう心の隙を陰謀論などは上手〜く満たしてくれるわけです。また、評論家の藤井厳喜さんは『這い上がれない未来』という本の中で、このような陰謀論あるいは自己啓発本や成功本に引っかかってしまう人間の心理を次のように解説しています。

 「陰謀論」の本は、前記した「競馬必勝本」「パチンコ必勝本」と同じである。あなたは負けが込んだとき、こういう本を読み、慰めにしているのである。
この手の本で、あなたはいままで知らなかった「必勝法」を知る。
「まさか、そんな方法があったのか」と思って驚く。そして次に「そうか、これを知らなかったからオレは負けたのか」と、負けたのが自分のせいではないことを知って安心する。
人間は、誰しも自分の失敗や不幸を自分のせいにはしたくない。だから、勝つ方法を知らなかった、成功する方法を知らなかったと思わせてくれる本は、下流には大切な愛読書になる。(中略)
このように見てくれば、「下流マインド」の共通性がよくわかるだろう。それは、物事をけっして自分のアタマで考えない。代償行為で満足する。いつも、何らかの言い訳を探しているということだ。


 なんというか、この二つの文章と倉山満の経歴を合わせて考えると、なぜ、彼がオカシな陰謀論をやたらと振りかざすのかが理解できるような気がします・・・。

 2ちゃんねるの倉山スレからの情報によると、倉山満はつぎのような経歴の持ち主だそうです。

◆過去ログからの倉山満プロフィール

香川県の資産家の家(元香川大学医学部教授で病院経営者)に生まれる。
中央大学に推薦入学して弁論部に入り、上念司の子分となる。また自民党青年部に出入りし、
清和会に接近する。
中央大学大学院史学科で鳥海靖に師事するも、鳥海在任中に博士論文が書き上がらず、
後任の佐藤元英によって破門される。その後、同棲していた女に逃げられて自暴自棄になり、
院生仲間とも喧嘩して学界を完全追放された。
同棲相手に逃げられたことで、極右売名路線に走り、現在に至る。

2012/11 希望日本研究所所長就任 チャンネル桜 キャスター就任
2013/01 AJER長期休養
2013/03 希望日本研究所所長解任
2013/04 チャンネルグランドストラテジー配信開始
2013/10 チャンネル桜キャスター降板 チャンネルくらら配信開始


 2012年に希望日本研究所所長就任 チャンネル桜 キャスター就任とありますが、大学院を追放されたという記述から察するに、憲政史家などというなにか物々しい肩書きを掲げているものの、つまるところ大学院を追放されて以降、フリーターだか、プータローだかを体験していたわけでしょう?

 プライドばかりが異常に高いにも関わらず、現実社会では誰からも認められない。自分自身の抱く理想像と、現実のギャップに苦しみながら世の中に対する怨み屋ルサンチマンを蓄積していき、いつしか、自分の不遇の原因を自分自身の中ではなく、外部や社会に求めた結果、「どこかに、自分をこんなクソみたいな人生にした、あるいは世の中をこれほど歪なものにした真犯人がいるはずだ」などという妄想に囚われ陰謀論に走ることとなった。あまりにも単純で分かりやすすぎる解説かもしれませんが、おそらく当たらずとも遠からずといったところではないでしょうか?

倉山は、『増税と政局・暗闘50年史』という本の中で次のように述べています。

 財務省とか大臣の麻生とか親中派とか、そんなところを目がけていってもしかたがない。彼らは木下の指令にもとづいて動いている駒に過ぎない。
 最も強力に増税の意思を持つ司令塔に攻撃をかけなければ意味はない。マスメディアが財務省に従う状況下で、ネットで黒幕の名前と顔を引きずり出して安倍を翻意させるしかない。
 唯一の急所を目がけて斬りかかって行っていたのが私と倉山塾の増税阻止の戦いでした。それを「チャンネル桜」の水島社長を使って止めにきた。何ひとつ危険の芽を見逃さずに木下は手を打ってきた。


 彼の脳内世界では、倉山満本人と倉山塾塾生の増税阻止運動を恐れた木下財務次官が彼らに対してチャンネル桜の水島社長を使って止めに来たそうです。そうして、国土強靭化グループが増税容認に舵を切り、唯一倉山満と倉山塾の塾生のみが水島社長の悪質な妨害にも負けず、最後まで増税反対運動を展開したというのが、倉山満の主張です。

 それでは、実際に、国土強靭化グループと倉山塾は何をやったのでしょうか?国土強靭化グループの藤井聡さんは内閣参与に入り、国土強靭化の視点から終始一貫して増税反対を唱えてきましたし、三橋貴明さんはブログや雑誌、ラジオや地上波TV番組等ありとあらゆるメディアを通じて、消費税増税のデメリットを説き続けてきました。

 それでは一方、倉山満本人と倉山塾熟成は何をしていたのかというと、「ジーク木下」あるいは「悪代官木下」などという意味不明のコラを大量に作成しネット上にばら撒いていました。

1.png

2.png

 さて、これらを踏まえて、この両者のうち、どちらがより効果的に消費増税の反対キャンペーンを展開していたと思いますか?

 もしかしたら、未だに、
「いや、三橋や藤井は裏切ったのだ。麻生の手下で麻生が増税容認するや、あっという間に手のひらを返す嘘つき野郎どもなのだ!!」
などという方もいるかもしれないので、一つ、補足しておきます。

 三橋さんや、藤井聡さんは、消費税増税の決定が発表される前の段階で、消費税増税先送りは実際上ほとんど不可能だと知りました。その上で、彼らは、次の4つの選択肢のうちどれかを選択しなければいけない状況になりました。

@増税なしで国土強靭化あり
A増税ありで国土強靭化あり
B増税なしで国土強靭化もなし
C増税ありで国土強靭化なし

@が最善ですが実質上ほとんど不可能。
Aは渋々ながら次善で実現可能性は比較的高い。
Bは国土強靭化なしなので、恐らく@とAに比べれば犠牲者は確実に多くなる
Cはまさに、デフレ地獄とインフラ老朽化と災害対策の放棄によって、日本国家存続の危機となりうる。
といったところでしょう。しかし、増税はほとんど決定していたので、@とBは選択不能であり、実質的に増税はするが国土強靭化による財政出動も行うパターンのAか、増税と緊縮財政を同時に行う最悪のCのどちらを選ぶかという状況になっていました。しかし、竹中平蔵や、浜田参与は国土強靭化に反対しており、下手をすれば、最悪のCのパターンを政府が選択しかねない状況になっていました。そこで、藤井聡さんや三橋貴明さんは、本当は、増税をしないほうがいいと最後まで述べながら、同時に、「もし仮に増税をするなら、その増税の景気悪化の影響を相殺するためのかなり大胆な財政支出が不可欠である」と主張し、なんとしてでも最悪のCのパターンつまり消費税を増税し、国土強靭化を行わないというパターンだけは回避しようとしました。

 このような意見の変化をもって、倉山は、「奴らは、国土強靭化の予算が欲しいために、木下のもとに屈服した臆病者だ!!奴らは戦いを放棄したのだ!!」と大騒ぎしたわけです。そもそも、仮に国土強靭化の予算を獲得したとしても、そのお金が藤井聡さんや三橋貴明さんの懐に入るわけでもないのですが・・・。

 消費税増税が、ほぼ不可避だと知った時点で、最後まで消費税増税に反対意見を表明しつつも、せめて最悪のシナリオだけは回避するよう消費税増税の悪影響を最低限に抑える方策を提案する三橋さんや、藤井聡さんと、全く現実を認めず、「いや、我々が木下コラを徹底的に拡散することで消費税増税は回避しうるのだ!!国土強靭化グループは我々の邪魔をする裏切り者だ!!木下財務次官の手先だ!!」などと妄言を垂れ流して、裁判沙汰にまで発展させてしまう倉山満と、果たして、どちらが保守の目指すところの、成熟した大人の知恵というやつに近いかは、一目瞭然であるように思えるのですが如何でしょうか?


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