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2014年04月27日

倉山動画の批判コメントに対する反論、及びリフレ派経済理論に対する批判



↑昨日の深夜に新しい倉山動画を作成したのですが、早くをたくさんのコメントいただきました。このうち、特に批判的なコメントに対して一つ一つ反論していきたいと思います。



リフレ派を批判するのならリフレ派の本(国内外問わず)を最低10冊は読まんと解説できんぞ?

上念をリフレ派というのはやめた方がいい、リフレ政策が誤解される。上念はマネタリストか上げ潮派と言うべき


↑この動画の最後の方に、今後リフレ派の経済理論を批判する動画を作るかもしれないと語っている場面で、このような書き込みがなされていました。私は海外のリフレ派の人間は全く知らないし、国内のリフレ論者の本も読んでないし、今後読む気も全くありません(すでに論理的に破綻していることは明確ですから)。ただ、ここで述べているリフレ派というのは、先のコメントで解説してあるような国内のリフレ派を自称する特定のグループのこと、つまりいわゆる金融政策万能論の上げ潮派のマネタリストに対する批判です。

 また、「最低10冊は読まんと解説できんぞ?」というコメントに関しては、2ちゃんねるの次のような書き込みを引用すれば、十分な反論になるかと思います。

152 :右や左の名無し様:2014/04/26(土) 15:43:17.33 ID:???
>>145 親切山賊も経済学を勉強してから反経済学を言えといってたな

166 :右や左の名無し様:2014/04/26(土) 15:47:07.53 ID:???
親切山賊によると タロットカードで戦争の決断しようとしてる人がいたとする いさめるのにタロットカードを覚える必要があるんだろうか? そんなに暇じゃねぇよww


「リフレ派経済理論をタロットカードに喩えるのは何事か?!」
と思う方もいるかもしれませんが、はっきり言って、私としてはリフレ派の経済理論はほとんど雨乞いと同レベルのトンデモ理論であると思っています。その根拠を次に示していきます。

(その1)http://shuchi.php.co.jp/article/1877
(その2−1)http://shuchi.php.co.jp/article/1878?
(その2−2)http://shuchi.php.co.jp/article/1878?p=1

↑こちらの記事で京都大学の藤井聡さんが、グラフを用いてでリフレ派を自称する、またはリフレ派を呼ばれる三氏(浜田宏一 岩田規久男 原田泰)の主張に対して非常に明快な反論を行っております。

 特に、この三氏は『リフレが日本経済を復活させる』という共著において、「MBが半年間増え続けると、その期間の平均的な予想インフレ率は上昇することを示している」要はマネタリーベースを増加させると、予想インフレ率が上昇することの根拠として次のようなグラフを掲載しています。

zu_3c_fujii.jpg

たしかに、一見このグラフに基づく主張には説得力があるように見えますが、このグラフは「2009〜2012年」の限定的な期間のものであり、このグラフを見て疑問に思った藤井聡さんは、さらに5年前の2004年から今日までの、より長い期間の、両変数の関係を確認するグラフを作成しました。すると

zu_4b_fujii.jpg

この書籍が取り上げている「2009〜2012年」の期間、両変数は強く相関していまずが。しかしその「直前」までの5年間では、そんな関係はまったく見られません。つまり、ありていにいって、先のグラフは意図的に自身の自説に適合する期間を意図的に抽出することで、予想MBと予想インフレ率が強い相関関係にあるかのように見せる印象操作であった疑義が濃厚なわけです。

 さらに、原田氏はある雑誌の記事内で「2001〜2006年」には実質GDPとMBとのあいだに「プラス」の相関関係が見られるグラフを示し、これを、金融緩和の経済効果の証拠データとして紹介しているのですが、藤井聡さんが「さらに長い期間」(デフレに突入した1998年以降)をとり、実質GDPではなくデフレ脱却の指標としてより重要なデフレータとの関係性を分析したところ、原田氏の主張とは逆の傾向が存在することが明らかとなりました。

zu_5_fujii.jpg

1998年以降のデータで、MBは基本的に拡大している一方で、デフレータはただひたすらに減少しています(相関係数はマイナス0.75 ちなみに、この傾向はどのようなタイムラグを想定しても関係ないそうです)。

 さらに、名目GDPに着目すれば、原田氏が雑誌上で表示した一部期間ではたしかにMBはプラスの相関をもっているように見えなくもありませんが、98年以降の全体の傾向はやはり、マイナスの相関であることは明白です(相関係数はマイナス0.45)。

 これらの結果、藤井聡さんは
つまり以上のデータは、「MB増加という金融緩和によるデフレ脱却効果」などはまったく見られていないことを示しているのである。
と結論づけています。

 先に、リフレ派の経済理論はほとんど雨乞いと同レベルと説明しましたが、金融緩和と期待によって物価指数を調整しマイルドなインフレを引き起こすというリフレ派の経済理論は、MBの増加によるデフレ脱却効果がまったく見られない以上、まったく理論的に破綻しているといって良いでしょう。

 ちなみに、この藤井論文に関して、リフレ論者の上念司氏は、ツイッター上で次のように反論しています。

26.png

25.png

いやー、相変わらず馬鹿ですねぇ・・・90年以降、MBはあがったり下がったりしてるのに、デフレータは一貫して、下がり続けてるのですから、ラグ取ったり、変化率取ったりしても、相関なんてみられるわけがありません。実際に、藤井聡さんが計算したところまったくプラスの相関は見られなかったそうです。

 ちなみに、上念氏は他にもツイッターで、藤井論文の反論として
「リフレ政策に対する誤解 (補足)」http://ameblo.jp/hirohitorigoto/entry-11821426501.html
というエントリーを紹介しているのですが、このリンク先に飛ぶと、内容は次の3点でした。

1 藤井論文では、国債発行額が増えても金利は上昇しないと説明しているが、新規の国債発行額が上昇すると名目金利(エントリーでは実質金利と書いていますがおそらく名目金利の間違い)が上昇する傾向が見られる

2 しかし、そもそもリフレ派の論者自身がMBを拡大すれば、金利の上昇は抑えられると述べており、実際にそのような傾向がみられるため、MF理論による国債発行のデフレ効果は今現在の状況においては無視してもよく、わざわざ議論する必要があるのか疑問である

3 MF理論は、いちいち考慮する必要がないのだから、今現在はそれより重要な供給制約や世論の反対意見をどう解決しながら、国債発行による国土強靭化を進めていくかを議論する方が建設的である

 つまり、一言で言ってしまえば、「財政出動に反対するリフレ派の間違った下らない議論なんかに付き合うより、もっと国土強靭化を推し進めるための建設的な議論を行うべきだ」という内容なんですね。このような内容のエントリーを藤井論文に対する反論のために用いているところを見ると、上念氏ははっきり言って、「今現在行われている議論の内容が実はよく理解できていないのではないか?」という疑義が濃厚にあるのではないでしょうか。

 最後に、先の動画に関して
2ちゃんねる見てんなら告訴三橋スレに来いよ!そこで議論しようよ
というコメントもありますが、そもそも、今回の騒動に関しては、一方的に倉山満が著作内で名誉毀損になる記述を行ったというだけの問題なので、そもそも「議論しよう」という提案自体が意味不明です。三橋さんサイドが粛々と法的手続きを進めますと述べている以上あとは、司法の判断に任せるだけであって、何一つ議論することなどないというのが私の考えです。

 今回の騒動以外の問題で議論したいのかもしれませんが、そっちに行くほど暇ではないんで行きませんとだけ。倉山スレに関しては、俺の好きな中野剛志さんや藤井聡さんのファンが多くいるんで、議論を深めるのに最適なんで、見てるんですけど、特定の個人をひたすら誹謗中傷する目的のスレなんて行っても何の特にもならず、時間の無駄であるばかりか気分を害すだけの結果になるのでいきません。

 議論がしたい場合は、ここのブログのコメント欄でも、ニコニコ生放送のスカイプ通話でも議論を受け付けてるので(まともに議論することが不可能だと判断すれば、容赦なくアク禁にしますが、まともな理性的な議論が可能な相手とは喜んで議論を受け付けています)、そうしてもらえればと思います。


↓オバマと安倍首相の日米共同宣言に関する批判動画を作成しました



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盲目的安倍支持者はお花畑保守ヽ(*゜▽。*)ノ?????

 先日、作成した動画『元祖ルーピー鳩山由紀夫VS右のルーピー安倍晋三 戦後最悪の首相決定戦』のコメントで「売国奴界の猪木VS馬場」「お花畑保守w」というようなコメントが書き込まれていました。



 今まで、保守派の人々は安全保障に対する意識が希薄な左翼を称して「お花畑左翼」という言葉を使ってきましたが、この「お花畑保守」という言葉を見たときはなるほどなと思いました。

 現在のように様々な意味で危機的な情勢において、未だに、「安倍さんなら大丈夫!!」「アメリカが守ってくれるから大丈夫!!」と・・・。
確かに、これでは「9条があれば日本は平和!!」と言ってたお花畑左翼を笑えないなと思ったわけです。

 ちなみに、上の動画に書き込まれている、如何にもお花畑保守的なコメントを取り上げると、

いや、尖閣は安保対象って明確に言ってんじゃんw頭おかしんじゃねw
日米安保条約も国際条約だろがw
TPP交渉は妥結されず、尖閣の防衛は明言されたから関係無かったかもねw


といったコメントが見られます。

 尖閣に関しては、「安保の適用範囲」と言っただけで、中国が攻めて来た時に軍事介入するとは限らないとも明言しているし、安保も国際条約ではありますが、その中に中国が尖閣に攻めて来た際に軍事介入して日本も守ることは入っていないわけです。

 潜在する危機を感じることなく安穏としている人間を、オルテガは大衆的人間と呼び、ハイデガーは非本来的人間と呼びました。

 中野剛志さんは、かつて、とある講演の中で、「保守も左翼も大した違いはない」と言ったことがありますが、確かに、先のようなあまりにも危機に無頓着な安倍支持を表明する保守を自称する人々の多くが、実は安全保障や危機に対する認識において、いわゆるお花畑と大差ないレベルであることをみると、中野剛志さんの言葉も納得せざるを得ないと思えます。

 「9条さえ守っていれば日本は平和だ!!」と盲信するお花畑左翼に対して、「安倍さんなら大丈夫!!」「アメリカが守ってくれるから大丈夫!!」と信じて疑わないお花畑保守・・・左翼の主張をひっくり返した発言しか出来ない哀れな保守論壇に対して今こそ大いに疑問を投げかけるべきではないでしょうか?


↓安倍政権に移民政策に関する批判動画もうpしています




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