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2013年05月01日

『自由貿易の罠』(著 中野剛志)を読んで・・・

 この『自由貿易の罠』は、TPP問題が起こり、中野剛志ブームのような現象が発生する前に書かれた1冊。『TPP亡国論』で書かれていた内容の理論的骨子であると言ってよいが、『TPP亡国論』ではTPPの内容や、過去にこれまでアメリカが結んできた貿易協定、経済連携協定について非常に具体的に書かれていたが、この本では、より根本的に、そもそも関税を出来る限り引き下げ、国境間の障壁を取り除きヒト、モノ、カネの移動をより容易にする事をほぼ無条件に良しとする自由貿易の考え方そのものに疑問を呈している。

 そういった意味では、同じように保守系に属しながらTPPに反対している上念司、倉山満両氏と、中野剛志さんとの自由貿易やTPPに対する考え方の違いが分かって面白い。同じTPP反対派でも、中野剛志さんと、上念、倉山両氏のTPPに対する考え方は全く違う、両氏は基本的に自由貿易は望ましいと考えながら、TPPに関しては、その条約や交渉の内容が劣悪であるために反対するべきだ、という論調であるのに対し、中野剛志さんは、いかなる状況でも自由貿易は正しいと考える主流派経済学の研究者が陥りがちなドグマそのものに疑問を呈している。

 本書は、保護貿易について論じて欲しいという、青山社の今岡雅衣子さんからの依頼を受けて、書かれたものである。保護主義については以前から関心があったが、正直に告白すれば、一冊のまとまった本として論ずることが出来るか否かは、依頼を受けた時点では自信がなかった
 しかし、実際に検討を開始してみると、保護主義を説得的に擁護できる議論が、予想以上に存在することが分かった。逆に、自由貿易の原則を信じるに足る理論的根拠は、ついに見つからなかった。
(あとがき より)


 TPP反対派の人の中には、「どちらも反対はなんだから別に良いじゃないか」という人もいるが、一見微妙に見えるこのような差異は、今回の安倍さんの交渉参加表明に対しての姿勢にその違いがはっきり出たと思って良いだろう。結局のところ、上念、倉山両氏のような、基本的に自由貿易礼賛の主流派経済学のドグマに寄り添った思考では、TPPなど数ある外交交渉上の細かな案件の一つに過ぎないという認識しか不可能なのだ。

 このような認識のもと、彼等は、現在のところおおむね上手くいっている(ように表面上見える)安倍政権の政権運営に対し、強烈な批判を加える論者に対し、「偽装コミンテルン」だの「シナポチスパイ」(「偽装コミンテルン」「シナポチスパイ」の具体的な意味内容についてはよく分からないし、ハッキリ言って知ろうとも思わない)だのと様々なレッテル貼りを行っているが、残念ながら(?)俺には、両者の主張を比較してみたところ、彼らより、安倍政権の批判者により分があるように思われる。

 その根拠の一つは、TPP参加に対する批判であり、さらにこの世界的な経済危機の状況において、一切の貿易その他経済的、社会的な悪影響に対する障壁を撤廃することに対しての警戒心の無さであり、そして、もう一つは、上念倉山両氏が、実体経済と、金融経済の両者を区別せず、どちらの経済の拡大をも、GDPの拡大であるとして一緒くたにまとめてしまっているように見える点である。

 言うまでもなく、現在のアベノミクス景気は、金融経済の肥大化であり、実体経済にその影響は未だほとんどない、つまり、公平な視点においては、まだその効果は不確定であるとして、判断を保留にするのがフェアであると思うのだが、金融経済の肥大化と実体経済を一緒くたにGDPの拡大、資産価値の拡大と解釈するなら、現状分析は、
「せっかく、非常に上手くいっている安倍政権の運営を、ほとんど無意味な批判をする事で足を引っ張ったり、保守の分断を図っている馬鹿がいる!!」
というものにならざるを得ないだろう。

 結局のところ、彼等は論点の数が足りないのだ。いや、足りないというのは不適切な表現かもしれない、彼等は物価の推移に対しては過剰なまでに厳密な定義付けを行い、非常に細分化して分類する事で、やたらと細かい(しかし、残念ながら俺にはあまり重要であるようには思えない)論点を数多く持ち出してくる。なので、より正確には、彼等は非常に重要な論点のいくつかを見落とす(あるいはあえて目隠しをする)事で、あまり適切とは言い難い判断を下してしまっている(ように少なくとも俺には見える)。

 この表現すら不適切ならば、歪なカタチに歪んだ眼鏡を通して安倍政権の運営を眺めている。重要な論点は彼等には小さく見え、それほど大した重要性を持たない論点を非現実的なまでに拡大して見せる事で、ちょっとした事で大騒ぎしてガキのように大絶賛してみせる。

しかし、残念なことに、彼等が、取るに足らないことに喜んで馬鹿騒ぎしているあいだに、その歪な眼鏡によって非常に小さく見ていた、あるいは視界に入ってすらいなかった、それでも非常に深刻な問題は着々と深刻化し、今や取り返しのつかないところにまで来ようとしている。

「安倍政権は、このままでは取り返しのつかない過ちを起こすぞ!!」
と警鐘を鳴らす論者に対し、彼等は、浮かれていたところに冷水を浴びせられたような気分になりながら、非難を繰り返す。

 どうにも、下らないし、「バカバカしくて、不毛だなぁ・・・」と感じつつも、このような下らない出来事が、現実に一定の影響を与えてしまう。逆にいえば、現実は、これほど下らない出来事に影響を受けてしまうという事実に、俺個人としては、どうにもうんざりさせられるのである。


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posted by 古谷経衡と倉山満による不当な言論弾圧を許さない市民の会 at 12:45 | 神奈川 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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